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【2023年2月】の新入荷情報&ベーススケジュール [BASE215]

【2023年28日 新入荷情報・画像 追加】



【新入荷情報】

○昭和45(1970)年 楠部彌弌 勅題『花』茶碗 

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近年では‥日本の花は、桜ですが‥古来は、『梅』のことを指します。

見事な『白梅』を、引きの美学で画いております。

※ご成約済みです。



○幕末~明治初期頃 帯山与兵衛 粟田焼 内海茶入 淡々斎 箱

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※御成約済みです。


○稲葉七宝 釣舟 花入 即中斎 箱

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なかなかの、逸品です!今はもう途絶えてしましました京七宝の残光がここに。


※御成約済みです。


○文久元(1861)年 虫明焼 忠澄自画 四方鹿之絵茶碗 玄々斎 歌銘箱

虫明焼 四方鹿の絵茶碗 (5)-2.jpg


160年振りに所在が確認されました。文久元年の伊木家蔵長記載のものです。
虫明焼が茶陶としてスタートした最初期の逸品なのです。

※ご成約済みです。


◎島岡達三 象嵌赤絵草花文絵替 組皿 【6枚】

7寸皿、です。上がりも上々でございます。

※売却済みです。



◎加藤孝俊 宋磁 組酒盃 【10客】

孝俊のパトロン的コレクターが窯出しからずっと寝かせていた作品です。

銘あり・なし、技法も様々で楽しめます。


※売却済みです。


◎明治時代 金森春次 地唐朱布袋 一口椀 【10客】

なんといいましょうか、素朴な色合いは茶人好みであり・・・形状もまた、優しいのです。

山本春正の弟子として成功した10傑の一人です。


※ご成約済みです。


◎大正4~9年頃 初代蘇山・二代蔵六・十七代寶山・六代道八・初代陶山 京名工 寄せ盃

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京焼の寄せ盃は数あれど・・これは、珍しいものです。

木米を写してる作品も数点。 


※ご成約済みです。



◎永楽即全 乾山写雀 茶碗

かつて、通っておりましたお稽古場の茶家で、長年これの同手が愛用されていて非常にお客様受けも良かったことから、気になっていた作品です。
案外、即全しかない独自の意匠であり、秋から冬に良いお茶碗なのです。


※ご成約済みです。


◎明治3(1870)年 試筆 森寛斎 若松春駒之図 奥谷秋石 識箱

細くて、長い・・洒落た表具のお軸です。

弟子である秋石の箱になります。

※商談中です。



◎明治時代頃 初代 伊東陶山 箸置 【10客】

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とてもお洒落な箸置です!

貝の意匠になっているのです。

帝室技芸員。

※ご成約済みです。


◎永楽即全 倣萬暦桝 酒飲

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即全のぐい呑の中では逸品に類するものです。



◎大正時代 二代 眞葛香山 仁清意結文 香合 惺斎 箱

※ご成約済みです。


◎吉向翔平 伊羅保掛分 茶碗

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※ご成約済みです。


◎大正5年 初代 眞葛香山 乾山意桔梗絵 茶碗 鵬雲斎 箱

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◎昭和初期頃 二代 眞葛香山 極彩色古代兜 香合

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※御成約済みです。




○八代 十三軒吉向 赤 茶碗   

<期間限定>にて、お客様よりお預かり中です。

※ご成約済みです。






【2023年2月・ベーススケジュール】


2月

2 午後~


6 オークション @大阪南美術会館
7 オークション @大阪美術倶楽部

7 14時~
8 神戸オークション出張予定
9 ×
10 午後○ 午後×

13 14時半より営業致します。
14 13時半より営業致します。
15
16    午後 ×
17 10時~ご予約  午後 1件ご予約

19 オークション @大阪美術倶楽部
20 オークション @名古屋美術倶楽部
21 オークション @京都美術倶楽部

22   《外販》にて15時より不在

24~26 大美アートギャラリー

28 午後より営業致します。




【見聞録です】


東京出張から、戻って参りました。

この度は12月からご縁のお客様と、ゆっくりお話しするのが一番の目的みたいなものでしたので、お会い出来ただけで満足なのです☆



今回の往路は飛行機にしてみました。

新幹線より、安かったのです!

