【二代 眞葛香山 仁清意結文 香合】惺斎 箱 [宮川香山 眞葛焼]
お正月、初詣の際に「お御籤」を引かれた方も多いことと思います。
私も、おみくじしたのですが・・・・『半吉』。
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中吉?末吉よりも上?
ゴーゴー検索してみます。
「吉の半分」説と、「吉と小吉の間」「小吉と末吉の間」などと、神社によってバラバラです!
う~ん。。。
「商い」面は、「良し」しかし「利薄し」と。
確かに、今年はそんな感じでスタートしております。(^^;
さて・・・おみくじは、持ち帰る場合と、境内に結んでいく場合がございます。
「文」を「結ぶ」。
【二代 眞葛香山 仁清意結文 香合】
サイズ 幅 7.7cm
高さ2.3cm
製作年代 大正後期
箱 共箱 惺斎書付
二代目香山の真骨頂、ともいうべき「茶道具」の優品です。
『結び文』は・・・『玉章(たまずさ)』とも呼ばれます。
古くは「寛永年間」の『野々村仁清』の作品で見られた、ひとひねりした雅味ある意匠です。
『玉章』・・・『たまあずさ』は元は、『たまあずさ』から変化したものです。
便りを運ぶ使者の持つ梓(あずさ)の杖のことであり、転じて、その杖を持つ人(使者)を指します。
『万葉集』
「こもりくの 泊瀬の山に 神さびに いつきいますと 玉梓(たまづさ)の 人そ言ひつる」
『古今集』
「秋風にはつかりがねぞきこゆなるたがたまづさをかけてきつらん〈紀友則〉」
『太平記』
「書置きし君が玉章(タマヅサ)身に副へて」
これらから、転じて・・・『文』のことも指すコトバとなります。
余談ですが・・・
『烏瓜(からすうり)』の種の名前も、この形状に似ておりますことから『玉章』と称されます。
赤色、は少し落ち着いた赤で眞葛窯では長造時代に、侘びた風合いをうまく表現するのに大いに寄与している釉薬です。
そこに、二代香山の得意とする・・・『極彩色』の色絵で「花散し」が幾何学的に展開し、しっとりさと華やかさを対比させております。
「朱書き」にて花押されております。
これは、香山作品では、ほぼ惺斎時代しか有りません。
表千家の『生形宗匠』のご縁により、香山は二代目の時に「表千家」との知遇を得ます。
そして、「好み物」や、それに近い少数の「書付物」が生まれます。
他の陶工の例とは異なり、なんでも「書付」したのではなく・・・あくまで少数の優品にのみ、という傾向があるのです。
そして、それらはいづれも・・・独創性を加えたオンリーワンなものたちです。
香山の『結文香合』は、複数個体が流通しております。
眞葛窯の例により・・・同じ様な意匠でも、それぞれ意匠や作行きを変化させているのです。
書付です。
こちらは、仕上がった作品になってからの書付、となりました。
二重箱です。
『結文』・・・は「縁を結ぶ」という意により、大切なお客様をお迎えする時はもちろん、新たに迎えるときにも活躍致します。
そして、『結び文』の元来の意味は・・・・『恋文』でもあります。
2月、現代では「想いを込めたメッセージ」を贈る習慣があります。
(昨今では「チョコイベント」となってしまっておりますが)
香山作品のコレクションとしてはもちろんのこと、1月や2月、重宝するアイテムなのです☆
※御成約済みです。
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※当ブログはPC用サイトでの閲覧を推奨しております。
スマートフォンでご覧頂く場合もPC用表示をご選択下さい。
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Journal of FUJII KOUNDO 《問い合わせ先》
藤井香雲堂
TEL 090-8578-5732
MAIL fujii-01@xc4.so-net.ne.jp
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当ブログは、『藤井香雲堂』の各種インフォメーションをお知らせするものです。
インスタグラムやツイッター、Facebook等のSNS全盛時代ですが・・
ブログでしか表現出来ない情報をお届けする為、『敢えて』ブログ形式に拘っております!
お問い合わせはメールもしくはお電話にてご気軽にどうぞ。
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【BASE 215】 大阪市浪速区日本橋東2-1-5 大阪南美術会館内
当店の出張営業所です。現在では『岸和田本店』よりこちらを中心に活動しております。
当ブログにてスケジュールをご確認の上、上記より事前に『ご来訪のご連絡』を頂戴致したく存じます。
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私も、おみくじしたのですが・・・・『半吉』。
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中吉?末吉よりも上?
ゴーゴー検索してみます。
「吉の半分」説と、「吉と小吉の間」「小吉と末吉の間」などと、神社によってバラバラです!
う~ん。。。
「商い」面は、「良し」しかし「利薄し」と。
確かに、今年はそんな感じでスタートしております。(^^;
さて・・・おみくじは、持ち帰る場合と、境内に結んでいく場合がございます。
「文」を「結ぶ」。
【二代 眞葛香山 仁清意結文 香合】
サイズ 幅 7.7cm
高さ2.3cm
製作年代 大正後期
箱 共箱 惺斎書付
二代目香山の真骨頂、ともいうべき「茶道具」の優品です。
『結び文』は・・・『玉章(たまずさ)』とも呼ばれます。
古くは「寛永年間」の『野々村仁清』の作品で見られた、ひとひねりした雅味ある意匠です。
『玉章』・・・『たまあずさ』は元は、『たまあずさ』から変化したものです。
便りを運ぶ使者の持つ梓(あずさ)の杖のことであり、転じて、その杖を持つ人(使者)を指します。
『万葉集』
「こもりくの 泊瀬の山に 神さびに いつきいますと 玉梓(たまづさ)の 人そ言ひつる」
『古今集』
「秋風にはつかりがねぞきこゆなるたがたまづさをかけてきつらん〈紀友則〉」
『太平記』
「書置きし君が玉章(タマヅサ)身に副へて」
これらから、転じて・・・『文』のことも指すコトバとなります。
余談ですが・・・
『烏瓜(からすうり)』の種の名前も、この形状に似ておりますことから『玉章』と称されます。
赤色、は少し落ち着いた赤で眞葛窯では長造時代に、侘びた風合いをうまく表現するのに大いに寄与している釉薬です。
そこに、二代香山の得意とする・・・『極彩色』の色絵で「花散し」が幾何学的に展開し、しっとりさと華やかさを対比させております。
「朱書き」にて花押されております。
これは、香山作品では、ほぼ惺斎時代しか有りません。
表千家の『生形宗匠』のご縁により、香山は二代目の時に「表千家」との知遇を得ます。
そして、「好み物」や、それに近い少数の「書付物」が生まれます。
他の陶工の例とは異なり、なんでも「書付」したのではなく・・・あくまで少数の優品にのみ、という傾向があるのです。
そして、それらはいづれも・・・独創性を加えたオンリーワンなものたちです。
香山の『結文香合』は、複数個体が流通しております。
眞葛窯の例により・・・同じ様な意匠でも、それぞれ意匠や作行きを変化させているのです。
書付です。
こちらは、仕上がった作品になってからの書付、となりました。
二重箱です。
『結文』・・・は「縁を結ぶ」という意により、大切なお客様をお迎えする時はもちろん、新たに迎えるときにも活躍致します。
そして、『結び文』の元来の意味は・・・・『恋文』でもあります。
2月、現代では「想いを込めたメッセージ」を贈る習慣があります。
(昨今では「チョコイベント」となってしまっておりますが)
香山作品のコレクションとしてはもちろんのこと、1月や2月、重宝するアイテムなのです☆
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2024-01-26 13:29
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