SSブログ
WEB BASE ブログトップ

【2024年4月】 新入荷情報&お知らせ [WEB BASE]

【2024年4月22日 新入荷情報追加 スケジュール変更】


ここ数日、けっこう多数の新入荷となりました。

もっと、欲しいものが多数あったのですが、ちょっと事情もありセーブしたのです。(^^;



+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

・・・・タイトスケジュールでの東京出張。

その中でもトピックといえば・・・お客様からお招きいただきました『飯後の茶事』です。

場所は、『膳司 水光庵』さんです。


お料理屋様の中に設えられた、『如庵』を元に立礼とを組み合わせたとてもオーセンティックとモダンさを組み合わせた良い設計の茶室です。


ご亭主の凝りに凝った趣向も面白く。

旧暦の『利休忌』と一日差でしたことから、利休忌と・・・・なんと、『鳥山明』を偲んでという合わせ技。(笑)



20240407_143248-1.jpg

吸物膳、ですら・・・


20240407_143457-1.jpg

『ドラゴンボール』!    という凝りよう。



お道具は、惺斎を中心としたものに、数寄者様らしい取り合わせが、また良かったのです。


20240407_165338-1.jpg


脇床には、『北宋の白磁(という体で)水瓶』。


少し前に、ご亭主が『マ・クベ』みたいですね、という雑談をしたことからわざわざご用意されたという。(笑)


お茶事には不慣れな正客で、申し訳なかったのですが・・次客様方にお助け頂き、愉しい時間を過ごさせて頂きました。


20240407_220657-1.jpg

桜の増上寺の後ろにそびえたつ、TOKYO・TOWER


20240407_221315-1.jpg


3本のビルに写り込んでました☆

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


早いもので・・・あっという間に、4月になってしまいした。

後半かなりの仕事が詰まっておりましたもので、心持・・・休み休み、出来るようにしてギリギリなんとか乗り切れた感じです。


十翔会の搬出・・・・

20240401_101053.jpg

20240401_101104.jpg


なんとか、サイドミラーとルームミラーの視界ギリギリ確保でした。

その後、お客様への配送等を完了したときには腰が・・・[あせあせ(飛び散る汗)]


さて、今月の新入荷情報です。


◎湊焼 舞猩々 置物

湊焼 猩々置物 (3)-2.jpg

多色な楽焼にて、造形も良しです!





◎大正初期 初代 眞葛香山 仁清写孔雀図 茶碗

初代香山 仁清写孔雀茶碗 (5)-2.jpg


香山のお茶碗としては、初見のモノです。 亀の子印の大正初期の逸品シリーズとなります。

帝室技芸員印


※ご成約済みです。



◎天明8(1788)~文政13(1830)年頃 十代 飛来一閑 宗旦好 兜巾香合 住山揚甫 書付

一閑兜巾香合 (4)-2.jpg


お値頃、ですが時代もあり、良い香合です。


◎五代 上田直方 信楽 茶入 替仕覆添 眼鏡箱

直方 信楽茶入 (3)-2.jpg

個展用作品にて、仕覆や箱もお金かけられております。



◎輪島塗 青漆 膳 【13枚】 紙箱

輪島塗 青漆膳 (2)-2.jpg

ちょっと、お洒落な感じです。輪島塗注文品の未使用品が『13』枚出てきました!


※ご成約済みです。



◎東大寺 日の丸盆 【10枚】

日の丸盆 (3)-2.jpg

有名な、鎌倉時代に作られた東大寺の重要文化財に指定されております『日の丸盆』を、懐石用にダウンサイジングしたものです。

東大寺オフィシャルで、輪島塗に発注されたものです。



※ご成約済みです。



◎文久時代 古虫明焼 荘子絵釣瓶 水指

虫明焼 荘子釣瓶水指 (3)-2.jpg

岡山県立博物館・茶道資料館で開催された、『むしあげ』展に同手が出品されました。

茶陶としての虫明焼としては初期のものとなり、絵付けも三猿斎によるものと推測されております。

窯疵により、側面に亀裂が生じており、じわっと水がにじみ出ますので、少な目に水を入れてお使いになるか、金継ぎ補修を要します。
しかし、作品の美術性と、希少性はかなり高いものです。