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月曜日だったからか・・・観光帰りの若者だらけでした[あせあせ(飛び散る汗)]


今回のブラフジイ。


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以前より、なかなか食事時にタイミングが合わず・・・10年?にしてようやく食せた、純喫茶の欧風カレー。

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予想外?に好みど真ん中の味でびっくり。

スパイスはやや弱め、デミクラスソースのようなコクとまろやかさもあり。。。

大変満足したのですが、『喫煙可』というのが・・


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盟友のお店です。

三井地所の地上げにも負けず!そびえたつ『海老屋タワー』

5月にはまた、『十軒店』でお世話になるのです。


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仕事は3代目、年齢は50代・・・ですが、『14代』を初めて頂きました。

しかもこれだけ揃ってるとは! 1合、2500円~1万円(!)迄。

もちろん安いやつですよ・・・


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銀座の裏通り。 さすが地代が高いせいで、スナック系のビルも細く高く沢山です。


そのすぐ近くに、朝4時迄やってる・・・喫茶店を発見。

ドリンクメニューがこれなのに。

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フードメニューがこんなに!

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びっくらこいた。


そしてお宿の虎ノ門辺りで、さらにびっくり。

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凄すぎる・・・。





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【Journal of FUJII KOUNDO】


当ブログは、『藤井香雲堂』の各種インフォメーションをお知らせするものです。

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【BASE 215】 大阪市浪速区日本橋東2-1-5 大阪南美術会館内


当店の出張営業所です。現在では『岸和田本店』よりこちらを中心に活動しております。

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大変ちいさなギャラリーですので、コロナ禍で有りますことと、おひとりおひとりと、きちんとご対応したいのでアポイントメント制となっております。何卒ご理解の程宜しくお願い申し上げます。



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『大美アートギャラリー2023』始まります[exclamation] [催事]

コロナ前まで四回開催されて参りました『大美アートフェア』と、コロナ禍に状況に合わせて誕生しました『大美アートギャラリー』が、この度‥統合され双方の特色を併せ持つ新しいイベントとしてスタートすることになりました。

毎年開催で、2025年には『大美特別展』へと繋がるスケジュールとなっております。

本日初日は、13~18時というレセプション的な会期となり、明日と明後日は10~17時でございます。

当店ブースの様子をちらりとご覧下さいませ。


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大阪美術倶楽部の、新館と本館の2階をフラットに49軒を御回遊戴くスタイルとなっております。

大変見易いブース催事でございます。皆様のご来訪をお待ちしております!



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【仁阿弥道八 赤百合 鉢】 [幕末京焼]

『振り返れば、奴がいる』


某、90年代のドラマでは有りませんが・・・そういうのって有るのです。

私の場合・・・俳優さんで言いますと、『織田裕二』や『トム・クルーズ』がそれにあたります。


ファン、と明言してるわけでは無いのですが・・・気づくと、出演作品はほとんど観ていたりします。


同じように(?)、自身では意識せずとも、気づけば良く取り扱っているアイテム、というものが御座います。


『鉢』


それも、ちいさめ~中くらいのもの。


なんででしょう?


以前でしたら、『五つ盛れない』とか『三つでもギリギリ』・・などとお客様から言われ続けておりましたものですが、コロナ禍で時代が変わりました。


『正客用の一個盛り』上等☆


『待合でのお飾り用』にも上等☆☆


『懐石の預け鉢』に上等☆☆☆


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こんな感じですね。(先日お邪魔致しました、お茶事でのスナップです☆)




大きな鉢は好きじゃないんです。

なんと申しましょうか・・・デザイン造形物、として間延びがするのですね。

時代の要、が合いました。有難うございます☆



さて、序盤が長くなりましたが・・・中くらいサイズの鉢のご紹介です。



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【仁阿弥道八 赤百合 鉢】


幅    20cm

高さ   8cm

製作年代 文政9(1826)~天保13(1842)年頃

共箱


『百合』は、五月~八月に開花する花です。


赤、ピンク、オレンジ、黄、白、緑、茶、複色・・と様々な色が有りますが、白いのが一番イメージしやすいでしょうか?

