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8月のベース営業日のおしらせです。 [BASE215]

あ、っという間に・・・7月が終わってしまいました。

そして猛暑の日が続いておりますが皆様、くれぐれもお身体ご自愛くださいませ。



今回の企画はこちら。

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磁器・・・といっても、当店は磁器モノも香山が多いのですが。(^^;

あまりに暑いもので、ちょっと陶器より涼し気な磁器の展示にいたします。

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8月1日(木)11:00来店予約

  2日(金)

  3日(土)

  4日(日)10:30来店予約

  5日(月)※予約制 ✕

  17日(土)※予約制 ✕

  18日(日)※予約制

  19日(月)※予約制

8月のベースは、お盆もありますのでいつもとちょっと時期が異なりますのと、他の所用との組み合わせの都合上・・・予約制の日が多くなっております。
お手数をお掛け致しますが、宜しくお願い申し上げます。

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2019年7月30日の新入荷情報です。 [新入荷]

名古屋に2泊3日出張行ってまいりました。ということで・・・新入荷情報で御座います☆


  淡々斎 茶杓 銘 末廣 正玄下削

  渡辺松悦 花籠蒔絵 大棗 鵬雲斎 箱

  小峠丹山 青楓 水指 而妙斎 箱

大正後期 二代 眞葛香山 初清水(観世水)水指 惺斎 箱

大正後期 二代 眞葛香山 松に紅葉画 酒盃 一対

幕末期 永楽和全 乾山写可里穂の庵 茶器 共箱 即全極箱

明治初期 永楽和全 菊谷焼竹絵 茶碗 共・極・薮内透月斎箱

    加藤利昇 乾山大根 茶碗

江戸後期 角倉家一方堂焼 子の画 茶碗 九代道八極箱 直し有

江戸後期 永楽保全 染付 酢猪口    ※この作品の展示は18日以降になります。

宮田宗景 芦手とき流し 金輪寺 五ツの内

黒川和禅 虫の音蒔絵 中棗

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玉栄 海松貝 大棗 鵬雲斎箱 [茶道具]

裏千家出入り職方であります、高木玉栄作の大棗です。

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玉栄は千家流道具のプロデュースで好み物などの製作をしておりました。

この作品は珍しいことに、『一閑張り』になっております。

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一閑張は、和紙を貼った上に漆をかけることで品の良い表現と軽さを実現できる技法で、千家十職のひとりであります飛来一閑が宗旦時代に生み出したものです。

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一閑張に螺鈿と蒔絵で海松貝を描いております。

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他の作家さんでは見られない作品で、洒落ております。

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鵬雲斎の割書がございます。

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箱書です。

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2重箱です。

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海松貝は、和歌に登場するので有名ですが、海松(みる)は、水松とも書きます。

源氏物語には全部で8回登場するようで葵1回、若紫2回、紅葉賀1回、須磨1回、明石1回、絵合1回、澪標1回と色んな場面がございます。

古歌に 「海松刈る海女(あま)」 と詠まれ 海辺の情趣を描いた吉祥文ともいいます。

今の季節には、夏の意匠としてお使い頂ければ良いと思います。



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川瀬忍 青磁徳利 [近代工芸]

先日に続きまして、川瀬忍作品のご紹介です。

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この、凛、としたフォルムがたまりません。

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斜めから見ますと、エッジをやわらかく効かせてやや俵のような形状です。

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上から見るとこれまた端正です。

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実は、底には銘が入ってます。

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先日の盃と併せてお勧めしたいところです☆


※ご成約済

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永楽善五郎(和全) 菊谷焼向付 六客 [幕末京焼]

当店の取扱いで、ちょこちょこ登場致します、『菊谷焼』です。

今回は片口形の向付 6客揃です。

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菊谷焼は、岡崎から京都へ戻った和全が1882年(明治15年)に、一条橋橋詰から洛東高台寺鷲尾町に転居して始めたやきものです。

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京都時代や九谷時代の雅味溢れる作風から一転した、地味なテイストは、用の美を新たに見いだした和全晩年の境地の表現ともいえ、菊谷焼作品には独特の魅力があります。


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ひとつひとつに、味わいがありますもので・・・全客ご紹介致しましょう。(^-^)