※ご成約済みです。


◎文政9(1826)~天保13(1842)年 仁阿弥道八 黄伊羅保 茶碗

仁阿弥道八 伊羅保(小)茶碗 (6)-2.jpg

小ぶり、ですが中々の味わいです。

昭和8年に『壱百八拾壱円六拾銭』の落ち札が添っておりました。



◎文政12(1829)年 紹鴎形 解香合 『柏』自筆  吸江斎十一才 

吸江斎 解香合 (5)-2.jpg

武野紹鴎が、『白粉解』の大きさ・形状を香合として誂えたのが最初と云われます。

なんてことのない、棗形ですが・・・サイズと、フォルムが絶妙の愛らしさと風格を感じさせるものです。


◎文政8年(1825)年 了々斎 手造伽藍 香合 備前土以て  二十の内 了全焼

了々斎手造伽藍香合 (7)-2.jpg

三井家に頼んで分けてもらった備前の土にて手作りし、まだ・・永楽では無かった『西村了全』により焼成されたものです。


※ご成約済みです。


◎弘化4(1847)~嘉永7(1852)年 永樂保全 祥瑞写 巾筒

DSC02457-2.jpg


とても、上がりの良い作品です! 小さ目なので茶箱・茶籠に仕込むのに最適です。


◎文政10(1817)~嘉永7(1854)年 永樂保全 紫薬 振出し 惺斎 箱 妙全極め箱

DSC02495-2.jpg

これまた・・・釉薬の上がり、浮き盛りの意匠、逸品なのです。


◎慶応2(1866)~明治3(1870)年 永樂和全 於九谷 金襴手 丸形急須

DSC02446-2.jpg

九谷時代の作品の中では、かなりのハイクラスと云えます。




◎古染付 玉章 香合  蓋 保全補 金継ぎ在り

DSC02478-2.jpg


なんと、古染付の身、に蓋を保全が補って作った作品です。

その色調や虫食いまで見事に調和させております。


◎古染付 角ハジキ 小香合

DSC02467-2.jpg

とても、ちいさな香合ですがハジキを染付で。


◎六代 真葛香斎 交趾楓文 三昧碗





◎六代 真葛香斎 交趾菊文 三昧碗

※ご成約済みです。



◎六代 真葛香斎 交趾蝶々文 三昧碗(小)

※ご成約済みです。



◎大正時代 永楽妙全 臺牛 香合

DSC02439-2.jpg

お値打ち品です。


◎天保年間(1830~1844)年頃 川本半助(真陶園) 祥瑞写 火入 【5個組】

DSC02541-2.jpg


大き目の火入れです。待合用に良いでしょう。


◎文化4(1807)~文政7(1824)年頃 加藤民吉 祥瑞向富士 小向付 【5客】

DSC02529-2.jpg


大きなサイズのは3点扱いましたが、この作品は瀬戸市美術館で見て以来・・・ずっと欲しかったのです。

◎明治~大正時代 山本春正 名物裂画 菜盛椀 【10客】

DSC02548-2.jpg


※商談中です。

◎大正~昭和初期頃 畑谷閑山 倣萬暦四方形龍 向付 【10客】

DSC02544-2.jpg



◎文政10(1817)~天保14(1843)年 永樂保全 青薬金溜 連珠熨斗鎮 【10客】

DSC02486-2.jpg


善五郎時代の作品です。風格のある作品でお勧め。


◎江戸時代後期 大橋秋二 織部釉 俵茶碗

DSC02521-2.jpg


織部釉での俵はとても珍しいのです。


◎津村製 輪島塗 笹蒔絵 煮物椀 【10客】

DSC02551-2.jpg


※商談中です。


◎一瓢斎 花扇蒔絵 大棗 鵬雲斎 箱

DSC02505-2.jpg


⇒ 若筍会にて展示


◎永楽即全 乾山写柳 茶碗 鵬雲斎 箱

DSC02515-2.jpg


⇒ 若筍会にて展示


《今月のスケジュール》 ※ベーススケジュールは未定のものも記載しております。


1  搬出~搬入 ベースにて作業

3  ベース ×

6  オークション (大阪南美術会館)