赤百合、も綺麗のですヨ。


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鮮やか、です。



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『三つ盛り』いけますね。


通常は、陶器にせよ磁器にせよ・・・目的とする『色彩』に応じて彩色を必要と致します。

逆に色を付けずに思い起こさせる・・という物も有りますが。


この作品は、『赤樂』という技法自体で『赤百合』を連想させます。


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仁阿弥道八、作品では『乾山写』や『彫造作品』が代表的のように捉えられておりますが、実は『樂』が一番『力量』が見える・・という研究者もいらっしゃるほどで、確かに、全てとはいいませんが見どころのある作品もたくさん存在するのです。

『本樂』ではないのに、釉薬も形状も負けず劣らず、なのは如何に?といったところで。


この作品でもそうですが、釉薬は宗入~了入辺りに通じるものがあるのです。


そして、この造形の生命力あふれる感じは、さすが仁阿弥、といったところでしょうか。


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『6枚』花びら、があるように思われておりますが、実は違います。


外側にある3枚は『がく』(外花被)で『つぼみ』の時に花を守るものです。

内側の3枚が本来の『花びら』(内花被)なのです。

きちんと、造形されております。


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印は、『法螺貝』道八印となります。

鉢ではよく使用されておりますが、技法別でいうと『樂焼』ではめずらしいところです。


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共箱です。

印は『瓢箪小 仁阿弥』印となります。


といったところから、製作年代は『文政9(1826)~天保13(1842)年頃』と推定出来ます。


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仁阿弥が活躍した、幕末期に実は日本で『百合』が人気でした。

そして、かの有名なドイツ医師の『シーボルト』がヨーロッパへ日本の百合を持ち帰ります。

その後、日本の百合の美しさは評価を高め、同じ目方の『銀』と交換されたとか。

そして日本商館では百合の球根の輸出が始まり明治辺りまで盛んに交易されていたようです。


世界にある百合の原種は約100種類、その内の15種が日本産が占めているのです。


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飾るだけでも、良い作品かと思います☆

※売却済みです。

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【奥田木白 赤膚焼人形手写 茶碗】 惺斎 箱 [国焼(地方窯)]

奈良の中心地より・・・やや『南』へ下ったところに『大和郡山』という地があります。

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かつては、『郡山藩』と呼ばれ・・・お城も存在します。


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郡山城は1580年に筒井順慶の築城による、大和でもっとも大規模な城郭です。

豊臣家、水野家、松平家、本多家、柳澤家の居城となりました。

(現在では天守閣は無いのですが、城郭は現存します)

城主であった、『羽柴秀長』が常滑から陶工『与九郎』を呼び寄せて始まった、奈良市の五条町『赤膚山』でのやきものがありました。


『赤膚焼』(あかはだやき)です。


『遠州七窯』として数えられていることで知られます。

しかし遠州存命時代には茶陶は無かったようです。では何故七窯に数えられているのでしょう?


小堀遠州は、実は『郡山』の地にゆかりがあるのです。


天正13(1585)年、『豊臣秀長』が大和郡山城に移封されると、遠州の父『正次』が家老となり、『政一』(後の遠州)も一緒に大和郡山に移り住み、幼少期を過ごすことになったのです。

