名古屋出張から戻りますと・・・必ず(?)入荷いたします、尾張陶。(^-^;

今回もめずらしいもの、入りました。




夜寒焼 田家絵 茶碗

明治時代

幅 12.5㎝ 高さ 7.3㎝


夜寒焼、は『辻鉦二郎』によって、明治12年ごろ名古屋の古渡夜寒の里(現在の名古屋市中区金山)に窯を築いて茶器を製造したのが始まりです。

最初の頃は名品の茶道具の写しを製作していましたが、次第に日用品としての陶器や染付なども製作するようになりました。

このような色絵のものは珍しい手になります。



萩焼のような灰釉がきれいにかかってます。



反対側です。



端正な轆轤挽きです。




高台側より。





銘高台の右側に『よさむ』


『辻鉦二郎』は嘉永元年に酔雪焼を創始した酔雪楼主人・辻宗衛(惣兵衛)の子として生まれました。

明治12年頃に名古屋の夜寒の里に(今でいう金山地区です)窯をひらいて茶器などをやき夜寒焼と称した。

碌々斎も訪れ、自筆の茶道具を残しております。

主に染付で高価に伝世しており、流儀の茶会にて稀に見受けられます。


大正9年8月10日死去。73歳。尾張出身。号は凌古堂です。





形成時の轆轤目を活かして、霞と風の流れを表現し、田家の煙突から煙が長閑に流れております。

この柔らかい絵付けのトーン、は大和絵派のようです。


夜寒焼で、このようなお茶碗に出会う事は本当に珍しいものです。


※ご成約済みです。

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