7~8 東京出張

8  オークション (東京美術倶楽部)

9  ベース ×
10 ベース ×
11 ベース 午前× 14時 御予約1
12 ベース 午前 御予約1 午後 御予約1 16時~×

15 ベース 
16 ベース × 
17 ベース 午後 御予約1  14時 御予約1
18 ベース  14時~ ×   

19 オークション (大阪美術倶楽部)
~名古屋出張

20 オークション (名古屋美術倶楽部)
21 オークション (京都美術倶楽部)

22 ベース 
23 ベース ×
24 ベース 
25 ベース ×

27~30 金沢出張

29・30 『若筍会』(金沢美術倶楽部)






若筍の会(正札展示即売会)

年に2回の金沢美術倶楽部の展示会のひとつです。当店も参加し始めて・・・はや、17年です。


171107542963501.jpg

〈会 期〉 2024年4月29日(月・祝) 9:30~17:00
            30日(火) 10:00~16:00
〈会 場〉 金沢美術倶楽部 金沢市上近江町61
〈入場料〉 無料
〈支払方法〉現金、クレジットカード
      Admission Free. Please Pay by cash or credit card.
〈併 設〉 チャリティー入札コーナー
〈主 催〉 金沢美術青年会

 無料駐車場あり 
 *満車の場合は近隣のコインパーキングをご利用ください。
  隣に近江町ふれあい館駐車場がございます。(割引券等はございません)


========================================================================


※当ブログはPC用サイトでの閲覧を推奨しております。

スマートフォンでご覧頂く場合もPC用表示をご選択下さい。


========================================================================

Journal of FUJII KOUNDO 《問い合わせ先》


       藤井香雲堂
 

TEL 090-8578-5732


MAIL fujii-01@xc4.so-net.ne.jp


========================================================================

当ブログは、『藤井香雲堂』の各種インフォメーションをお知らせするものです。


インスタグラムやツイッター、Facebook等のSNS全盛時代ですが・・


ブログでしか表現出来ない情報をお届けする為、『敢えて』ブログ形式に拘っております!


お問い合わせはメールもしくはお電話にてご気軽にどうぞ。


=========================================================================



【BASE 215】 大阪市浪速区日本橋東2-1-5 大阪南美術会館内


当店の出張営業所です。現在では『岸和田本店』よりこちらを中心に活動しております。

当ブログにてスケジュールをご確認の上、上記より事前に『ご来訪のご連絡』を頂戴致したく存じます。



=========================================================================


nice!(0)  コメント(0) 

《盒子》展 ① 【仁阿弥道八 交趾柘榴 香合】 [WEB BASE]