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大体、全てが幅8.8cm 高さ7.5cmあたりです。


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最後の1客はこちら。

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”呼び込み”といわれるものです。

焼成中に、他の割れた破片が飛んできてくっつくという現象です。

福を呼ぶということで、”呼び込み”という言い方をされてやきものファンから古来より喜ばれていたものです。

その時の衝撃?で少し沓形に変形しております。

愛嬌ですね☆

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繭印は、三井家より拝領しており、菊谷焼は三井家の主導によるものという説があります。

お勧め品です。


※ご成約済
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2019年7月19日~20日の新入荷情報です。 [新入荷]

久須来良 船形松梅 莨盆

永楽妙全 昂子写赤絵 向付【10客】

吟斎 即中斎好 桐扇棚

加藤十右衛門 瀬戸黒 茶碗

平澤九朗 南蛮写 片口 ※ご成約済
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ベース営業中。 [BASE215]

7月のベースは、静か~に営業しております。

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明日、18日は予約制の日です。

10:30~2名ご予約を頂戴しておりますが、若干時間に余裕がございますので明日午前中にご連絡を頂ければ午後12:30~15:00辺りのご対応が可能でございます☆


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どうぞ、宜しくお願い申し上げます!
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夏越の祓(名越の祓) 二代宮川香山 仁清意御払画平茶碗 惺斎箱

京都では祇園祭りの前祭りが本日、大団円を迎えました。

数日後からは後祭りが始まるわけですが、大昔から続く伝統の行事は日本人も外国人も夏の風物詩として楽しまれております。

お祭り、ほど派手ではないですが・・・こちらも日本古来より大切にされてきた行事です。


夏越の祓(なごしのはらえ)

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旧暦の6月末に行われる”夏越の祓”は、半年分穢れを落とし、後と半年の健康と厄除けを祈願する行事です。

天武天皇の時代に朝廷が行う公式の行事として定められたものですが、新暦に移った現在でも、6月30日ごろ日本各地の神社で行なわれている伝統行事です。

茅(ち)の輪くぐりで有名ですね。

地域によっては7月に御祓いの行事や茶会があったりもします。

現代では6月はまだ夏の前の月のように感じますが、旧暦が使われていた頃は六月というのは夏の終わりの月とされており、夏を過ぎ越える日の大祓えという意味で「夏越の祓」と呼ばれました。

夏越の祓いは過去には「名越の祓」と書きました。この「なごし」という言葉は神意を和らげる、「和す(なごす)」が由来そうです。

 


■「茅の輪くぐり」(ちのわくぐり)で厄落とし


厄落としの方法として「茅の輪くぐり」が行われます。
茅の輪とは、チガヤという草で編んだ輪のことです。神社の境内に作られた大きな茅の輪の中を「水無月の夏越の祓する人は、千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」と唱えながら8の字を書くように3度くぐり抜けます。茅の輪をくぐることで、病気や災いを免れることができるとされています。
「茅の輪くぐり」については日本神話に基づいているといわれています。
昔、ある兄弟のところに、一人の旅人が現れて一夜の宿を乞いました。裕福な兄は旅人を冷たく断り、貧しいながらも弟の蘇民将来(そみんしょうらい)は温かく旅人をもてなしました。数年後、旅人が恩返しにと再び蘇民を訪れますが、実はこの旅人はスサノオノミコトで、その教えに従って茅の輪を腰に付けたところ、疫病から逃れられ、子々孫々まで繁栄したということです。
この故事に基づき、家の玄関に「蘇民将来札」という札を貼り、厄除けにするという風習も残っています。


■人形(ひとがた)を流して厄落とし
人形(ひとがた)とは、人の形を模した紙の形代(かたしろ)です。人形に自分の名前や年齢などを書き、それで体を撫でて人形に罪やケガレを移し、身代わりとして神社に納めます。人形を川に流したり、篝火を焚いたり、水や火を使う神事で清め、厄を落とします。
紙だけでなく、藁などで人形を作るところもあります。
また、お清めのために人が直接、川や海に入る地方もあります。


■「水無月」を食べて厄落とし
冷房も冷蔵庫もない時代、蒸し暑くなる7月はしばしば病気がはやりました。体力も消耗するので、甘く食べやすいお菓子でエネルギーを補給し、厄祓いをしていたようです。

