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二代 眞葛香山 仁清意釣瓶形 水指 淡々斎箱 [新入荷]

ずっと探しておりました、香山の有名な水指のひとつです。

ようやくご縁がありました。(^.^)

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二代 眞葛香山 仁清意釣瓶形 水指 淡々斎箱


唐銅製の釣瓶水指を、陶器で・・さらに仁清のテイストでリ・イマジネーションした作品です。

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仁清釉も鉄釉も、長造とまったく同じ釉調であり、今回はタイミングよく双方の作品を同時に所持しておりますので特にその同一性に驚かされました。

初代香山が長造より受け継いだ技法(もしくは再現した技法)が、二代に確実に伝達されてることがうかがえます。

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”輪”の部分も質感あります。

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印は、仁清・乾山の意の作品で中くらいサイズに使われる印です。

初代から使用されております。

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形状もなんともいえない、ラウンドフォルムで、”運び”の際にも手にしっくり収まります。


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元は大正後期に、惺斎の箱により『五つ』のみ製作されたかなりレアなものです。

故に、毎日新聞社発行の五代香斎による『真葛』の本に掲載されてる以外には全く目にしなかったものなのです。(七宝透水指は三つ扱いましたが・・・)

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箱書きより、昭和3年頃ということが判明します。 大正後期に5つ製作された水指の好評により特別に再製作されたものと推測されます。

しかし、こちらもおそらくは3~5点以内の製作でありましょう。

観世水、のほんのりした艶やかさは仁清のテイストをあますことなく盛り込んでおります。

観世水といは能楽の家元の紋から由来する名称で巻水のことを言います。

香山作品においては、『仁清意』と表記されるものは仁清の”写し”ではなく、あくまで自身が野々村仁清の作品の精神性を汲んだうえで、自身の表現として製作する意匠のことを指します。


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大変、稀少な出物です。


※ ご成約済です。


二代 宮川香山
MAKUZU KOZAN Ⅱ
 1859(安政6年)~1940(昭和15年)


初代と共に作品を製作。
初代香山の長兄(長平)の子である。それが故に年齢差は17歳しかなく、その技術力は初代より確実に継承されている。海外へのマクズウェアの紹介と、加えて国内へのフィードバックに努め、眞葛の名声を揺ぎ無いものにした。初代没後は、自身の新たな感性も取り入れ時代の変遷に対応し、焼けない物は無いと言われる。途絶えていた古伊賀釉の復活、千家の茶陶作製等も行い、板谷波山と共に関東陶芸界の重鎮であった。







お問合せ:メール  fujii-01@xc4.so-net.ne.jp

直通電話 090-8578-5732
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