清風与平の珍しい二代目の作品のご紹介です。




初代清風は、京都での染付技術が完成した初期に活躍し名を馳せました。

その技術を引き継ぎ、磁器物を中心に製作しておりましたが、数は少ないですが陶器作品もございます。

その中でも一番有名なのは、虫明焼で幕末期の少庵の年忌に少庵所持の三嶋水指を写した玄々斎書付の作品です。



↑過去に当店で扱いました、その作品の”写し”です。


今回の作品は、やや五角形の鉢に色を複数使用にた松葉と松の子をあしらい、ちょっと洒落た感じです。





これからの季節、年始までのお菓子器や懐石の器にいかがでしょうか。


箱は四代の極箱になります。

清風与平(2代) せいふう-よへい
1845-1878 幕末-明治時代の陶工。
弘化2年生まれ。初代清風与平の子。家業をついで各種磁器を制作,染め付けの名手といわれた。あらたに白磁浮文の諸器をつくる。明治6年京都府勧業御用掛(がかり)となる。明治11年死去。34歳。号は五渓。