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二代 和田桐山 金襴手瓢形捻 酒瓶 [食の器]

トクトクトク・・・徳利の語源という都市伝説の音が聞こえてきそうな、これぞ『徳利』の形状の優品です。(^.^)

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二代 和田桐山 金襴手瓢形捻 酒瓶

幅 9㎝ 高さ 20㎝



和田桐山、について・・・意外と知られていない由来などを。



明治34年、尼崎藩主に外科医として仕えた和田信景の孫である和田九十郎正隆が数寄者窯として西宮大社村に開窯。

明治43年、その二男である正兄(まさえ)が尼崎市東桜木町に移窯、『琴浦窯 桐山』としてスタートしました。

『琴浦』の名前の由来ですが・・・・


藤原道真が船から見えるこの美しさに感動して立ち寄り、


『ここは殊のほかのよき浦なり』

         『松は琴柱の並びたるが如し』


と称賛されたことに由来します。


また、天正10年、本能寺の変を聞き、毛利攻めより引き返し駆けつけた秀吉が、明智光秀の伏兵を逃れるために身を隠したといわれる広徳寺が近くにあり、九十朗正隆が、豊臣家の家紋である桐にちなみ陶号を桐山としたそうです。

さて、作品に戻りましょう。


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二代目の桐山は、まだまだ富裕層もおおらかで文化的であった大正時代の時代背景を元に、素晴らしい優品を数多く遺しました。

その中でも二代の金襴手は、群を抜いたレベルとしてしられます。

もちろん、コスト度外視の高品質の材料と高い技術力があってのことです。

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口辺りは、『丸紋に福・寿』

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胴の上部は、『祥瑞模様』で七宝は独楽繋ぎ、亀甲文など。


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胴の下部は・・・『牡丹唐草』?でしょうか。

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底に印銘がございます。

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上部より。

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この捻じ具合も金襴手の鮮やかさと相まって、見応えがありますね。

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共箱が2重箱としてございます。


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徳利としても、一輪生けとしてもお愉しみ頂けます☆






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藤井香雲堂 JFK お問い合わせ先 


【メール】 fujii-01@xc4.so-net.ne.jp


【お電話】090-8578-5732


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