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関口輔聖 紅葉蒔絵大棗 内梨子地  而妙斎 箱 [茶道具]

続きまして、こちらもハイクオリティながらお値頃でご提示できますので仕入れました作品です。

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関口輔聖 紅葉蒔絵大棗 内梨子地 而妙斎 箱

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盛り金も使い、重厚な蒔絵です。

それもそのはず、関口輔聖さんは大阪蒔絵を代表する、川端近左の先代・・・五代目に師事し、独立した後も引けを取らない作品を製作し、而妙斎の箱書きも多数あるのです。

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内側は梨子地となっております。

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別作の銘があります。

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先代家元、而妙斎 の箱です。

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2重箱になります。

安定した技術で一定のクオリティを保ち続けた関口輔聖さんですが、現在では第一線から退かれて、新しい作品を観ることは叶いません。。。

ふたたび、大阪蒔絵を守るのは近左家のみとなってしまいました。


(慌てていて、蓋と身の図柄がずれて撮影してしまったこと、またピントもぶれてしまったことをお詫び申し上げます。)
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前端春斎 秋草蒔絵大棗 内銀 而妙斎 箱 [茶道具]

今夜は、搬入と陳列作業です。 終了は確実に日付が変わります。。。(+_+)

毎回ながら、ハルカス近鉄の準備の日は辟易とします。。。私も今年で半白ですので、いつまでこういうのが続けられるか自信がありません。(^^;

とりあえず、明日からの展示用に仕入れました・・・お値打ち茶道具からのご紹介です。


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前端春斎 秋草蒔絵大棗 内銀 而妙斎 箱

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蒔絵の絵付けも、上品です。 通常の秋草蒔絵とは少し手が異なりますね。

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内が銀溜です・・・内側の銀は秋の夜の月の光を表し、外側の黒漆は秋の闇・・・そして金蒔絵は月の光を浴びて光る様にも見えますね。

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金銘の特別作品です。

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而妙斎 表千家先代家元の箱書きです。今では宗旦を名乗られております。

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2重箱になっております。


三代  前端春斎
    
1964年 山中塗の前端雅峯の長男として生まれる。

1982年 植松抱民門下の保谷美成師に入門
    
1985年 三代目 前端春斎を襲名


お値段も、大変お手頃です。このクオリティでなら納得できる、と思い明日よりのハルカスにて出展致します☆


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石井磬堂 狭貫彫野菜虫之図 四方香合 [讃岐漆工芸]

久しぶりに、石井磬堂が入りました。

玉楮象谷から始まる讃岐漆芸王国の一端を担う名工です。

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石井磬堂

狭貫彫野菜虫之図 四方香合

大正時代 初期



いつもでしたら、最後に制作者のご紹介をするところでありますが・・・今回はご存知無い方も多いかと存じますので。


石井磬堂(いしいけいどう)

明治10年(1877)生、昭和19年(1944)没

名は清次、号を”汲古堂”といいました。

象谷以来の讃岐彫を研究、”百花園”にて塗の西村新太郎、彫りの石井磬堂と言われ・・・高橋皖山と並んで彫りの双璧でした。


”百花園”というのは衆議院議員であった田中定吉が明治40年頃に開設した、讃岐漆器のサロン的な店であり様々な工人が集っておりました。

その中で腕自慢の職長格として君臨していたのが、石井磬堂です。

その頃は、三代目となっていた象谷家の”蔵黒”も参画しておりましたが、明治45年に没してしまい象谷一統での漆芸は途絶えてしまいました。

象谷の弟、黒斎から続く文綺堂も粗製乱造に走ってしまっていたようです。

その頃に生れた新しい技法として、木彫に彩漆を施すというもので、従来の堆漆を彫るよりも製作しやすいものが主流となります。

”狭貫彫”という名称が使われました。

そうなると、より一層デザイン性や、彫りの感性・・・がメインとなります。

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表面は”えんどう豆に蝸牛”が。

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裏面には”蟷螂”が彫られております。

躍動感ある意匠を一気に、彫り上げた勢いを感じます。


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『百花園の俊傑』と言われた石井磬堂は狭貫彫りをはじめ堆朱、堆黒などの彫漆も名品を遺しております。

