おもしろ、古陶磁シリーズもひとついってみましょう。

こちらも・・・なかなかのレア度です。(^-^;







【黒唐津 沓 茶碗】


幅 15.5㎝×9.9㎝  高さ 6.8㎝ 高台径 4.8㎝

353.2g


江戸時代





最初の画像から、既にお茶碗では無い体でのご紹介しておりますが・・・

作品単体をじっくりとご覧いただきましょう☆






黒唐津、です。


古唐津は、創成期から合わせると80ちょっとほどもの窯が存在しました。

その中で、「松浦系」と呼ばれる窯跡群があります。

文禄・慶長の役の後に元々の岸岳系陶工や、新たに連れてこられた朝鮮陶工たちにより、佐賀県伊万里市周辺に開かれたといわれます。

その中の、蛇蝸唐津で有名な「祥古谷窯」(しょうこたにがま)で焼かれたものに、近似しているようです。




黒織部を意識した釉調と形状のものも見られるようで、この作品はまさに・・・。

しかし、窯内ではじけた陶片により「沓」どころかさらにへっこんでしまいました(笑)





どかんっと、くにゃっと。




しかしながら、元がかなり端正な形状であり、さらに釉薬も発色も、なかなかのものなのです。




細い口からは、「お酒」を注ぎ。




太い口からは抹茶を戴くことも。




高台側です。






私は左利きですので、左手でお酒を注ごうとするとこれ以上ないくらいマッチします。





ね。


しかし、こぼれないように入れると42CC ほどしか入りません。


いっそ、このうつわで直接呑んでしまってください! (^-^;




花入としてちょこっと挿してみても乙なものかもしれません。


しかし!

とうとう、見つけてしまいました。。。

抹茶碗として、の愉しむ方法を。


普通に、茶杓ですくい置き、普通の茶筅で点てて、普通に飲むことの出来る、一連の動きを編み出してしまいました・・・・


やはり、生まれ本来の、抹茶茶碗として遊んでいただきたいですっ


※売却済み。

=======================================================

Journal of FUJII KOUNDO 《お問い合わせ先》


TEL 090-8578-5732

MAIL fujii-01@xc4.so-net.ne.jp

=======================================================