今回の《盒子》展のトップバッターは、仁阿弥です。

作品の製作時期からいうと・・・『二代 高橋道八』と呼んだ方が良いですね。


DSC02748-1.jpg

【仁阿弥道八 交趾柘榴 香合】

幅 6.3㎝ 高さ 7㎝

文化元年(1804)~文政9年(1826)頃





この作品が生れたのは、『徳川時代、第2次文芸復興期』といわれる時代でした。

父である、初代道八が亡くなられたのは二代道八が22歳の時。

通常でしたら、まだまだ・・の筈ですが、なんとこの2年後に粟田青蓮院宮へのお出入りを仰せつかります。

木米が京焼で確固たる地位を占めていた頃であり、このことは・・・2代道八の技術が、既に高いレベルにあったことが裏付けられます。

この作品は、仁阿弥道八が代を継いだ直後~文化8年(1811)に粟田から五条坂へ窯を写すまでの間と推測いたします。

仁阿弥の特徴として、当時の京焼陶工の中でも珍しく・・・抹茶系統の製作が大半を占めたということが挙げられます。


過去に大阪の地で国焼の研究の第1人者であった方が遺した文献にこういう表現がありました。

『仁阿弥の作品は、一言にしていえば日本情調、茶の湯抹茶趣味であり、そこから発展したよい意味での高貴性を発露した、いわゆる京焼の伝統を忠実に護り抜いたものである。』


中国陶磁や朝鮮陶磁の写しものの優品もある仁阿弥ですが、それらもまた・・・茶の湯の範疇である唐物写しであります。

今回ご紹介致します作品も、まさにそのひとつです。


DSC02764-1.jpg


交趾とは、現在のベトナム北部を示す地名です。
実際に焼成されたのは中国の南方で、漢代には交趾郡がおかれたことが知られます。
この地方の広東省の諸窯,浙江省の宜興 (ぎこう) ,蜀山などの窯で軟陶の三彩のものが制作されたようで江戸時代に輸入されました。

低い温度で焼いた軟陶の三彩。緑、黄、紫の釉が鮮やかな柘榴形の型物香合。相撲の番付表を模した安政2年(1855)刊の『形物香合相撲』では、「東前頭二十一枚目(東二段目十位)」に位置します。

DSC02765-1.jpg

造形、も色調も唸るほどの古作の味を再現しております。

DSC02766-1.jpg

柘榴、は子孫繁栄の象徴として吉祥の意匠です。

鹿、も幸運を呼ぶ動物という認識とされております。

DSC02767-1.jpg


仁阿弥の弟は、尾形周平です。

尾形周平は珉平焼の創始に協力しました。この緑釉と黄釉はどこか受け継がれている気がします。

DSC02769-1.jpg

一カ所、焼成時による窯切れがあります。

仁阿弥の初期作品と、先述致しましたが・・・その頃は粟田に窯がありました。

内側の釉調は仁清釉となっているのも粟田っぽいですね。

DSC02770-1.jpg

裏側です。

DSC02771-1.jpg

道八の彫り銘となります。

DSC02762-1.jpg

共箱です。

初代道八とされる作品の共箱に、この筆跡のものがあります。

他にも気になる事例もあり・・・初代作品は本当に初代作なのであろうか?という疑問を持っております。

仁阿弥が二代を継承した当初からのレベルを考えましたら、おのずと答えが出るような気もします。


DSC02748-1.jpg


大きさ、もあり・・・コレクションとしての満足度の高い『盒子』です☆



+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

藤井香雲堂 JFK お問い合わせ先 


【メール】 fujii-01@xc4.so-net.ne.jp


【お電話】090-8578-5732


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++


nice!(0)  コメント(0) 

緊急事態宣言下mode のお知らせ☆です。 [WEB BASE]

現在、展示会が自粛要請対象にて中止が続いております。

当店では、先週より…香山作品のお値打ち価格のモノを中心にヤフーオークションにも少し出品しております。

初日から早速の御落札を頂き…驚いております。[冷や汗2]

しかしながら、ヤフーオークションに出品されてる香山作品のかなりの割合が難品…代間違いはしょっちゅう見かけますし、なにより贋物の混入率が高いのを見受けられます。これは出品者様も御存じなく出されている事と思いますので悪気が有るとも思えないのですが…

ですので、本来はヤフーオークションで一緒になるのは本意では無いのですが…当店では間違いの無いモノで、お値頃で提供出来る価格帯の分のみ、で出品致します。

あとは、茶道具のお値打ち品を、少々。  

※IDは  『kzracing』でございます。

基本的に当店の主力作品は、今後もこちらでのご紹介のみと致します。

しかし、リアル展示会が現時点では6月分まで中止となっております現状ですので…

当ブログにて、4月から当面…ご紹介致します作品は「価格表記」をさせて頂きたく存じます。(4月1日分より適用) ⇒ 2020年5月20日 終了致しました☆

ご参考頂き、よきご縁となりますよう、宜しくお願い申し上げます。



nice!(0)  コメント(2) 

