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【二代 眞葛香山 青磁釉呉祥瑞意 水指】 [眞葛香山]

久々に、香山作品のご紹介致します!


二代香山 青磁釉呉祥瑞意水指 (4)-1.jpg


【二代 眞葛香山 青磁釉呉祥瑞意 水指】


幅     16.7cm

高さ    15.4cm

製作年代  大正時代 後期

箱     共箱



初代・宮川香山の晩年に、煎茶器の意匠として登場した・・・『青磁』と『祥瑞』を併せた作品は非常に発色の対比も良く、上品な技法として、二代では『水指』にもラインナップを広げました。


香山の『青磁釉』は、初代が最後に完成させた釉薬で、同じく大正時代に青磁を完成させた『諏訪蘇山』や『清風与平』に比して・・・澄んだ色が特徴なのです。


二代香山 青磁釉呉祥瑞意水指 (6)-1.jpg

二代香山 青磁釉呉祥瑞意水指 (7)-1.jpg


フォルムも上部の優しい感じから下部のダイナミックさへと。

『青磁釉』をビタっと、止めるという処理もまた、香山の特徴です。



二代香山 青磁釉呉祥瑞意水指 (8)-1.jpg


『捻子』になっています。

二代香山 青磁釉呉祥瑞意水指 (5)-1.jpg


眞葛窯の『呉須』は、自家製により2週間ほど精製した上質なモノと伝わります。

その発色は、とても安定した深みのある色なのです。


二代香山 青磁釉呉祥瑞意水指 (9)-1.jpg


この銘は、初代に近似したもので、当時の職人さんが継続して従事したこともうかがえるのです。

二代香山 青磁釉呉祥瑞意水指 (1)-1.jpg

二代香山 青磁釉呉祥瑞意水指 (2)-1.jpg


二代香山 青磁釉呉祥瑞意水指 (3)-1.jpg


二代の共箱です。こちらも、よく某オークションサイトでは、初代と間違われてることが多いタイプです。


香山は、『代』を記載する例の方が希少です。

あくまで、『眞葛香山』は『眞葛香山』であり、発想力等は差違があれど、『技術力』に差は無いので堂々としたものなのです。

そして、代の襲名前後は近似した箱書きにするという側面もあるのです。


二代香山 青磁釉呉祥瑞意水指 (4)-1.jpg


この作品は、この時期にしか作られていないようで、丁度・・香山が千家との繋がりを得て、茶道具の世界へ大々的に復活する狼煙でもあったのです。


※ご成約済みです。


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当ブログは、『藤井香雲堂』の各種インフォメーションをお知らせするものです。


インスタグラムやツイッター、Facebook等のSNS全盛時代ですが・・


ブログでしか表現出来ない情報をお届けする為、『敢えて』ブログ形式に拘っております!


お問い合わせはメールもしくはお電話にてご気軽にどうぞ。


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【BASE 215】 大阪市浪速区日本橋東2-1-5 大阪南美術会館内


当店の出張営業所です。現在では『岸和田本店』よりこちらを中心に活動しております。

当ブログにてスケジュールをご確認の上、上記より事前に『ご来訪のご連絡』を頂戴致したく存じます。



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【二代 眞葛香山 仁清意初午画 茶碗 ~狐嫁入り~】 [眞葛香山]


初夏の気候の中・・・しとしと降る雨の日が少しづつ増えてまいりました。


梅雨入りの足音が聞こえてきた、というところでしょうか。


今日、ご紹介する作品は『雨』に纏わる物語。



二代香山 仁清意初午(狐嫁入り)茶碗 (3)-2.JPG


【二代 眞葛香山 仁清意初午画 茶碗 ~狐嫁入り~】



幅  11.7cm

高さ  7.5cm

高台径 4.8cm


製作年代 大正末期頃

共箱




『狐の嫁入り』

お茶碗の画題としては、大変珍しいものです。

世界のマクズウェア、眞葛香山の二代目の作となります。


狐の嫁入り・・・天気なのに、雨が降っている様、を指すことを思い浮かべる方も多いと思います。いわゆる、不思議な現象ということで、まるで狐に化かされる?ということから・・また、虹が出やすいことから縁起の良いこととして捉えられております。