百花園のパトロンとして文人墨客が集っていたこともあり、図案は中国趣味の踏襲でありますが、彫りの確かさと刀の切れ味では他の追随を許しませんでした。

弟子は、ご存知・・・人間国宝の音丸耕堂です。


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百花園は明治時代末を最盛期とし、大正初期には衰退・・・大正3年頃には無くなってしまいました。

これは石井磬堂によるその最後の時期の作品なのです。

讃岐漆芸は、その後も絶えることなく・・・今でも引き継がれ、人気は衰えてはおりませんが、江戸時代後期から繋がる讃岐漆芸のセンスなどはこの頃で終焉を迎えたのは間違いありません。

そして、技術力は受け継がれた名工たちにより新時代へと移行していくのです。




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阿倍野ハルカス近鉄百貨店 骨董道具屋横丁のお知らせ。 [催事]

どうなるか…と思っておりましたが、明後日からの阿倍野ハルカス 近鉄百貨店の催事は開催されます。

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当店は秋は出ませんので…あべのハルカスは年に一度です。

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コロナ対策の為、営業時間に変更が御座います。

ご注意下さいませ。


会期 4月1日(水)~7日(火)

11時(一時間遅いです)~20時 (最終日17時迄)

あべのハルカス 近鉄百貨店

ウイング館 9階催し会場

このような時期ですが…手を抜かず、厳選した作品たちを御用意してお待ち申し上げております[ぴかぴか(新しい)]

明日は夜23時頃からの陳列です…トホホ
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十三代 駒沢利斎 小 片口 [茶道具]

当店では異色?の新入荷作品です。

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十三代 駒沢利斎 小 片口

昭和初期

片口、は腰黒と同じく・・・水次として使うお道具です。

利休は赤杉を用いていたようです。


「片口 大中小利休形、中は裏にもちゆ、大小は表にもちゆ、釜へ水をはる時は小は蓋置不用、

 大は蓋置用ゆ」

と文献にございます。

この作品は『小』ですので席中用です。

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さすが利斎作です。お稽古用とは立ち姿も違いますね。

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13代は昭和27年(1952年)の没ですので、軽く70年以上前の作品ですが非常に状態が良いです。

裏流では、棚から水指を出さない時には片口を使うようですね。


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共箱です。


水漏れチェック済です。問題無しです!


明後日から近鉄百貨店での催事ですが、このような作品は百貨店へは展示が困難ですので当ブログのみでの販売とさせて頂きます。

¥47000(税込・送料込み) ※ご成約済です。
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2020年3月29日の新入荷情報です。 [新入荷]

金沢へ出張行ってまいりました。

大阪は週末に外出自粛要請が出ておりましたが、”要”のお出かけですので・・・(^^;

しかし、金沢は発症者がかなり少ない為か、町全体の緊張感が関西とは全然違う印象でした。

大阪も結構ピリピリしておりますが、東京から見ると緊張感緩いように見えるのでしょうか・・・


金沢でのオークションは、ほぼほぼ通常モードの雰囲気でした。

新入荷情報をお届け致します。



大正初期  石井磬堂 狭貫彫野菜虫之図 四方香合

   二代 砺波宗斎 蒔絵 巻煙草入

人間国宝  藤原雄 備前 掛花入

江戸後期  眞葛長造 模仁清 巻物香合 傷有り

昭和初期  十三代 駒沢利斎 小 片口

江戸後期  五代 大樋長左衛門 赤 平茶碗 無地箱

   永楽和全 金襴手茶碗 (汲出し) 【5客】

江戸後期  仁阿弥道八 交趾柘榴 香合



帰りのサンダーバードの車窓から。。。

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琵琶湖を望む。


明日の23時から陳列で、明後日から・・・・ハルカス近鉄での催しです。

今から準備に勤しみます。


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仁阿弥道八 朱泥 急須 サントリ―美術館出展作 [幕末京焼]

