人間国宝の角谷一圭さんの釜が入りました。

一圭作品は、非常にまじめな作行きと上質な素材が特徴です。

今回の九輪釜は、あまりみかけない意匠です。




九輪釜は、寺の塔の頂上を飾る相輪の部分である九輪の形を模した釜で、筒形の胴を九輪の中央を貫く心棒の部分である刹管(さつかん)に、鐶付を刹管を取り巻く笠上の輪である宝輪(ほうりん)を留める軸に見立てたものです。
九輪釜は、寺の塔の九輪の宝輪を落とし、宝輪を留める四本の軸のうち二本を打欠いて、残りの二本を鐶付として見立てて使ったともいわれ、四方の軸が残ったものや、軸のかわりに羽のついたもの、異なる鐶付を付けたものもあります。
九輪釜は、正平三年(1348)高師泰(こうのもろやす)が塔の九輪の宝形をはずして鑵子(釜)に鋳直したというのに因んだものともいいます。



よく見ると、摘みも九輪形で筋も九本ありますね~

状態もかなりよく、さらに価格もお値打ちになっております!