Hokusai_Kitsune-no-yomeiri.jpg


葛飾北斎による、狐の嫁入りの画です。


各地で、古来より狐の嫁入りの伝承は数々あるようですが・・・


元は「狐火」といって、冬から春先にかけての夜間、野原・山間などに多く見られている奇怪な青白い火が並んで発生することから、まるで『花嫁行列』のようだ、と云われました。

さらに、そこに『花嫁』が居ないことから、狐が化かして花嫁行列を作っている?という連想からの言葉のようです。


作品を見てまいりましょう。


二代香山 仁清意初午(狐嫁入り)茶碗 (3)-2.JPG


二代香山 仁清意初午(狐嫁入り)茶碗 (5)-2.JPG


二代香山 仁清意初午(狐嫁入り)茶碗 (6)-2.JPG

眞葛窯らしい、『極彩色』にて『狐の嫁入り』が見事に描かれております。



二代香山 仁清意初午(狐嫁入り)茶碗 (7)-1.JPG


二代香山 仁清意初午(狐嫁入り)茶碗 (8)-1.JPG



二代香山 仁清意初午(狐嫁入り)茶碗 (1)-1.JPG

二代香山 仁清意初午(狐嫁入り)茶碗 (2)-2.JPG

共箱です。


『初午』と書かれております。

そもそも、狐の嫁入り?はいつの季節を現すものでしょうか?

日本各地で、狐の嫁入りを題目とした行事を見てまいりますと・・・二月だったり、五月だったり、また・・・六月の初夏であったり、はたまた豊作の十一月だったりと、まちまちなのです。


三重県では、節分の三日、厄年の男女がキツネの面を付けて新郎新婦役を演じる厄払い行事「狐の嫁入り道中」という行事もあるようです。



香山は、狐ということから・・『伏見稲荷』の二月最初の午の日に行われる『初午』を『狐』と関連させて題されました。


季節はさておき、『豊作の兆し』という意味にもなることから、吉祥の図柄なのです。




二代香山 仁清意初午(狐嫁入り)茶碗 (4)-2.JPG



おや?やはりここにも『花嫁さん』は見えません。


化かされてしまいましたでしょうか?

それとも、狐火を見間違いましたか?




二代 宮川香山  1859(安政6年)~1940(昭和15年)

初代と共に作品を製作。海外へのマクズウェアの紹介と国内へのフィードバックにより、
眞葛の名声を揺ぎ無いものにした。

技術を継承しながらも時代の変遷に対応し、焼けない物は無いと言われる。

途絶えていた古伊賀釉の復活、千家の茶陶作製等も行い、関東陶芸界の重鎮であった。


注) 以前にご紹介しております、当店在庫の香山の『狐の嫁入り』茶碗とは別の個体です。
こちらは、淡々斎の書付がございません。また、意匠も若干異なるのです。





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『眞葛香山』と『恋マジ』? [眞葛香山]


過労でお身体の調子を崩されてるという報道も、記憶に新しい・・・広瀬アリスさんが主演を務めるドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)の第3話が、昨夜放送されました。


世間では、『恋マジ』というらしいです。

近年、ドラマは地上派のはNHKの朝ドラか大河しか観てないもので・・・よく知りませんでしたが。(^^;



なんと、昨夜のエピソードで広瀬アリスのデートの行先が・・・


『眞葛ミュージアム』でした。


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『ちかくで眞葛焼の特集やってんだって』 ←ほんまに、若者さんたちでこういう会話が為されてほしい。


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常時展示されております・・・宮川家に伝わる、来歴もはっきりしている釉下彩の優品です。


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観てます観てます。


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お~、うちのお納めした水指もドアップで☆


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数年前に、発見された4体目の『猫』です。色目は唯一です。


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にゃーんと。


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『首が同じになってるよ』

とても、良いお顔です。


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先に出た、同伴した友人カップルの女性は『こんな古い皿とか見て何が面白いのか判らない!』というセリフが[あせあせ(飛び散る汗)]



たまに、メディアで取り上げられております眞葛ミュージアムですが、全国放送のしかもドラマでは・・・なかなか珍しい機会でした。


この機会に、来館者が増えて興味を持っていただけたら嬉しいところです☆




見逃し配信は、『ティーバ』『パラビ』で、ということでした。(私はやり方わかんにゃいですが)


