【盛期】眞葛焼、といえば・・・「釉下彩」です。

初代が中国陶磁器の研究で進めた釉薬の技術を、明治中~後期に二代と共に進めて完成させた、当時としては日本最先端レベルというだけでなく、世界でもトップレベルの技術です。

まだまだ、欧米に比べて日本では評価が遅れてる面はありますが、優品はなかなかの値がいたします。

そこで、今回は”ほどほど”価格・・・の佳品をご紹介致します。



二代 眞葛香山 青華色入牡丹之画 花瓶

高さ18cm 幅17㎝


江戸時代からの染付技術に併せて、明治後期の新技術である紫の釉下彩にて、牡丹をほわっと・・・ボカシを入れて、花瓶の形状と併せて花を開かせております。

花弁に使われている黄色は、明治後期に新発見された鉱石にて香山が先んじて実用化した釉薬です。




下部の鉄薬の幹部分は、重要文化財に認定されている黄釉の梅絵花瓶と同様の感じです。



二代の最晩年期の作品になります。

昭和10年(1935)頃です。



眞葛焼の特徴であります・・技術だけでなく、絵付けだけでなく、形状と意匠も総合的に融合させて演出するというスタイルは特筆すべきものなのです。

※ご成約済です。