豊平翠香 岩千鳥大棗 鵬雲斎書付 [WEB BASE]

本日ご紹介致しますのは、ちょっと、いい、蒔絵の茶道具です。

DSC00124-1.jpg

関東蒔絵界では、現代作家の中でも特に実力と人気の豊平翠香作品です。

近年作品は肉厚でやや大味のイメージがありますが、前作は華奢で繊細です。

DSC00125-1.jpg

こちらは蒔絵の様々な技法を凝らし、趣のある意匠を施してあります。

”芦手”と呼ばれる、古い硯箱で見られます和歌の文字を図柄に隠して配置する技法を、なんと棗に入れ込んでます。

「しほの山差出の磯にすむ千鳥君が御代をば八千代とぞなく」(「古今和歌集」)

山梨の有名な土地であります”差出”は”塩山”と”千鳥”の名所で色んな歌に詠まれてきた場所です。

この作品には、”志本能山散新亭”(しほのやまさしで)の文字を入れてあり、古今和歌集での続きの句であります・・・”磯にすむ千鳥”を、蒔絵による差出の磯と千鳥の図柄で再現しております。

DSC00126-1.jpg


DSC00127-1.jpg

文字はお探してくださいませ!

DSC00128-1.jpg

鵬雲斎の中期の書付です。

京蒔絵とはまた表面が異なり、朱漆も艶やかなイメージに見えます。


item02c.jpg

こちらは、本歌?であります室町時代作の重要文化財の塩山蒔絵硯箱です。

京都国立博物館所蔵品です。


当商品ですが、書付依頼時に別箱作製されたので、甲に共箱のある翠香の共箱がございません。

ですので、このクォリティですが・・・結構、御値頃かと存じます。

※ご成約済


豊平翠香

1936 年東京都港区芝巴町生まれ。
1955 年故父師事 翠仙。
1958 年白山系 茶人守屋松亭師事 茶道蒔絵を学ぶ。
1966 年日本伝工芸展初入選 
日本伝統工芸新作品展毎回入選 日本伝統工芸新作品展各部門入選。
1966 年二代目 翠香襲名。
1968 年第一回文化漆芸養成を受ける。
1978 年彩の国優秀技能賞受賞。
2001 年他日芸文部大臣賞等多数受賞。
日本文化財漆工協会会員。社団法人 日本工芸会 正会員。
彩の国 埼玉美術展 運営・審査員。鳩ヶ谷美術展 招待・顧問。古代蒔絵修復


三代清水六兵衛 御本立鶴茶碗 [WEB BASE]

名古屋美術倶楽部 正札会 数奇の市初日、無事終了致しました!

明日の2日目は朝日チャリティー茶会が同じ倶楽部内の別フロアで開催されるので、多数のご来場が予測されます。

茶会に参加されない方ももちろん、正札会会場はご来場戴けますので、是非御高覧下さいませ。

明日の2日目は五時に閉場となります。

さて、今日ご紹介致しますのは…

DSC00131-1.jpg

幕末期の六兵衛作品、三代清水六兵衛 御本立鶴茶碗です。

通常の御本立鶴だと、筒状ですがこの作品はさらに造形的で味わい深いです。

手の収まりもよく、茶味溢れる作品ですね。

三代清水六兵衛

陶芸家。京都生。二代六兵衛の次男。幼名は栗太郎、号は祥雲。画は小田海僊に学ぶ。天保九年、家業を継ぐ。染付・青磁・赤絵等の作品が多く、作風は豪快の中に瓢逸性もある。都おどりの創始者。遷都後の京都復興に協力する。明治16年(1883)歿、64才。