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【初代 眞葛香山 仁清意鴫 香合】 遺作箱 [眞葛香山]

香山の香合の逸品のご紹介です。



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【初代 眞葛香山 仁清意鴫 香合】


幅      5.5cm

高さ     8cm

製作年代   大正5年頃

箱      二代筆 遺作箱




『鴫』・・・『鴨』ちゃいまんねん。字は似ております~。


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こちら、ホンモノさんです。



鴫は、『わたり鳥』です。


南極以外の全ての地域に生息するようですが、旅を続けることから日本では、『春』と『秋』の鳥として知られます。


古より、歌に詠まれることも多く・・・その中で、抜粋してみますと。





「我が門のおくての引板におどろきて室の刈田に鴫ぞ立つなる」 (千載集 源兼昌)



「からころも裾野の庵の旅まくら袖より鴫の立つ心地する」 (藤原定家)



「刈あとや早稲かたがたの鴫の声」 (松尾芭蕉)



「鴫立て秋天ひききながめ哉」 (与謝蕪村)




しゅっと、立ってるイメージがありますね。

長いくちばしで、首を大きく傾けて相手に気取られないように獲物を刈るので、よけいに立ってるイメージが強くなるのでしょう。


そういう、特性なども含めて・・・デフォルメしつつ、本質をとらえながら意匠化する、というのもこれまた『作り手』の技なのです。



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眞葛窯伝統の、藁灰釉による仁清調に、鉄絵により絵付けがなされております。


このような、かわいい?面白い?フォルムは『香山』らしい、と思われますが・・・実は、この香合のオリジナルは、父である『長造』なのです。


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眞葛窯の創始者である『長造』の香合の型は、全てでは有りませんが『香山』に引き継がれました。

もちろん、製作される際には・・・そのままではなくアレンジは加えられます。



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羽根のあたりの、やさしく丁寧な作り込みは、二代にも通じるところがあり・・・明治末~大正初期頃の茶陶は、二代の関与するところが多かったこともうかがえます。


さらに、ぐるっと回り込んでみましょう。


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次は内側です。


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こちらも、長造と同じく削り込みにて薄く仕上げております。

これも眞葛窯らしさ、なのです。


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デジカメではピントも合わない・・・『接写』をスマートフォンを使って撮影してみました。


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なんともいえない、表情と色合いです。


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最初の印象ではデフォルメ感がメインであったのが、ここまで見てくると、もう『鴫』らしさとしか感じなくなってくるのです。


江戸期の日本画でも、決して花や動物は写実では有りませんでした。

有名な画家の作品に描かれるそれらは、もはやどうアレンジ・デフォルメされていてもその描かれている題材そのものにしか見えません。

ものごとの本質のどこにフォーカスして、いかに見る人へ伝えるか、というところの凝縮力・再現力というのが『モノづくり』の妙技なのです☆



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大正8年の記録にも同手が記載されております。


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もはや、ここまでご覧になられている皆様も、既にこの愛らしい『鳥』の『とりこ』になっていることでしょう!(メルヘンでんな~)


※ご成約済みです。

                             

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【二代 宮川(眞葛)香山 仁清意振々形 香合 惺斎好み 七ツ之内】 [眞葛香山]

2022年元旦 あけましておめでとうございます。



昨年中は、皆様方の格別のお引き立てにより実り多い一年となりました。

お陰様で、新たな発見や自身でも気に入った作品を多数ご紹介することが出来、ここに厚く御礼申し上げます。

まだまだ、社会情勢も不確かな世の中ではありますが、こういう時こそ『茶道美術』の愉しみが与えてくれる潤いで、少しでも心のビタミンになれば、と思っております。

取り扱う私自身も、いち個人として同じ愉しみを共有することで、精神的な活力を頂いているのです!