『豊臣秀長』は『千利休』に師事し、また『山上宗二』を招くなど・・・この地は『京都』『堺』『南都(奈良)』と並び、茶の湯が盛んになったといいます。


小姓だった政一は秀吉への給仕を務め、利休や黒田如水、長政父子との邂逅の中・・・やがて、古田織部に茶の湯を学ぶことになるのです。


『徳川家康』に仕えた後の活躍は知られる通りです。


窯の実際の稼働は遠州没後のことのようでもあり、幕末期の書物には『遠州印』とよばれるものが記載されて『9つ』作品があったと記されておりますがさだかではありません。


『遠州七窯』は江戸後期頃の文献にて初めて名が登場する、実は後世の名称なのです。


しかし、遠州好みに合致する諸国国焼きの窯のひとつとして・・江戸後期から現代に至るまで認識されている雅味な窯であることには違いないのです。

その、『赤膚焼』の魅力が最大限開いたのが『奥田木白』時代なのです。

今回は、その木白作品をご紹介致します。



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【奥田木白 赤膚焼人形手写 茶碗】


幅   13.5cm

高さ  7.8cm

高台径 5.2cm

重量  317g

製作年代 江戸後期

箱    惺斎書付



『青磁人形手』とよばれるタイプのお茶碗です。


青磁?と思われる方も多いでしょうが・・・土灰を主とする『青磁釉』を『酸化炎』で焼成するとこのような色に発色するようです。

『還元炎』で焼成すると知られる緑色の青磁となります。



唐物では『米色青磁』と称され、日本では醤油のような赤茶色であることから『醤手』(ひしおで)とも云われます。

『侘び茶』がもてはやされた日本では、このような発色の茶碗は人気が高かったようです。


ぐるっと見回してみましょう。


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外には『檜垣紋様』が、味わい深い『箆使い』にて刻まれております。


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フォルムも、背が高すぎず・・・低すぎず、茶碗としては最高のバランスです。


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見込み側も美しいものです。

底に『窯切れ』はございますが、漏れなどもちろんございませんし使用になんら問題は有りません。



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『人形手』と呼ばれる所以は、内側に『人物』のような絵が入ってることからです。


口縁内側分の『雷文帯』と呼ばれる『押印』による文様があります。

こちらも、人形手のお約束事項です。


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木白研究者の弁として文献にて拝見した、興味深い記述が有ります。


木白作品は大量生産ではなく1点1点を丁寧に手作りされるものである。故に手間と神経を使う作業ではあるが・・・土が乾ききる前、まだ少し柔らかい間に削りを入れることで・・力強さから自然と土が微妙な収縮をすることで生まれる、柔らかな木白独自の箆削りが生まれる、と。


なるほど!

この作品を見るときに感じる、なんとも言えない・・高貴さと、暖かみの調和はそこにあったのかと、膝を打った次第です。


『奥田木白』は『大和郡山藩』の御用小間商人であり陶工でもありました。


天保7(1836)年より郡山藩医『青木木兎』の指導を受け楽焼を始め、天保10(1839)年には稗田村(えだむら)と呼ばれる地で『瓦窯』を設け、本格的な作陶に入りました。


『模物類、瀬戸、松本萩、唐津、高取、青磁人形手、御本半使、南蛮并樂焼(なんばんならびにらくやき)』という・・・いわゆる『諸国国焼き写し処』という看板を掲げ、製作並びに赤膚焼の販売所を行っていたのです。

その堂々とした看板からも、自身の腕っぷしの自身がうかがえますが・・実際に、日本各地からの需要が多く依頼されるほどの評判であったようです。

轆轤師として『山口縫造』の名が記されており、また絵付け物は絵師とのコラボレーションも多く遺されております。

実際の茶陶における『赤膚焼の祖』というべき存在なのです。

明治4(1871)年に没する迄の35年間に多種多様の作品を日本中に広めました。



・・・っと、箱書のことを忘れておりました。(^^;

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表千家家元、惺斎宗匠の大正時代の箱になります。


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『国焼』、本当に良いものですね~さいなら、さいなら、さいなら・・・

(そんな、映画紹介番組がありましたのを、ふと何十年かぶりに思い出しました[あせあせ(飛び散る汗)]


※御成約済みです。

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【豆細工 升 一江銘】 [明治工芸]


今日は『節分』です!