なかなか、出ない逸品のご紹介です。

インスタグラムの方には既に画像は上げております。


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仁阿弥道八 朱泥 急須

幅(取っ手迄)12㎝ 高さ(摘み迄)10㎝

2014年12月~2015年3月 サントリ―美術館 『仁阿弥道八 展』 出展作品


仁阿弥作品でも、稀少な朱泥の急須です。

ぐるっと一周してみましょう。

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胴の上半面には、中国 唐時代の詩人である”呂巖”の”大雲寺 茶詩”の詩文が浮き彫りにより施されており、下反面は流水文となっております。

まさに文人的な趣向です。

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蓋、の意匠も凝っております。

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裏面には”法螺山人”の角印があります。

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取っ手の裏側に”道八”印が。

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共箱

裏側には法螺山人の朱印もあります。

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外箱として八代の極め箱も添います。

朱泥急須は、中国・江蘇省の宜興窯で焼かれていたもので、日本で煎茶が普及するに際して渡来し、人気を博します。

19世紀に入り、常滑焼にて朱泥焼を製作するようになり、一気に広がりました。

唐物や高麗物の写しに長けていた仁阿弥道八ですが、このようなものもハイレベルでこなせる技量と教養を併せ持つ類まれな陶工であったのです。


次回も仁阿弥作品の逸品のご紹介です。


※ご成約済です。




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ちょっとだけ。 [新入荷]

お客様からの出物が入りましたのでお知らせ申し上げます☆

いずれも、少々ありますが、茶碗の出来栄えはかなり良い物です。

お値打ち価格ですので、お使い用にお勧めです☆


江戸後期 大橋秋二 瀬戸黒 俵茶碗 (薄い地貫 有)※ご成約済

江戸後期 二代 清水六兵衛 雲鶴三島 茶碗 (口縁に一カ所金繕い 有) 五代極め箱

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萩山焼 平茶碗 [御深井焼]

先日、御深井焼の特製本を刊行しましたが、その際には手元になかった・・・レアな御深井焼が手に入りました。

その名も『萩山焼』。

尾張徳川家の斉荘公時代のお庭焼で、名古屋城内に設営された庭の中の島・・・萩島に設けられた楽焼専門の窯で焼成されたのが、萩山焼です。

御深井焼ですら、かなり稀少なのですが萩山焼の伝世品はさらに少なくなります。

楽焼で、出来栄えはそう見栄えする物はあまり無いようにも思えますが、珍重されたが故・・贋作も多数混入されております。

マニア垂涎のやきものであったのです。

では、ご紹介致しましょう。

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釉調が、かなりお気に入りです。

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口縁に一カ所、金繕いがありますがきちんと補修されております。

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高台脇に、『萩山焼』の角印が押されております。


大分、使い込まれた感じになっておりましたので当方にて、一度・・・お湯と洗剤で洗浄してみました。軟陶ですので土の匂いが出ましたので湯通しを数回して、そのあとに抹茶を点ててこなれてきました☆

予想以上の点て易さに驚きつつ・・・今月のベースご来訪の皆様をおもてなししております~


※ご成約済
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インスタグラム、始めました。(^^; [ceramic_works_labo]

当ブログをご覧頂いております皆様、誠に有難うございます。

新入荷作品を中心に、マニアックな切り口でのご紹介と、当店の催事情報をお届けしておりますが・・・長年書き続けておりますもので、過去の記事が随分溜まってまいりました。

新たにご覧頂きました方々にはさかのぼって頂くのも大変です。

また、当店は商品サイクルが早めですので、お問合せ頂く過去の商品で在庫しているものはあまりありません。

パっと、写真だけで作品をお愉しみ頂く方法として・・・また、現在の在庫作品をご覧頂くのにも、ということで流行りの(遅い?)インスタグラムなるものを始める事にいたしました。


『ceramic_works_labo』


・・・陶磁器 作品 研究所とでもいいましょうか。

マニアックなやきもの、をよりシンプルに・・・パッと見のビジュアルだけで。

当ブログ”JFK”とは違い、解説文は一切ナシでご紹介いたします。

そしてご紹介作品は新入荷とは関係なく、その時の感性で閃いたモノをセレクトします。

従来通り、新入荷作品の深い語り・・はこちらでご紹介致します。


どうぞ、双方共・・・宜しくお願い申し上げます。


インスタグラムでの検索ワードは、”ceramic_works_labo” 



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