どうぞ、本年も宜しくお願い申し上げます☆



                                 藤井香雲堂 藤井和久



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さて、新年一発目のご紹介にふさわしい作品です。



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【二代 眞葛香山 仁清意振々形 香合】 惺斎好み 七ツ之内

 
幅 14.6cm×7.1cm  高さ 6.1cm


製作年代 大正12(1923)年


惺斎箱 共箱




『MAKUZU WARE マクズウェア』・・・初代の指導の元、総力を挙げて世界にその名を轟かせましたが、欧米にて自身が赴き、伝説的ともいえる香山の最高傑作をぶち割るという、前代未聞の事件の当事者であったのが、『宮川半之助』・・・のちの二代香山です。

その洋行は5度に及び、眞葛窯作品の啓蒙の傍ら、世界最先端のモード・技術を自身に取り込み、新たな眞葛香山の世界の構築に役立てたのです。


眞葛窯は、社会情勢に適応して『変化』に対応したことでも他の陶工・窯元の追従を許しませんでした。

大正時代、抹茶茶道の復権による需要を見据え、父(長平)・祖父(長造)の得意としたお家芸でもある『茶道具』を主力に据えることしたのです。

大阪の生方宗匠の縁で、表千家12代である『惺斎』宗匠の知己を得ることが出来、千家出入りとして『好み物』などを製作することになりました。

また同じ頃、大宮御所の注文のあったりと、初代晩年から主軸を移しつつあった茶道具製作はさらに軌道にのることになります。


もちろん、香山ですから・・・ただ、茶道具を作る・・といったものではなく、そこには確かな技術力と新しいセンスを盛り込んだ、他にはない作品を生み出すのです。



さて、この作品はブリブリ香合です。



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元は、子供の節句の木製の玩具である『振々』が由来といわれます。



表千家の6代目である『覚々斎』(原叟)延宝6年(1678)~享保15年(1730)が、それを切って香合に見立てたのが最初だそうです。


古の昔、野々村仁清により振々香合がやきもので作られたものも存在します。(根津美術館蔵)


しかし、覚々斎の時代より前になってしまいます。


さて、どちらが先なのでしょう? 


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元々のブリブリも、おめでたい意匠が描かれているようで、古い風俗画では、子供がそれを紐を付けて振り回している様子が描かれております。

後に、車輪を付けて引っ張って遊ぶようにもなったようです。


しかし、もう1説あり・・毬杖 (ぎっちょう)という木製の 槌 をつけた木製の 杖 を振って、木製の 毬 を相手陣に打ち込む 遊び があったそうで、その道具となったのが 振々毬杖 (ぶりぶりぎっちょう)というそうです。その槌、がこの形状であったとか。





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内側です。

蓋裏には、惺斎の朱書きが。

そして身の内側には青交趾の釉薬により、開けた際のアクセントと練り香の汚れを防ぐ用を為しております。

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2重箱となっております。

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本来は、この惺斎の箱のみとなっております。

これは、共箱はなく惺斎のみ、というのが当時の香山の好み物や同時期の書付作品のスタンダードとなっております。

『七つの内』となっております。


当店で取り扱うのは、これで2点目となります。



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この作品には、外箱として共箱が添っている珍しいパターンです。



さて、ブリブリ香合の由来の伝承を整理致しますと・・・


木製のブリブリ香合は、2か所の細長い窪みがあります。

これは、ここに紐を通して振り回したり引っ張ったりする方のブリブリがルーツとなってるのを現しております。


仁清の香合は、橋の方に窪みが一か所天面にあります。 これは毬杖の方のブリブリの形状が元となっていることが推測できます。


おそらく、偶然に2つの見立て、から『振々香合』というものが誕生したのかもと思われます。


そして、この香山の香合はそのどちらにも属さず、テイストは仁清より、大きさは原叟より、それぞれの良さをミクスチャーして、新たな大正ロマンなお道具として生まれ変わらせたのです!