節分、恵方巻、豆まき、鬼は外福は内・・・と、ワードだけが伝わる今日この頃ですが。。。

この機会に勉強してみましょう。



『節分』『せつぶん』(せちぶん、とも)


字の通り、節目、を表しております。


明治5年まで使用されておりました『太陰太陽暦』(旧暦)では月の満ち欠けを元にしており、さらに、二十四節気(にじゅうしせっき)というもので区切っておりました。


1年を春・夏・秋・冬の4つに分け、さらにそれぞれを6つに分けるというものです。


『節気(せっき)』と『中気(ちゅうき)』が交互にあります。

たとえば、春の辺りでみてみますと・・・



立春(りっしゅん) 1月の『節』 2月4日頃

雨水(うすい)  1月の『中』 2月19日頃

啓蟄(けいちつ)  2月の『節』 3月5日頃

春分(しゅんぶん) 2月の『中』 3月21日頃

清明(せいめい)  3月の『節』 4月5日頃

穀雨(こくう)  3月の『中』 4月20日頃




旧暦でのお正月(今年では1月22日)を元旦として、お祝いするのと共に・・・『二十四節季』の始まりである『立春』は、『季』の最初であることから、こちらも元旦として『新年』の最初と祝うこともあったのです。

そして『季』の『節』を『分ける』ということで・・・


『節・分』


として、『立春』の前日の『大晦日』という位置付け、ですね。



年の変わり目には、『邪気』が生じるということから、『鬼は外』という豆まきを行われるようになったのです。

今の、数字だけのカレンダーと違って、旧暦というのは何かしらと、意味がちゃんとあり、気候や風習とも密接に繋がった『日本的』なものなのです。


さて、『節分』の『豆まき』・・ということで、今日は『桝(ます)』をご紹介致しましょう!


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なんじゃこりゃ?ですね。(^^;


ミラーレス一眼レフのふつーのレンズでは写りません。

ので、スマートフォンさんに、活躍してもらいました~


『ズーム・イン!』(徳光和夫風にどうぞ)


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明治~大正頃の作品です。

『一江』という銘があり、『小西一江』さんかもしれません。

日本では、明治維新で優れた工人達が刀装具等の仕事からあぶれることとなり・・・腕を別の方面で活かすこととなりました。

それらは、輸出用の細工物等に転換し、大いに国内外で人気を博すことになるのです。

この作品も、ミニチュアでありますが、木目等もしっかり再現され、文字等もしっかり彫られております。

『造り手』の『気迫』みたいなものを感じますね。


元来、『ちっちゃいもん倶楽部』な私としましては・・・こういう物に、つい惹かれてしまいますもので。^_^;


同好の、士が現れますよう☆


今夜は、54個のお豆を食します。(食べれるかな・・)



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くる年~【2023年1月の新入荷情報&スケジュール】 [BASE215]

【2023年2月1日(水) 新入荷情報  追加】



新年、あけましておめでとうございます。

2023年スタートです。

どうぞ、本年も宜しくお付き合いの程・・・宜しくお願い申し上げます☆


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新聞で、明治初期に丸善が海外の取引先へ送ったという年賀状見つけました。

眞葛窯のあった横浜でも、海外からの訪問客へのショップカード等で味わい深いものが色々とあるようです。

もちろん、眞葛香山のものも、眞葛窯のや代理店のものなど。

うちには、海外にてMAKUZU KOZANが紹介された有名なものがあります。

いつだったか・・・お客様から頂戴したもので、以前より存在は知っておりましたので当時とても嬉しく思いました。

大切にしまいこみすぎて、展観などに掲示するのを忘れてしまっておりますが。(^^;


それはさておき。

いつものお知らせをどうぞ!






【2023年1月 新入荷情報】 ※12月末~の分も含みます。


◎1871年11月 玄々斎・又妙斎 消息 掛け軸 鵬雲斎 箱

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※ご成約済みです。



◎仲秋の月 玄々斎 消息 掛け軸 鵬雲斎 箱

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※ご成約済みです。



◎明治時代 銅豆細工  鹿 一対

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ちいさくても品よく、かわいいのです!

※御成約済みです。


◎明治時代 金工豆細工  升

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この、ちいささの中に凝縮された技!

