横井米禽 黒織部鶴亀之絵茶碗 清風庵旧蔵




横井米禽は、古美術商を本業としつつも・・研究・研鑽を重ね、古作の写し作家として数々の名作を生み出しました。

大正13年に廃窯となるところだった、東雲焼の窯を譲り受けてさらに作陶に励みます。

元来、良い物の実物に触れておりますので目は超えてる上に、独自の感性があるもので・・写しに見受けられる、カチッとし過ぎる感じがありません。

朝鮮系のものから伊賀などの和物に安南まで幅広く手がけ、なりよりどれも実にお茶に適っているの

で茶席で取り合わせるに重宝し、現在でも人気があります。 昭和16年没。56歳。





清風庵は水谷清石の庵号です。 昭和初期には名古屋美術倶楽部にて蔵の売り立ても行われた記録があります。



中に、亀が居ます。






丁寧な共箱ですね。

米禽は東雲窯を譲り受けて制作しておりました。この作品は東雲窯という名称を箱に書いておりますことから、初期作品と思われます。


口径 11〜11.8㎝

高さ 8.8㎝