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堂々とした存在感ですが、やさしい釉調と上品な絵付けにより、飾り物、として素晴らしい作品に仕上がっております。


お正月には、『魔除け』として振々香合を飾るという習わしもあるようです。


未だ、新型コロナウィルスは新たな変異株になって日常生活を脅かしております・・・


皆様への『魔除け』となることを祈念して、今年最初のブログを締めさせていただきたいと思います。





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【二代 眞葛香山 仁清意面箱 香合】 即中斎書付 [眞葛香山]

お待たせしました。お待たせしすぎたjかもしれません・・・。(^^;


半月ちょっとぶり、の作品紹介です。


今回も、マニアックですよ☆




「能にして能にあらず」



能の演目の中でも、別格と云われる『翁』を紹介されるときに、謳われる言葉です。


能面.jpg



神聖な儀式であり、演者は神となって天下泰平、国土安穏を祈祷する舞を舞います。


この演目は、神聖な儀式でもあり・・・『翁』を演じる役者さんは、上演前に7の倍数の日数を、『精進潔斎』の生活を送り、心と体を整えて舞台に臨むそうです。

生活に使う火も、家族とは別のものを使用するという徹底ぶりだとか。。。


その舞台は、注連縄を張って場を清められ、鏡の間に『祭壇』を、面を納める『面箱』、『神酒』などを供えて儀式が行われます。

また観客も、翁の上演中は一切の出入りを禁じられるようです。


翁.jpeg



今回、ご紹介する作品は・・・・その、『面箱』をテーマにした香合です。


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【二代 眞葛香山 仁清意面箱 香合】 


幅  5.5cm×4cm

高さ 4.4cm

時代 大正時代後期 (大正8~15年)頃

箱  共箱 即中斎書付  直書き有




こういった意匠は珍しいものです。


香合というものは、外国から渡来した型物香合や、江戸時代初期の京焼創成期に生まれたものの写し、といったものが主に製作されます。

しかし、香山はトラディショナルなモノの合間に(もしろそれよりも多くの)オリジナリティ溢れる香合を多数生み出します。

それは、初代の後期から始まり・・・・二代の時に全盛期を迎えます。



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黒釉をベースに、緻密な金彩にて唐草紋様が全面に散りばめられます。


角は、金具を模した絵付けも。


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紐は極彩色にて、翁の面は素焼きに薄い施釉で窯変的な反応を起こさせ、味わいを深めております。



『翁』はかなり古くから伝わる曲であり、そのルーツは謎に包まれています。


『世阿弥』が記したもので、元は・・・父尉(ちちのじょう)・翁(翁面(おきなめん))・三番猿楽(さんばさるがく)の三番を組み合わせたもので、それぞれ老体の神が寿福を祈願して舞うものだったのが変遷し・・・のちに父尉は演じられなくなり、現在は千歳→翁→三番叟を舞うようになったようです。

能に関して、知識が無いもので・・・あまりご説明は出来ませんが、最初に舞台に登場するのが『面箱』であります。


謡が始まり、その途中で『シテ』が面箱から面を取り出し、装着し・・・『翁の神』が登場するのです。

(最近BSで観てるのもので・・・つい、ウルトラセブンを思い出してしまいました。(^^;)



もちろん、この香合は中には面がありませんので、表面に置いてありますね。

では、中身はどうなってるかといいますと・・・


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艶やかな極彩色にて、高台寺紋様が描かれております。


この内側のクリーム色の仁清釉は、眞葛窯特有のもので味わい深い色調となり、絵付けを相まって新しくも、古い良さを併せて発現させるのです。


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表千家 即中斎の朱書きがあります。

これは、作品より後世に書かれております。

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内側底です。


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底部は無釉です。

斜めに線のようなものが見えます。

このような複雑な形状ですので、通常の型押しが出来ないので、なんと・・・型を斜めに分けて合わせて形成するのです。

香山作品は、出来ることから作るもの、を生み出すのではなく作るものの為に技を生み出すという傾向があります。


DSC06391-1.JPG


大正後期頃の共箱です。

書付を取る際に底に回されて、屋楼箱を新調されております。

DSC06390-1.JPG



DSC06394-1.JPG


この『翁』というものが何を指すのかは不明でありますが、『とうとうたらり』という演目の中で謡われるフレーズが住吉の神のフレーズにもあるようです。

翁で演じられる3つの神が、住吉の神であるという研究説もあるようで、すなわち翁は日本の神であるということで。



物語のはじまり、と終わりと意味するこの面箱は茶事では炭点前としての意味合いでも、単に神聖な茶会でも、お祝いの席でも、もちろん住吉さんに合わせて住吉蒔絵に合わせても楽しいかもしれません。