京都には「夏越しの祓」の日に食べる伝統的な和菓子があります。「水無月」と呼ばれ、ういろうの上に邪気を祓うあずきがのった三角形のお菓子で、三角形は削りたての氷を表しています。

昔、宮中では旧暦6月1日に「氷の節句」が行われていました。冬にできた氷を山間の氷室(ひむろ)に貯蔵しておき、そこから取り寄せた氷を口にして夏を健康に過ごせるよう祈るというものです。
しかし、庶民にとって氷は高嶺の花。そこで氷をかたどった三角形の生地に厄除けの小豆を散らしたお菓子が作られたのです。「水無月」は庶民の氷へのあこがれからできた銘菓。現在では夏越の祓の日の和菓子として親しまれています。


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さて、前置きが長くなりましたが・・・・(^^;

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二代宮川香山 仁清意御払画平茶碗 惺斎箱


手練れの轆轤ひきからの上品な仁清釉、そして長造から続く・・・日本古来の意匠を取り込むところは眞葛香山の真骨頂でもあります。

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初代香山が赴いた虫明焼でも、文久時代の十二ヶ月茶碗の中に、お祓いの図が描かれております。そちらは人が紙を持っているような図柄のなのですが・・・

このお茶碗は紙を流している光景を描いております。

まるで、帆掛け舟のようにも見え別の使い方も出来そうです。

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二代香山は、大正時代に表千家の出入りとなり、惺斎の好みものや箱書きの優品を遺します。

決して数は多くありません。

近年の季節の花だけを描いた茶碗で、というより踏み込んだ季節もののお道具を使って席中のお話に花を咲かせていただきたいです☆

※ご成約済です。

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2019年6月30日~7月11日の新入荷情報です。 [新入荷]

2019年6月30日~7月11日の新入荷情報です。


幕末期 初代 香斎(赤こん) 萬暦写 小皿 【12枚】

幕末期 平澤九朗 織部木瓜形 鉢 勢州対岳荘 売立 ※ご成約済

  河井寛次郎 櫛目 碗

明治初期 日本七宝会社製 磁胎七宝草花紋 花生
  
    白井半七 草花(春草) 火入 ※ご成約済

    九代白井半七 竜田川 向付 【10客】

    二代 眞葛香山  青磁釉玉取獅子摘 香炉

  初代 眞葛香山  蛙摘 急須 無地箱

    二代 眞葛香山  仁清意桃之画 菓子器 共箱 香斎極外箱

    楽 一入 黒茶碗 銘"巌"   鵬雲斎玄室箱  15代極箱





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十一代楽 慶入 白楽梅 向付 五客 [食器]

なかなかの、見ごたえのある出来映えの楽の向付です。

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慶入 白楽梅向付 五客


白楽の釉薬です。

白色というのは、磁器ではありがちですが陶器・・それも楽焼では香炉釉ともいわれる貫入もののやや灰がかったものが多めです。

楽では了入や旦入時代にも白楽のものがありますが、古くは・・・光悦作などの茶碗でも見られます。

白色、が故にディティールの印象がぼけがちですが、それが故に元のデザイン性や造形の良さがキモとなります。

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手びねりでの造形から、巧みな箆削りで。

慶入は、楽歴代では、ノンコウ、了入につぐ名工と言われております。

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肉厚は厚くなく・・薄くなくという絶妙な加減で、重量もこれまた軽すぎず重すぎず、です。

この辺は弘入時代の向付とは全く異なります。

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高台まわりの造りも良いですね。



「白梅に明くる夜(よ)ばかりとなりにけり」


与謝野蕪村の句です。

冬も終わり、ほころび始めた白梅の花が・・・闇からしらじらと浮かび上がる夜明けを迎えるころとなりました。

とても情緒のある風景を詠んでます。

この句は芭蕉の辞世の句でありまして、12月の没した芭蕉は亡くなる直前まで年明ける未来を見据えてたということでしょう。


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幕末時代に慶入が込めた、この手わざにどうお料理で対峙するか。

それとも、技巧に対しては素材のみで受け流すか・・・盛る方も楽しめます?




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