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はんなり骨董楽市開催中です[ぴかぴか(新しい)] [催事]

毎年恒例の丸善書店 東京日本橋店「はんなり骨董楽市」、昨日から開催中です!

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京都・大阪より4軒が出展しております。

当店も厳選した、マニアック作品をご用意しております~

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当店展示エリアより。

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丸善カフェの前まで盛りだくさんです。

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来週の火曜日まで、開催中です。

皆様のご来訪をお待ち申し上げております。

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京都・大阪発 はんなり骨董楽市 のお知らせです。 [催事]

大美正札会へお越し頂きました皆様、誠に有難うございました。

撤収して・・・息つく暇も無いまま、荷造り準備中です。(^^;

明日朝から東京へ向かいます!



京都・大阪発 はんなり骨董楽市 併催:近代天目展

日本橋店 3階ギャラリー 
2019年8月28日(水)~9月3日(火)  
9:30~20:30 (※最終日は17時閉場)
<入場無料>

京都・大阪より、江戸から現代までの茶道具・諸道具・美術品など珍品逸品の数々を集め、お値打ち価格で展示即売いたします。
また、今回は「近代天目展」を併催いたします。伝世の品やそれまで再現不可能と言われていた耀変天目の再現に迫るもの、また本歌には無い独自の作風を確立したものなど、国内外の近現代作家15名余の様々な天目をご紹介いたします。
国や時代を超え多様な進化を遂げた「天目」をどうぞご覧下さい。

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基本的に、全日程滞在しておりますが、朝イチ、や18時以降・・で不在の場合も御座います。

事前にご連絡頂ければ幸いです。

※9月1日(日)は13時頃迄不在です。


今回は、マニアックなもの中心に数々取り揃えております。是非ご高覧下さいませ☆
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第二回大美正札会 [催事]

本日、準備完了です。

明日の初日は10時~19時(!)となります。

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当店は、大阪美術倶楽部 本館の三階の奥に陳列しております[ぴかぴか(新しい)]

ご来場の節は、ご連絡下さいませ[ぴかぴか(新しい)]

商談札と、おまけ…をお渡しさせていただきますね。
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渡辺松悦 花籠蒔絵 大棗 鵬雲斎 箱 [茶道具]

世間では、本日をもって・・・盆休み、なるものが終了したようです。

当店の方も、一昨日辺りからお問い合わせ、を毎日頂戴しており・・・お客様方もレジャームードから切り替わっておられるように感じております。(^^;


さて、8月は一般向け催事が2つ続くこともあり・・・

マニアックではない作品のセレクションも集めております。

その中から、蒔絵の棗を2つご紹介致します。


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渡辺松悦 花籠蒔絵 大棗 鵬雲斎 箱


松悦は、加賀蒔絵の作家です。

丁寧で上質な仕事の作品が多いと感じております。

この作品も様々な季節の草花を、様々な技法を盛り込んだ蒔絵で描いております。

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松悦自身は、「花籠蒔絵」と名称しております。

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内側は梨子地で、鵬雲斎大宗匠の昭和40年代の花押が朱書きされております。

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共箱と箱書きです。






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2019年8月6日・7日の新入荷情報です。 [新入荷]

関西は台風の影響がピークといわれた本日・・・・あちこちが営業停止・早めにクローズ、電車も運休部分もあったりと・・・したのですが!?

22時現在、すでに大阪をかすめず・・・北上して日本海に抜けてしまってるようです。

今夜は暴風雨にはならないようで。

昨年9月、有名な関空の惨事をはじめ・・・私共の地域でも数日の停電やあちこちの屋根看板が大破しました。

1年近く経つ今も、まだ信号や道路標識が曲がったままです。(-.-)

そこまでの心配はなさそうですが、雨量によるもしもの被害に山間部の方々がご無事でありますように。。。


さて、ご報告が遅くなりました。

お盆前の新入荷情報です。




加藤舜陶 灰釉ぐい呑

船木研児 一輪花入 ※ご成約済

初代伊東陶山 唐草模様 香炉

十三代中里太郎右衛門 唐津三島徳利

三橋國民 釈迦種字香炉 ※ご成約済

五代川端近左 鳳凰蒔絵平棗 内朱金 鵬雲斎 箱 ※ご成約済

立花大亀 横物 洗心

初代 眞葛香山(狸亭) 狸 水入




藤井香雲堂 夏ツアーの続きです。


8月24日(土)25日(日) 

大美正札会 @大阪美術倶楽部 全館


当店も出品いたします。当店以外の作品のお世話もさせていただいますので、ご来場の節はお声がけ下さいませ☆


8月28日(水)~9月3日(火)

