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眞葛香山(宮川香山)二代作 【乾山意牽牛花 四方鉢】 [眞葛香山]

緊急事態宣言が、ようやく全国解除になりました。

自粛期間中に・・・季節は春から初夏へ移り変わり、ひきこもりからいきなり外出となった私たちと同じように気候もいきなり、で体調を崩しがちです。

皆様、熱中症対策はくれぐれも。(^^;

6月~8月使いの香山作品の御紹介です。


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二代 眞葛香山 乾山意牽牛花 四方鉢

サイズ 幅 18.5㎝ 口径 16㎝ 高さ 8.3㎝



牽牛花・・・・けんぎゅうか。


アサガオのことを指すコトバです。


その昔、朝顔の種は生薬として重宝されておりました。

高価なものだったらしく、中国では生活にとって一番大事とされる”牛”と交換されていたそうです。

牛を牽いて薬をもらいにいったことから、アサガオの種は牽牛子(けにごし、けんごし)と呼ばれ、ひいては、朝顔の花を牽牛花と呼ぶようになったというとで。

初代や2代の香山が活きていた時代は、まだまだ文人的な趣向が重んじられておりましたので、ネーミングも意匠の取り方も、味わいがあり・・・受け取る側の教養も求められます。(苦労してます)


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口は四方ですが、下部は丸となっており、轆轤による形成からの歪みと、箆削りの仕上げで、なかなかの見所です。

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反対側より。

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乾山の意識した書き銘と、鉢以上の大きさの物に使用される押し印の瓢箪大印です。

土、も良いですね。 しっかりと精製されてます。

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大正時代後期の作品です。

しかし、この箱書きと作品は初代時代晩年からの重複・継続となり、二代の関与が大きかった技法でもあります。

香山の乾山釉は本当に良く・・・飽きが来ません。


朝顔、牽牛花・・・は、もうひとつ繋げられるものがございます。


七夕、です。

彦星と織姫が年に一度だけ、天の川を渡って1日だけ会えるお話。

中国の物語から由来するのですが、”彦星”は牛を飼う若者=牽牛から取られております。

旧暦では七夕は8月、となり朝顔の時節ともぴったり、なのです。


色んな趣向で楽しめそうです。


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5つ、盛りが出来るように底面がフラットに広くとられておりましたが、3つだけ盛ってみました☆

朝顔をイメージするような色合いのお菓子も良かったのですが、まだ自粛解除後は生菓子も店頭に豊富ではなく・・・たねやさんのよもぎ饅頭にしてみました。


5つ盛り用として6つ買ってきましたので早速食べちゃいましょう~




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藤井香雲堂 JFK お問い合わせ先 


【メール】 fujii-01@xc4.so-net.ne.jp


【お電話】090-8578-5732


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