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【二代 眞葛香山(宮川香山) 白磁観音 置物】 [宮川香山 眞葛焼]

香山といえば、「造形もの」を思い浮かべる方も多いかと存じます。


といっても、輸出ものであった「高浮き彫り」や、国内外で人気のあった置物や、盛器、香合等々…と様々なものが存在します。


そんな中で、香山の代表的なものに「観音像」というものがあります。



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【二代 眞葛香山 白磁観音 置物】



幅 15.5㎝ 高さ 23㎝


製作年代 昭和時代 初期 (1926~40年)



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眞葛窯では、初代の後期から二代にかけて観音像を製作しております。

一番有名なのは大正4年に横浜にある平安時代の観音像が国の重要文化材に指定された際に製作したものです。

そちらの方は同じ形状でのみ、存在しますが・・・他の観音像は、似ているようで全て形状が異なります。香山の特徴であり、たとえ型物であっても細部を少しずつ変化させております。


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尊顔もなんともいえない表情をたたえております。


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この作品は珍しい座像で、悟りをひらいたような表情、精細な耳飾り、流れるような袈裟の造形にいたるまで品格を感じます。

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観音様は、正式には観音菩薩といい、慈悲を象徴しております。

中世的で、高貴な雰囲気を持ち・・・現世での救いを与えてくれるものとして、崇められているのです。

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銘部分です。


この作品は、洗練された白磁により本来は木彫である観音像を新たな尊い置物として生まれ変わらせているのです。

香山作品としては、数の少ないタイプになり・・・このクオリティと状態の良さは、なかなかのおすすめとなります。




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