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十代中村宗哲 秋ノ野絵溜金林寺 惺斎好み [新入荷]

時期が過ぎてるお道具ですが、来年以降に向けて・・・おすすめ道具をご紹介致します。

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十代、尼宗哲の洒落たお道具です。

溜塗に吉野絵のような朱漆で秋草を描いており・・・

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中を開けますと、銀溜に金溜の縁取り。

銀は秋の夜を表し、金の縁はお月様を表現しているのです。

外はシックに、中身で粋というのは表流のお道具らしいところです。

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底面。


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箱書きです。

金林寺茶器というのは、日本での薄茶器の第1番目といわれます。

元は小さい経筒を転用したのが始まりとか、後醍醐天皇が金輪寺で使用したからその名が付いたとかいう話がございます。

利休時代には濃茶器であったという話です。

個人的に、茶器の中では棗形より金林寺や中次の方が好きだったりします。なんだか凛とした雰囲気があるんですよね。(^.^)



十代尼宗哲(1862年~1926年、名:真 八代宗哲四女)

九代夫人。岸田湘煙の女塾に入塾、自由民権運動の影響を受けて成長。後、府立女紅場一期生として入学、和裁を勉強する。結婚後は自宅で和裁塾を開いて家計を助ける。夫の死、長男の廃業に伴い、表千家12代惺斎の命により家督預かりとなる。

尼塗りもよし、との家元の考えにより、これまでの伝統を生かしつつも華やかなお道具など、好み物を100製作しました。

書や俳句、技芸に長じていたことも作品の品の良さ、奥行きに反映してると思います。


惺斎

茶道表千家十二世。十一世碌々斎の長男。幼名は与太郎、名は宗員のち宗佐。号は惺斎・敬翁。明治三九年に失火焼失した不審庵を再興、松風楼を増築した。好みの茶道具は歴代中最多で、十職以外の工芸家や各地方の国焼の育成にも尽力する。昭和12年(1937)歿、75才。
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