さて、通い盆にて”待合”へ持ち出されたるは・・・





二代 眞葛香山 染付牡丹唐草文 汲出し 5客

昭和時代 初期 (1926~40年)






サイズ 幅8.7㎝ 高さ5.6㎝ です。

各客により微小の誤差は御座います。




反対側より。



書き銘です。


牡丹を中心に、蔓草が丸みのある汲出しの形状に合わせて全面を覆うように広がっております。

マクズウェアは絵付けが形状と融合させているのも特徴のひとつです。

呉須(コバルト)は輸入に頼らず自家製を丁寧に生産し使用していたという記録があります。

その成果か、香山の染付の発色は抜群に良く、また白も薄いブルー調で併せてマクズブルーという
べき魅惑の色となっています。






当方にて、京都真葛 六代目香斎の極め箱を仕立てました。




二代 宮川香山

MAKUZU KOZAN Ⅱ

1859(安政6年)~1940(昭和15年)





初代と共に作品を製作。

初代香山の長兄(長平)の子である。

それが故に年齢差は17歳しかなく、その技術力は初代より確実に継承されている。

海外へのマクズウェアの紹介と、加えて国内へのフィードバックに努め、眞葛の名声を揺ぎ無いものにした。

初代没後は、自身の新たな感性も取り入れ時代の変遷に対応し、焼けない物は無いと言われる。

途絶えていた古伊賀釉の復活、千家の茶陶作製等も行い、板谷波山と共に関東陶芸界の重鎮であった。






今回、撮影にあたって・・・自分で、お茶、飲んでみました。

『・・!』

口当たりのやさしさ、軽すぎず重すぎない重量感と、肉厚の重量配分。


今更ながら・・・さすが、香山、と思わされる小品でした。(^^;




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