六古窯の丹波焼 茶入です。

陶春の作でも、千家系書付を予定された作品は出来栄えと、設えが別格となります。




石田陶春 丹波茶入 三ツ入り箱 替仕覆付


サイズ 口径 2.5㎝

胴径 6.9㎝

高さ 9㎝ (蓋含まず)








扱いやすい、口径と形状です。





反対側です。




底を拝見いたしますと、丹波焼の特徴である赤土がみえます。



丹波焼、は平安時代末期から鎌倉時代が発祥といわれる『六古窯』のひとつに含まれます。

最高温度約1300度で50~70時間を登り窯で焼成されるため、降りかかる松の薪の灰が釉薬と化合して、”窯変”、”灰被り”と呼ばれる味わい深い発色となります。

元は、赤土の堅い焼き上がりが頑丈であったことから、すり鉢の需要にてその名を広めましたが、江戸時代には京焼や美濃焼の影響からか、上品な茶陶作品も生まれました。

この作品は丹波焼のもつ特徴を保ちつつ、洗練された仕上がりを追及した茶道具として生まれております。




仕覆は3つございます。

点前用として二つ。

『二重蔓牡丹唐草』 ・ 『鶏頭大燈金襴』

仕舞用のものも、かなり上質なものが付属します。




通常の陶春作品では、眼鏡箱で仕覆が2つです。

これは、上記のように3つと、2重箱になっております。

元は而妙斎宗匠や久田宗匠の書付を依頼するように、作家から出る時に設えられたシリーズのものです。

もちろん、流儀関係無くお使いください。

個展価格では30万程しております作品で、未使用のまま、眠っていたものが出て参りました。





5人様分でも対応できる容量ですが、大きすぎず・・・お点前するにも、大変使いやすい形状・重量です。

”茶入”は、見た目の映えも大事ですが、用としての良さも兼ね備えられていると尚良し、です。

昨今、茶入がお値打ちで良く出ておりますが、このクラスでお持ちいただくと、茶事にもお稽古にも使えて重宝しますよ☆




【石田陶春】

1944年 兵庫県で生まれる。1965年 各陶郷を巡学後、森本陶谷に師事。

1970年 三田市上相野に窯を築き独立。1974年 穴窯を築く。

1978年 東京日本橋三越本店で個展を開催。(以後、定期的に開催) 1984年 大穴窯を築く。

1992年 小登り窯を築く。1999年 大阪梅田阪急百貨店で個展を開催。

2012年5月 逝去。






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