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【二代 眞葛香山 青磁釉呉祥瑞意 水指】 [眞葛香山]

久々に、香山作品のご紹介致します!


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【二代 眞葛香山 青磁釉呉祥瑞意 水指】


幅     16.7cm

高さ    15.4cm

製作年代  大正時代 後期

箱     共箱



初代・宮川香山の晩年に、煎茶器の意匠として登場した・・・『青磁』と『祥瑞』を併せた作品は非常に発色の対比も良く、上品な技法として、二代では『水指』にもラインナップを広げました。


香山の『青磁釉』は、初代が最後に完成させた釉薬で、同じく大正時代に青磁を完成させた『諏訪蘇山』や『清風与平』に比して・・・澄んだ色が特徴なのです。


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フォルムも上部の優しい感じから下部のダイナミックさへと。

『青磁釉』をビタっと、止めるという処理もまた、香山の特徴です。



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『捻子』になっています。

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眞葛窯の『呉須』は、自家製により2週間ほど精製した上質なモノと伝わります。

その発色は、とても安定した深みのある色なのです。


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この銘は、初代に近似したもので、当時の職人さんが継続して従事したこともうかがえるのです。

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二代の共箱です。こちらも、よく某オークションサイトでは、初代と間違われてることが多いタイプです。


香山は、『代』を記載する例の方が希少です。

あくまで、『眞葛香山』は『眞葛香山』であり、発想力等は差違があれど、『技術力』に差は無いので堂々としたものなのです。

そして、代の襲名前後は近似した箱書きにするという側面もあるのです。


二代香山 青磁釉呉祥瑞意水指 (4)-1.jpg


この作品は、この時期にしか作られていないようで、丁度・・香山が千家との繋がりを得て、茶道具の世界へ大々的に復活する狼煙でもあったのです。


※ご成約済みです。


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