※売却済みです。


◎明治末~大正期 矢口永寿 倣萬暦菊形 向付 【16客】

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珍しい作品で、上がりも抜群です☆

客数が多いのもお勧めです。

※御成約済みです。


◎岡本漆園 舟橋蒔絵 平棗 而妙斎 箱

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和歌を仕込んでる・・いわゆる”芦手”と呼ばれるものです。

上質な蒔絵のお棗です。


※御成約済みです。


◎永楽和全 染付雲堂手 茶碗 透月斎箱 而全極め箱

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紀三井寺と呼ばれる古染付香炉をリメイクした保全作を模したものです。

本歌のもつ、牧歌的な味わいをうまく表現しつつ・・・茶碗としての手取りの良さが抜群に造られております!


※売却済みです。


◎樂 旦入 黒平 茶碗 銘『亀遊』 玄々斎箱 直入極め箱

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端正、な王道の樂焼平茶碗です。

この銘付けの雅味溢れること・・。やはり作品と相まった銘であるべきですね!

※御成約済みです。



◎永楽妙全 都おどり 茶碗 即全極め箱

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よくある、都踊り茶碗とは出来が違うのです!



◎西村松逸 菊蒔絵 平棗 即中斎 箱

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研ぎ出し蒔絵の美!

※売却済みです。


◎初代 矢口永寿 牧童 香合 鴻池別草間家蔵写

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なかなかに良くできた香合です。 本歌は尼崎にあった江戸期の豪商で、鴻池家の別家である草間家所蔵品のようです。

※ご成約済みです。


◎永楽即全 仁清写 象香炉 即中斎 箱

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保全作で有名な安南焼香炉を、即全がリメイクした作品です。

より、艶やかな鞍に作り替えられておりますが本体のイメージは本歌のままです。

※御成約済みです。


◎江戸後期 眞葛長造 来章下絵眞葛窯 水指 (管耳鶴絵)

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シンプルな水指ですが、棚映りも良く他のお道具と併せるのにお使い易い作品です。お求め易い価格でもあるのです!


※売却済みです。


◎昭和6(1931)年看雲所載十二代正玄・十一代宗哲 朱塗竹輪 蓋置 惺斎好み 二十ノ内

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ご縁が有りまして‥十数年前?に岡山にてお納めしたお道具が蔵から出て参りました。

※御成約済みです。


◎大正時代 永楽妙全 染付半開扇 向付 10客

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しばらく、出てこなかった定番の向付です。そしてこれからも出にくくなることかと思います。
状態の良いものは、今のうち、なのです。


※御成約済みです。


◎大正時代 横井米禽 模長袴伊賀 花入 堀田宗達 箱

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伝説の『米禽伊賀』の片鱗がうかがえるのです。

遠州流茶人の宗達の箱書きもあります。


※ご成約済みです。


◎幕末期 御深井焼 織部御堂 香合 祖母懐印 小直し

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珍しい、『祖母懐』印の香合です。肉眼ではわかりにくい直しが有りますが、作品性には問題ないのです。

※ご成約済みです。



◎幕末期 平澤九朗 織部 香合

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ちょっと、かわいらしい『はじき』香合です!

※売却済みです。


◎幕末期(下限1820年) 平澤九朗 瀬戸黒 茶碗 銘『蝙蝠』 春斎耕甫 箱

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大きすぎず、小さすぎず、そして桃山陶のような味わいが巧く出ているお茶碗です。

数奇碗、ですね! 同時代の箱書きも嬉しいところです。


※御成約済みです。


◎文政7(1824)~安政3(1856)年頃 五代大樋勘兵衛 仙叟好 銚子 一閑蓋添

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なかなか、見ない中期大樋焼の優品です☆

完璧、です。


※ご成約済みです。



◎江戸後期 仁阿弥道八 赤百合 鉢

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お菓子では3つ盛り、です。造形作品としても飾り映え抜群です。

仁阿弥の赤樂では、逸品に分類して良いでしょう!

