今回は、三代の眞葛作品をご紹介いたします。

これもまた、希少な作品です。



窯変洋紅釉花瓶


眞葛香山の窯変は初代の後期にて現れます。

元は清朝陶磁器の再現の為に研究、完成させた技法ですが・・・西洋でガレ等も制作しておりました、色合いを発色させたのがこの洋紅釉です。

初代が明治末に博覧会にて発表したという記憶があります。

元来が日本向けの嗜好ではないからか?作品としての洋紅釉はそれほど多用されておりません。

数少ない洋紅釉でもこの作品の発色は特に見事であります。


三代といえば、太平洋戦争まっただ中の時期の活躍となり、かなりの苦労があったかと思います。

年々、ノベルティや生活用品に近いものの作製に追われていく中、初代、二代へと受け継がれたその技術と魂は確実に三代にも宿っていたのです。