大野鈍阿 鈍阿焼 炉用灰器 [WEB BASE]

今日のご紹介は・・・鈍阿焼の灰器です。

DSC00137-1.jpg

なかなか見ごたえある灰器ですね。

サイズが・・けっこう大きいです。

DSC00138-1.jpg
 
見た目より軽いので重量的には片手で持てないことは無いのですが、ご婦人の場合は両手でお持ちになる方が恰好よろしいかと存じ上げます。

DSC00139-1.jpg

見どころ、多数ございますので・・・炭点前されずとも、茶会の待合にて炭道具を組んでのお飾りにお楽しみ頂けます。

※ご成約済です。


大野 鈍阿(おおの どんな)

1885年(明治18年)- 1951年(昭和26年) 岐阜県出身の陶芸家。

•1885年(明治18年)、美濃焼の産地、岐阜県の土岐郡(現、土岐市)に生まれる。子どもの頃からやきもの作りの見習いをし、20歳頃までには轆轤を挽き、窯を焚く職人となる。

•1909年(明治42年)、上京して品川の大横町に移り住み、水焜炉(みずこんろ)、行平(ゆきひら)などの雑器を造る。

•1913年(大正2年)、大横町から数百メートル離れた御殿山に邸宅を構えていた益田鈍翁(益田孝)により、その働きぶりを見出され、益田家のお抱え職人として迎え入れられる。邸宅内に住居を与えられて、陶磁器窯(鈍阿焼)を築窯する。稀代の茶人として名高い益田の所有する楽焼の茶碗や鉢などのコレクションを預けられ、その指導のもと写しをつくるように命じられる。なかでも益田が号した「鈍翁」の由来となった、表千家6世家元、原叟宗左 覚々斎(かくかくさい)による茶碗「鈍太郎」の写しを繰り返し造った。「鈍阿」はこのころ益田鈍翁から号の一字「鈍」をとって、名付けられたものである。

•1914年(大正3年)鈍翁により、鈍阿焼の器だけを用いた茶会が催される。この時供された茶碗は絶賛を受け、五千円(現在の価値で5,000万円程度)で譲って欲しいという客まで現れた。

•1917年(大正6年)、鈍翁が実質的に小田原に居を移したのをきっかけに、益田邸を去り、上目黒の根津嘉一郎所有の土地に本焼の本窯を築き、自主的に陶技を磨き始める。一方で、その後も鈍翁との関係は切れることはなく、鈍翁は上目黒の鈍阿の元にやってきては、上出来の作を持っていったという。

•1929年(昭和5年)、鈍翁に命名を仰いで茶席「鈍庵」をつくる。

•1934年(昭和9年)、等々力に移窯。



神戸雪汀 形物香合茶箱 [WEB BASE]

さて、本日よりベースを開けられない代わりに毎日、新入荷商品情報をお届けしたく思います。

そのスタートを切る珍品ですが・・・。

お譲り頂きました、ご親交頂いております方の熱い文章がありましたので、そっくりそのまま引用させて頂いてしまいます。

普段のJFKとはテイストが異なりますが、どうぞご覧下さいませ。 (^^;


****************************************


大正のころッ 大坂吹田の旧家ッ西尾家の執事さんでありながらッ

パピパピの蒔絵師であったッちゅぅ~ッ

正に前代未聞ッチョォ~異色職人さんの手掛けられた作品さんなんでございますぅ~ッ!!


ではではなにはともあれッ

今宵のそのぴったしやぁ~さんッ

お出ましあれぇ~~~いッ!!!


DSC00119.JPG


おおおぉ~~ッとッ!!

確かにこりゃぁ~~ッ 初秋清々しき季節にぴったしやぁ~のッ  

(※文章製作は9月だったようです。)

茶箱はんでッかぁ~~~ッ!!


でッ ふむふむッ ・・・

その図柄さんはッ いわゆる形物香合さんを散りばめましたるッ

実に上品なデザインさんでございますなぁ~~~ッ!!