※売却済みです。


◎江戸時代 古萩 一葉 向付 【5客】 高橋蓬庵旧蔵

昭和9年に名古屋美術倶楽部にて売り立てが行われました。
目録所載


※売却済みです。



【2023年1月のスケジュール】


5 オークション出張 @名古屋美術倶楽部

9~11 オークション出張 @名古屋

12 ベース (午前)搬入 (午後)2件ご予約有
13 ベース <14時>ご予約有

16 ベース
17 ベース

19 オークション出張 @大阪美術倶楽部
20 オークション出張 @名古屋美術倶楽部
21 オークション出張 @京都美術倶楽部

23 ベース 
24 ベース (午後より)
25 ベース  <未定>
26 ベース
27 ベース  一件ご予約有

30・31 オークション出張 @東京美術倶楽部






本年の『藤井香雲堂 ツアー』一覧をお知らせ申し上げます☆



【2月】

24~26 『大美アートギャラリー2023』 @大阪美術倶楽部

コロナ前に開催しておりました大美アートフェアと、コロナ禍でスタートした大美アートギャラリーが併合して生まれ変わることになりました!

【3月】

25・26 『十翔会 特別開催版』 @大阪美術倶楽部


特別開催版が今年も決まりました! 通常の5・11月に加えて、どうぞよろしくお願い致します。

【4月】

29・30 『若筍会』 @金沢美術倶楽部

恒例の金美の正札会です。


【5月】

14~21 『第4回 十軒店』 @東京日本橋 海老屋美術店

今年もやります! さてどんな趣向でいきましょうか?

27・28 『十翔会』@大阪美術倶楽部

定例開催版です。


【6月】

3・4 『京都正札市』 @京都美術倶楽部

昨年より復活しました京美の正札会です。時期を6月に移しての開催です。


23~25 『名美アートフェア』 @名古屋美術倶楽部

昨年は、直前に顧客へ納まってしまったため・・・企画展が成立しませんでした。(^^;

今年はなにか、ネタを考えます!


【7月】

2・3 『東美正札会』 @東京美術倶楽部


【8月】

26・27 『大美正札会』 @大阪美術倶楽部

今年は4月は無くなりまして、年に2回の開催です。


【9月】

8月30日~9月5日 『はんなり骨董楽市』 @東京日本橋 丸善書店




【10月】

13~15 『東美アートフェア』 @東京美術倶楽部


今年は・・・昨年の会期中に予告致しました通りの企画展です。

題して、『眞葛じゃないの!?』

乞うご期待☆


【11月】

2~4 『金美特別展』 @金沢美術倶楽部


2年に一度の金美のブース催事です。 一昨年は『BAR』スタイルにて『器』をご紹介致しました。

さて、今年は・・・


25・26 『十翔会』 @大阪美術倶楽部


【12月】

2・3 『東美正札会』 @東京美術倶楽部

9・10 『数奇の市』 @名古屋美術倶楽部

23・24 『大美正札会』 @大阪美術倶楽部




総合計 16本!

昨年にて、近鉄百貨店での催事出展を終了致しましたので少し減りましたが、それでも目白押しなのです。

これに加えて12か月のベースも有りますので、28本の展示会のようなものです。(^^;

頑張って面白いものを探してまいりますので、どうぞこの一年間もお付き合いの程、宜しくお願い申し上げます!




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【Journal of FUJII KOUNDO】


当ブログは、『藤井香雲堂』の各種インフォメーションをお知らせするものです。

インスタグラムやツイッター、Facebook等のSNS全盛時代ですが・・ブログでしか表現出来ない情報をお届けする為、

『敢えて』ブログ形式に拘っております!


お問い合わせはメールもしくはお電話にてご気軽にどうぞ。


fujii-01@xc4.so-net.ne.jp

090-8578-5732 (直通)



【BASE 215】 大阪市浪速区日本橋東2-1-5 大阪南美術会館内


当店の出張営業所です。現在では『岸和田本店』よりこちらを中心に活動しております。

当ブログにてスケジュールをご確認の上、事前に『ご来訪のご連絡』を頂戴致したく存じます。

大変ちいさなギャラリーですので、コロナ禍で有りますことと、おひとりおひとりと、きちんとご対応したいのでアポイントメント制となっております。何卒ご理解の程宜しくお願い申し上げます。



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