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仁阿弥道八 朱泥 急須 サントリ―美術館出展作 [幕末京焼]

なかなか、出ない逸品のご紹介です。

インスタグラムの方には既に画像は上げております。


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仁阿弥道八 朱泥 急須

幅(取っ手迄)12㎝ 高さ(摘み迄)10㎝

2014年12月~2015年3月 サントリ―美術館 『仁阿弥道八 展』 出展作品


仁阿弥作品でも、稀少な朱泥の急須です。

ぐるっと一周してみましょう。

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胴の上半面には、中国 唐時代の詩人である”呂巖”の”大雲寺 茶詩”の詩文が浮き彫りにより施されており、下反面は流水文となっております。

まさに文人的な趣向です。

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蓋、の意匠も凝っております。

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裏面には”法螺山人”の角印があります。

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取っ手の裏側に”道八”印が。

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共箱

裏側には法螺山人の朱印もあります。

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外箱として八代の極め箱も添います。

朱泥急須は、中国・江蘇省の宜興窯で焼かれていたもので、日本で煎茶が普及するに際して渡来し、人気を博します。

19世紀に入り、常滑焼にて朱泥焼を製作するようになり、一気に広がりました。

唐物や高麗物の写しに長けていた仁阿弥道八ですが、このようなものもハイレベルでこなせる技量と教養を併せ持つ類まれな陶工であったのです。


次回も仁阿弥作品の逸品のご紹介です。


※ご成約済です。




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