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初代 眞葛香山(宮川香山) 仁清写笠香合

初代香山の佳品が入りました!


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初代 眞葛香山(宮川香山) 仁清写笠香合

大正初期


あっという間に6月ですね。蒸し暑い日が続きますが・・そろそろ梅雨の気配が迫ってきてるような気がします。

・・・という、イントロダクションで始まりましたが、”傘”ではなく”笠”です。(^^;

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笠は、被り物の一種のことです。雨や雪、直射日光などが当たらないように頭に被る道具で外出の際に顔を隠すのに用いることもあります。

傘(かさ。差傘/差し傘、手傘)と区別することから、被り笠(かぶりがさ)ともいいます。


上から見ると、綺麗な轆轤目が出ており、円周部分には”留め具”のようなものを銀彩できちんと再現しております。

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このシュッとしたフォルムは野々村仁清のデザインです。

香山の箱書で、”仁清写”となっているものは仁清作品を写したものです。

”仁清意”となっているものは、香山がオリジナルでデザインしたものを指します。

香山の父である長造は、江戸後期に京焼の伝統である仁清・乾山の伝統的な意匠を見事に継承し、表現致しました。

横浜へ移りましたが、香山は間違いなく京焼の伝道者であったのです。

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蓋を開けると見事な極彩色。

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茶道具に多く使用される歴代香山の印ですが、これは仁清印を意識したものでしょう。

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”帝室技芸員”の主印が入ります。

このシリーズは、三越呉服店での帝室技芸員展での販売に使われた優品に多く見られるものです。

大正初期頃になります。

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陶器、ですので今の茶道では炉の時期に使われます。

3月の花見、秋の紅葉シーズンに色絵の茶碗・掛軸を併せると良いですね!

もちろん、香合コレクターの方々には6月のお飾りとしても楽しめます。☆

※ご成約済です。
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