はんなり骨董楽市 @東京日本橋 丸善書店 3階ギャラリー

現体制での最後のはんなり、になります。名古屋時代から長年一緒に頑張ってまいりました担当者さんのラストイヤーであり、そして現行メンバーでのラストとなります。

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加藤十右衛門 瀬戸黒茶碗 [茶道具]

当店では、たびたび仕入れております・・・十右衛門作品です。

今回も良い出物がありました☆

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加藤十右衛門 瀬戸黒茶碗


1894年(明治27年)12月21日 - 1974年(昭和49年)10月15日)

岐阜県土岐郡笠原町(現・多治見市)生。八坂窯開窯。

美濃大平の陶祖加藤景豊(加藤五郎衛門景豊)の流れをくむ。
1927年には笠原町の町長を務める。

1958年に岐阜県の無形文化財保持者に認定。

美濃桃山陶芸に魅力され伝統技法をベースに、志野、黄瀬戸、織部、美濃伊賀などを手掛けた名工で、初期には無銘のものが古美濃作品として流通したこともあったとか。

戦後の美濃陶芸再興復元に尽力。1974年、79歳で死去。

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反対側から。


瀬戸黒というのは、引き出しで1200度から一気に引き出して急冷することにより発色する黒色のことです。

これを緩やかに茶色になったりします。

また、意匠により黒織部や織部黒といった分類に変化します。

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堂々とした風格、そして用の器として完成されているのは十右衛門の特徴です。

実際に点ててみるとき、そして扱うときの重すぎず、軽すぎず、そして手で建水に捨てる時なども含めて・・・秀逸なのです。

これは現代作家さんの作品とは一線を画す一番の特徴だと思います。



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久須来良 船形松梅 莨盆 [茶道具]

皆様、猛暑の中・・お盆休みに入られた方も多いことと存じます。

私も8日~一応、休暇となりましたが・・・元来、自営業というものは潜在的失業者みたいな、ものでもありまして。(-.-)

休み、といえども催事やらベースやら、が無いだけでなにかしら仕事はしないと居れませんものなのです。

ということで、ブログの更新まいります。


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久須来良 船形松梅 莨盆

洒落た、莨盆です。

その前に・・・作者、マニアックですのでご紹介を。

「くす きたろう」

まず、読めません。(^^;

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2016年に大阪歴史博物館で開催されました、「アルチザン 大阪職人図鑑」展にて紹介されたうちの一人です。

大阪生まれで、古美術や茶道・・特に藪内流に精通。

本名は楠喜太郎ともうします。 号は木匠軒といい、その名からも腕に自信があったことがうかがえます。

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舟形で、四隅にくさび、を打ち込んであります。

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松と梅の古材を用い、自然の景色をうまく活かして風情あるお道具に仕上げております。

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作品の裏に、共箱のような銘が。

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手元に、火入がございませんでしたのでキセルと灰吹きと合わせてみました。

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松梅、ときて・・・・灰吹きが竹、で松竹梅となります☆


久須来郎は作品を宣伝することを好まなかったこともあり、知られざる浪速指物師のひとりでありました。。。


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週末base。 [BASE215]

明日、明後日は久しぶりに週末(土曜日、日曜日)にベースの営業となります。

日曜日は既に二組のご来訪ご予約も頂戴しております
[ぴかぴか(新しい)]

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今回は「磁器」特集展示ですが、勿論…他の作品もお出しさせていただきますので、どしどしお越し下さいませ。

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二代眞葛香山(宮川香山) 青磁漢式鳥 香炉 [眞葛香山]

うだるような暑さが、毎日続いております・・・

ベースも、ドアを開けているとビルのガレージ(全開)と隣り合わせなので、もはやエアコンも効力がなく・・・室温30度です。

当分、ドアは閉めないと室内なのに熱中症になりそうです。(^^;

今回の企画展・・・”磁器 色々。”の中から・・涼し気のある愛嬌たっぷりの作品をご紹介致します。

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二代眞葛香山(宮川香山) 青磁漢式鳥 香炉

昭和初頭 頃


初代の晩年に完成した眞葛窯の青磁ですが、澄んだ色合いでどの作品も上品で安定した発色クオリティです。

中国の紀元前~紀元後頃の漢時代、に”薫炉”と呼ばれる香炉が人気を博したらしいです。


くんろ【薫炉】

香草をいぶして衣服を保護したり,室内に香気をただよわす香炉。

中国の戦国・漢代に発達し,銅製や陶製のものがある。

高坏形の身に塁々とそびえる山岳をかたどった蓋をつけ,蓋の個所にあけた透孔から煙を出す博山炉が代表的である。

ほかに,鼎形や盤に柄がつく形のものがある。

いずれも篝(かご)と承盤をともない,ときには移動用の銅篝をともなうものもある。

南北朝時代にも漢式の薫炉が残り,仏具にもとりいれられた。南朝では青磁の薫炉が発達し,博山炉系のもののほか,蓋と身を一体につくり凸字形の透孔を多数あけたものもある。



