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宮川香山(眞葛香山)青華千種蟠年艶手桶形水指 [眞葛香山]

香山の水指のご紹介です。

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当店では一年前に染付だけでの佳品を取扱いしましたが、今回は複色釉下彩になります。

この意匠は縦長の花入でも製作されている眞葛香山の定番のひとつになります。

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釉下彩というのは元来単色での染付になります。

明治後期より多数の色を自由に使えるように技術が発展しました。

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(反対側)

辰砂で桃を描いております。

桃は中国では病魔や災厄をよせつけない力があり、不老長寿の実として珍重されています。

蟠桃(ばんとう)という希少な桃です。

それに加え、蝙蝠(こうもり)の意匠も手付き部分にあしらっており、こちらも中国に於いて吉祥の紋様になります。

福と音が似てること、それと闇に打ち勝つことからの魔除けの象徴であることがその理由だそうです。

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この銘は初代の佳品に使用されているタイプになります。

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箱は二代の筆跡になりますが作品は初代といえます。

当店では大正中期の優品として分類しております。


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