DSC00118.JPG


しかもッ

その絵付けのお仕事の丁寧なことッ

なるほどこいつぁ~只者さんじゃぁ~ござんせんでござんすなッ!


でよっしゃッ!

ここらへんでッ 今宵のこの茶箱さんをば手掛けられた御仁をッ

パピッとご紹介いたしますでございますッ!!


でしてッ その御仁とはッ!!

先程も申し上げました通りッ

大坂吹田の旧家ッ 西尾家の執事さんでありながらッ

パピパピの蒔絵師であったッ チョォ~異色の職人ッ

神戸雪汀さんでぇ~~ごッざいまわぁ~~~すッ!!


DSC00116.JPG


ででッ その雪汀さんッ

生没年等の基本的詳細は定かではございませんがッ

西尾家ッちゅぅ~うッ 昔から仙洞御料の庄屋を務めておられた旧家にッ

当時の茶道薮内御宗家からのご推奨をいただきッ

執事として活躍されたッちゅぅ~ぐらいッ

なかなか凄いお方なんでございますッ!!

DSC00120.JPG


でッ そんな大変なお役を務めながらもこつこつと作り上げたその作品はッ

決して多いものではなかったのではないかとは存じますですがッ

今回ッご縁を戴いたその内のひとつがッ

んでしかもッ 如何にもちゃまにぴったしの茶箱さんだったッちゅぅ~ことはッ

こりゃこりゃむっちゃ夢見るが如しご縁でございましたッ!


まぁ~もぉ~そんなわけでございましてッ

とにもかくにもッ

こぉ~なったらいっちょッ 

パピッと立派な茶箱さん一式に仕上げにゃなるまいでございましょぉ~かねッ!!


DSC00121.JPG


ただんん~~~ッ ・・・・・

こいつぁちぃ~と手こずりそぉ~なかんじでございますぞぉ~~ッ!!

(TEXT 海老屋[コピーライト] 氏  PHOTO 藤井香雲堂)


*****************************************


神戸雪汀(かんべせってい と読みます)作品は、昭和中期位までは見かけることがありましたが、近年すっかり激減してしまいました。

金沢の流れを汲みつつも、京都とは違う・・・浪速 漆・蒔絵とでもいいましょうか。

この作品は1920年の春に制作されたようです。

形物香合の絵を散りばめる・・・という発想は普通なら違和感を覚える方もいらしゃるでしょうが、私には、ちょっと親近感があるのです。


明治26年のシカゴ万博に出品された、香山の超絶技巧作品のおなはしになります。

「二四種の東洋陶磁を、ひとつに焼き込んだ高さ二尺、一対の花瓶。

高麗焼もあれば丹波も備前も瀬戸もあるという、陶芸技法見本市みたいな作品で、香山と長男半之助の合作。

名誉大金牌を受賞した。

当時の万国博の出品物は即売され、この花瓶は稀世の名作として奪い合いになった。」


全ての陶磁器の温度なども異なるため、それは製作には大変な技術が要されたようで・・・

その作品、奪い合いの決着をつける為、現地へ赴いていた二代香山により、万博開館前に叩き壊されてしまいます。

それにより、武士道精神と評され新聞で絶賛され、万博出品作はほぼ完売となったそうです。


そういう作品の存在が、今回の茶箱に惹かれてしまう要因になっておりますです。(^^;

話は長くなりました。


上記の熱い説明文で、最後に語っておられる ”手こずりそう” というのは、写真をご覧頂いてみればお分かりのように、茶筅を固定する穴が無いのです。内蓋に。

でも、小さい茶筅をあつらえるより、まぁ・・・横に寝かせて収納、というので宜しいのではないでしょうか?

本日は、お楽しみ道具をご紹介致しました。

明日は・・・・この流れのお道具を、もう一点ご紹介致します。



※ご成約済です。


WEB BASE ブログトップ