香山は特に初代は中国の古陶磁器の研究に長けており、様々な作品を目にしていたといいます。

今でこそ、美術館というものや図鑑、インターネットがあり誰でも目にすることが叶いますが、明治期や大正期なんていうのは、有力な豪商や茶人の所蔵品でしか本物をみることはなかったと思われます。

この作品も、香山のラインナップの中では有名なもののひとつで、初代時代から二代の初期にかけて製作されておりました。

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丸みのある愛嬌のあるフォルムですが、銅製の香爐から由来するシャープな部分や、浮盛り文様によりぴしっと締められてております。

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元は、口から香を焚いた煙が漂うようになっております。

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初代時代は唐木による台が眞葛窯にて製作され付随する作品もありましたが、この時期になるとある程度サイズの見込める花瓶の台以外ではあまり見かけなくなります。

二代が襲名し展観を行った大正7年頃は第1次世界大戦後の不況に転じた頃であり、また大正12年には関東大震災もありました。

眞葛窯といえど、様々なラインナップを維持するのは大変なことであったと思います。

このような青磁の作品は、優雅な明治・大正ロマン時期の邸宅の飾物として人気でしたが、世相が変わるこの時期以降・・・通常の香炉や、獅子形の置物へと製作が変わっていきます。

初代の作風を継続した最終期作品といっても良い作品です。

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お値段、も程々で☆

※ご成約済

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楽吉左右衛門 四代 一入 黒茶碗 十五代極箱 鵬雲斎大宗匠箱 銘 巌 [茶道具]

なかなか、出ない逸品です。

今回は私も思い切りました。(^^;


楽 四代 一入

三代道入(ノンコウ)42歳の子で長男。

17歳の時に父を亡くし、若くして代を継承することになります。

道入の作品から多くを学び、自身の作品へと昇華させていきました。

晩年は、利休没後100年の時期にあたり、世の中が利休の茶の湯への回帰へと動く時代背景の中・・・

一入自身も利休回帰・長次郎回帰へと自身の作陶意識を深めていきます。

そんな一入作品のご紹介です。

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楽吉左右衛門 四代 一入 黒茶碗

口径 10.8cm~11.3cm

胴径 12.2cm

高さ 7.7cm

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少しづつアングルを回してみましょう。

一入作品は総じて薄作、大振りな姿、大胆な箆跡からくる力強い作風と云われます。

そして黒釉はノンコウの艶のある黒に対して、柚肌といわれるものが多いようです。

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この”挟み跡”のシャープな感じも一入作品の特徴のひとつです。

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釉薬の窯変もよし。

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見込みも、綺麗で吸い込まれそうな宇宙です。

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高台径 4.7cm

さらに、嬉しいのが”在印”なのです。一入では在印作品はかなり数が少ないのです。

それが故に、現在一入とされる作品の中でも同時代の玉水焼一元作品や、また贋作も混入されるといわれます。

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十五代の代を譲る直前の極です。

令和になってからの分です。

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大宗匠もお元気で、今年の書付です。

銘 ”巌”

”さざれ石も巌となりて・・・” 悠久の時間を超えて来た、この作品ならではの銘です。

もちろん、作品の地肌からも連想できますね。

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そして、なにより・・・一入の最大の特徴として有名な、“朱釉”が発色しております。(画像では少し見えにくいでしょうか)

黒釉の中に銅の呈色による赤色がうかびあがるように発色するもので、道入(ノンコウ)でも少し見られましたが、樂家として"朱釉”を釉技として完成させたのは一入であります。

それは長次郎の生み出した黒色と赤色という新しい茶碗の概念を、100年経った当時に、すべてを包括して今一度・・・原点回帰からこれからの100年に向かう新時代の楽家の意気込みであったのかもしれません。


作品は、口縁部に2か所の微小な修繕のみで、ニュウなどはございません。

大変お勧めの作品です。 ※売却済みです。



楽一入

1640年(寛永17年)3代道入の長男として生まれる

1656年(明暦2年)父 道入没

1658年(万治元年)千宗旦 没

1691年(元禄4年)一入剃髪 宗入に代を譲る

1696年(元禄9年)没 享年57歳
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