楽家六代の左入作による、稀少な作品です。





楽 左入 柏向付 五客  旦入極め箱

幅 8.7㎝ 高さ 4㎝










楽家では、お茶碗の他に有名なのはやはり”懐石の器”、です。

その中でも植物を題材とした作品が多い中、代表的な作品のひとつが”柏”です。




楽 左入

1685(貞享2年)~1739(元文4年)

大和屋嘉兵衞の子として生まれ、後に宗入の娘妙修の婿養子となり、宝永5年(1708)六代吉左衞門を襲名。享保13年(1728)剃髪隠居して左入と号しました。

享保18年(1733)には赤黒200碗の茶碗「左入二百」を制作するなど、隠居後も精力的に作陶を続けました。「左入二百」は特に茶人の間で珍重されています。

光悦を思わせる造形的な箆使いと間合い、は合理的ともいう造形探求への裏付けがあったと、先代の楽さん”直入”が語っております。

その箆使いを見てみましょう。



丸みを帯びながらも、このシャープな造り。



この頃の器は、利休形の折敷に合わせたサイズとなっております。



数物でありますが、1点1点の手間は茶碗並みにかかっております。



この裏側の仁清信楽のような堅い味わい、上側の温かみのある釉薬とのバランスがたまりません。



十代楽 旦入の極め箱になります。


楽の器・・・・それは単なる食の器としてではなく、様々な風情を独創的な意匠でデザインし、また代々の楽による技法の特徴をも盛り込んだ唯一無比のアイテムなのです。


♢以前の記事に新たに画像を追加してのご紹介です♢



※ご成約済です。



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