なにより・・・香山の香合とは、眞葛窯の人気である造形作品をミニマムに楽しめるアイテムとして、茶道具の形式を持ちつつもコレクターズアイテムとしても秀逸なのです☆



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【初代 眞葛香山(宮川香山) 仁清写玉章 香合】 [眞葛香山]

ここのところ・・・・大阪では、新型コロナの変異種を中心とした拡大の様相が見られております。

ご連絡を頂戴致します皆さま方からも・・・少し、出控えて・・・ネットでのお買い物を中心にしていますとお聞きしております。


骨董や美術に関しては、よくHP上でのWEBショッピングシステムや、ヤフーオークションというもののご利用が多いようですが・・・・

当店は、ご紹介こそ・・・ブログというWEB上のシステムを使っておりますが、デジタル時代でもクラシカルな「メール」「お電話」でお話しさせていただき、作品への想いと熱量をわかちあってのお取引きにこだわっております。

(まぁ、マニアックなものばかり過ぎて、そうせざるを得ないという面もありますが。(^-^;)



そういうご縁から、アートフェア等リアル展示会で直接ご挨拶出来たり、または逆にお知り合いになってからWEBでの御贔屓頂いたりと、みなさまとの双方向のコミュニケーションを頂戴いたしております。


そんな中で欠かせないのが、やはり「メール」です。


SNSでのDMなどが世間的には一般のようですが、たとえショートメールでもEメールでも、メールでお言葉を交わしあうことを大切にしております。



昔でいうことろの・・・「お手紙」、「文」ですね。



今回、ご紹介致しますのは、『玉章(たまずさ)』・・・別の名を『結び文』をモチーフにした作品です。




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【初代 眞葛香山 仁清写玉章 香合】


 幅 7.8㎝×5.8㎝  高さ 2.9㎝


 共箱


 製作年代 大正時代 初頭頃



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玉章、結び文・・・の香合は、古くは寛永時代の野々村仁清の作品で見られた、ひとひねりした雅味ある意匠です。

このような形状のものや、結んだ先を大きく伸ばした大香合などが伝世しております。


いずれも極彩色を使ったもので、これぞ京焼色絵、といえるものです。



眞葛長造でも作品があるものですが、香山が製作する際にはオリジナルな部分が多くなりがちです。

しかし、この作品は珍しく、長造のテイストを色濃く反映されております。


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この、花紋を散らしたあたりのデザインは仁清よりも緻密な配置です。

赤色、は少し落ち着いた赤で眞葛窯では長造時代に、侘びた風合いをうまく表現するのに大いに寄与している釉薬です。

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眞葛香山らしい、土と形成です。


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「身」の部分が長造を意識した部分です。この眞葛窯の赤色に金で蛇篭のような目を入れることで、引き込まれる空間感が出ます。

それは曲面から側面へと繋がっており、絶妙に間隔を変えながら全面へと広がります。


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(眞葛)印



香合や蓋物というのは、サイズがちいさい作品です。


小さい中にいかに、造形感を出すか、面白みを込めるか、というのは難しいものです。


単に大きい作品である意匠を小さくするだけではデザインが破綻します。


話がそれますが、例えばクルマを実車そのままをスケールダウンしてミニチュアカーにすると、本物の良さが出ないのです。

そこには敢えてデフォルメが必要となります。

小さくなることで、作業としての対象面積がミニマムになること以上に、より形成力やデザイン感性が問われるものだと思います。


それだけに、愉しいコレクションアイテムとなりえるのです。


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共箱は、初代の大正時代初期のもので、『帝室技芸員』の印も押印されております。

この頃は、三越呉服店(百貨店)が香山の取り扱いに力を入れていた側面もあり、三越扱いの展観作品にはこのような箱が多く見られます。



初代香山は、明治29年に(1896)陶芸界では二人目となる帝室技芸員に任命されました。

それは、技術力だけではなく人格や後進への指導力なども総合的に認められ、宮内庁への作品の取引も含んだものとなります。

明治時代を通して、海外での賞を総なめにして評価を意のままにしていた香山ですが、その時代への適応性が一番の「力」でありました。


明治後期に向けて・・・国内への回帰の時勢を読んでいた香山の帝室技芸員任命は、さらなる眞葛窯の飛躍の起爆剤となるのです。


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結び文、は文を捻って結ぶ意匠です。



その内容は・・・ 他人を敬る文。



そして恋文も。



大切なご縁を『結ぶ』、そのココロのカタチなのです。






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【旅日記~ヨコハマ弾丸出張の巻】 [眞葛香山]

