ここのところ、これまでにない位・・・マニアック過ぎる、永楽善五郎作品が集まってしまいました。(^^;

ということで、しばらく『永楽レアものさんギャラリー』、致します☆


第1弾、保全から参ります。




永楽保全 黄南京焼 酒盃

南京焼は、中国の明代から清代にかけて焼かれた磁器の総称で、日本には江戸前期に南京地方から渡来したことから南京焼と呼ばれます。

主に景徳鎮民窯で焼かれたものと言われております。

保全は、交趾の釉薬作品も素晴らしいものを多く遺しておりますが、このような黄南京焼という作品は珍しいものです。



見込み。



底には染付銘で、「大倭天保年 永楽保全製」とあります。

このような組み合わせも珍しいものです。

大倭、というのは大日本ということですね。

 

凛、とした形状、単色ですが単調ではない・・・なんとも深みのある釉調。さすが保全と唸らせます。



共箱 甲です。



共箱 裏です。


保全の善五郎時代の作品になります。

善五郎時代は、文政10年(1817)~天保14年(1843)ですが、了全の存命中は磁器を完成するに至ってなかったといわれます。

そうなりますと、天保12年(1841)~天保14年(1843)の間の作品であると特定することが出来ます。

この時期に、保全製という銘を入れてあるのも、天保時代と解るようになっているのも、この作品のコレクションとしての価値であると存じます。

滅多にない作品です☆

※ご成約済みです。


次回も、『永楽レアものさん ギャラリー』、続きます。(^^♪