上本町近鉄百貨店、催事中ですが。。まったり時間を利用して、先々週の旅日記をば。


ちょっと、2日間かかる仕事が入り(通常だと1週間はかかるものです)、大阪のオークションを早々に切り上げて弾丸特急で横浜へ。

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久しぶりに富士山がきちんと見えました[ぴかぴか(新しい)]


最近は大阪と並ぶ新規感染者数の神奈川県ですので、訪問先も厳重なコロナ対策体制での作業となりましたが、なんとか12時間に及ぶ仕事を終えたわけですが、その前に半時間ほど、眞葛ミュージアムの「新所蔵品展」を覗いて参りましたので、レポートを。


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「初代」の「乾山意」のみのお部屋です。


サービス精神でしょうか。。。(笑)


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しかし、これだけ並ぶのはそう見れるものではありません。

釉薬は2代とも共通ですが、端正な造りの2代に対して初代の自由さ、が感じられる作風なのです。


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釉下彩の小品も山盛りです。(笑)


もちろん、博覧会サイズのも多数展示されてます。


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こういうのは、まぁ。。。入手不可能ですね。


30㎝台以下しかまず手に入りませんのです。


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高浮掘も、大サービス展示。(笑)


もちろん、別ケースできちんと魅せてる展示もございます。


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今回の目玉、はこちらでしょう。


猫は、田邉コレクションに2点、数年前に私がミュージアムで開催しました「公開鑑定会」の際に持ち込まれた新発見が1点、あるのみでしたが、今回ミュージアムが新たに海外から里帰りさせた新発見の猫です。


色調もこれまでとは異なります。


状態も非常に良く、色合いも相まって、より妖艶さが増しております[ぴかぴか(新しい)]



眞葛ミュージアム、毎週土曜と日曜のみの開館です。

ちいさなスペースに大量の眞葛焼の希少作品を山盛り展示しておりますので、皆様お立ち寄り下さいませ!



うちも、シリーズ展観「香山式」をいつかやりたいのですが、丁度1年前に企画しておりました「香山式3 ~MAKUZU BAR~」の展示予定2ヶ所が中止となってしまい、その後集めていた作品も結構販売してしまいましたので、次の企画展は暫くできそうにないです。。。


あ、6月に名古屋美術倶楽部での名美アートフェアと11月に金美特別展の開催が決まりました。


まずはこちらの方で、同じく昨年企画するも、開催出来なかった「おもろいで!幕末尾張陶1  御深井焼 ~尾張徳川藩窯~」をやりたいと、思います!


その節は、是非ご高覧下さいませ。


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御用意頂いた宿からは、綺麗な夜景が見えました。しかし緊急事態宣言下ですので八時には人通りはなくなっておりましたが…[あせあせ(飛び散る汗)]
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【初代 眞葛香山 乾山意黒釉梅画 茶碗】 遺作箱 [眞葛香山]

2月に入りました。

そろそろ・・・各地の梅の開花時期が迫ってきました。


中旬から、下旬でしょうか。

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先月、ご紹介しました、香山の紅梅のお茶碗。

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香山特有の黒釉のお茶碗で、人気なのです。




梅の花は、古来は日本で”花”といえば・・・”桜”ではなく、”梅”のことを、指しておりました。

それは奈良時代に遣唐使により中国より伝わった、梅の木を庭に加えることが一般化され、”花見”の習慣が生まれたのだそうで。


”桜(さくら)”は、”さ”という言葉が、田んぼの神様を表し、”くら”という言葉が神の居場所を指すことで・・・

田んぼの神様の拠り所という意味から、神聖化されていたのです。

桜の開花状況で、田植えの時期を占うようなこともあったと。


万葉集でも、梅を歌う内容が数多く遺されております。

桜の人気と逆転したのは、遣唐使が廃止された平安時代以降といわれます。


さて、梅のお茶碗のお話に戻りましょう。


”紅梅”は、花言葉で”優美・優雅”とあります。


それに対して、”白梅”は”気品・澄んだ心・厳かな心”を意味します。


どちらも、良い内容ですね。


今回、なんと・・・香山の白梅のお茶碗、しかも初代作品が入りました!


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【初代 眞葛香山 乾山意黒釉梅画 茶碗】 

 二代筆 遺作箱


幅 12㎝~12.5㎝ 高さ 7.8㎝



これまで、香山の乾山意の白梅のお茶碗はいくつか扱いましたが、黒釉は初見です。


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歪んだ部分を正面にせず、少しずらしてみます。

ここを正面でも良いですね。

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裏側です。


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見込み部分です。


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画像ではわかりにくいのですが、一か所、茶碗の歪み部分を元に、窯変が縦筋に起こってしまってるのが少し残念です。その分、お値段に反映させて頂いて居ります。

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高台側、この銘の入れ方は初代後期~二代前期の乾山意の共通部分です。

この時期は、国内需要への完全な転換が済んだ後で、後に千家出入りとなる二代香山がリーダーシップを取って茶陶を製作をしていたと思われます。


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初代 白梅 (左) 二代 紅梅 (右) 揃って記念撮影です☆



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紅白梅、お揃いで。



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箱は、二代筆による初代遺作箱です。 帝室技芸員印もあります。

眞葛窯に遺された作品を、のちに世に出す際のパッケージングです。


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どちらも、お勧めです~


※初代作 ご成約済みです。


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二代 眞葛香山(宮川香山) 黒釉紅葉之絵 茶碗 鵬雲斎箱 香斎極箱 [眞葛香山]

長かった夏も・・・ようやく終わりの様相です。

秋も昨年のようにずれ込むのでしょうか?


少し早いですが、秋深し・・・のお茶碗のご紹介です。


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二代 眞葛香山 黒釉紅葉之絵 茶碗

鵬雲斎箱 香斎極箱

大正時代 後期       1917~26年

幅 11.5㎝  高さ 7.8㎝



香山の茶碗は仁清意、乾山意、と江戸初期よりの京焼の伝統を受け継いだ眞葛長造の作風がしっかりと流れております。

その中でも『乾山意 黒釉』は仁清黒と呼ばれる手法を手びねりで製作し、元来固くなりがちな意匠をやわらかみと格調を両立させた香山オリジナルの作品で、香山の茶碗の代表的なものといえます。



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この手びねり感、そして絵付けの妙は・・・出来そうでなかなか出せない味わいです。

琳派風の紅葉で、どこかデフォルメされたような感じがよいのです。


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形状と絵付けのバランス感覚は香山の真骨頂でもあります。

茶碗という横にワイドに広がるキャンバスに紅葉の葉の魅力をいかんなく出すには・・・

敢えて、幹をカットし紅葉満開の部分にフォーカスを当てて意匠化しているのです。

手びねりであることで、前後にも立体感が生まれておりますので紅葉が生き生きと感じられます。



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反対側より。


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ぐるっと回りこんで。


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京都の真葛香斎家でもこの黒釉の写しに挑戦されております。

二代香山は古伊賀釉の復興にも尽力した縁から伊賀城の天井襖絵に12ケ月の茶碗図を遺しており、この紅葉の絵も見ることが出来ます。


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この作品は珍しく、粘土質の土を使用しております。

捻りやすい為でしょうか。


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この茶碗は、共箱でなく5代香斎の極めになります。

書付を取る際に、箱の蓋の裏表に共箱の筆がある香山ですので作り替えたのだと推察出来ます。

この頃は、代の特定までしない極め箱が多いです。二代で間違いなし、ですが。


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押し印と、書き銘にて乾山を意識した”香山”を。

鉢や、花瓶でも同様な遊び心を入れます。 印があるのでそれだけでいいやんか、と思いますがそこは香山。


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この、赤色・・・は和全色絵でもある朱色に近い”赤”です。

香山では大正後期~昭和初期の茶道具で使われた柔らかい色調の絵の具で、この色もなかなか、なのです。



以前にも同手を扱ったことがございますが、ちょっと格式のあるお茶席の懸釜で見事に活躍して頂きました。

この手の色絵は、様々な時代のものやランクのものにも併せて重宝することでしょう。







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