『三代 清水六兵衛 青華雪月花 盃』 三ヶ組 [幕末京焼]
『使う、愉しみ。』 『観る、愉しみ。』 『所有する、愉しみ。』
お道具、というものはどれか1つだけであることも多いものです。
この3つを兼ね備えつつも・・・・御値頃である、というものをご紹介してまいります。
まずは、酒器から。
【三代 清水六兵衛 青華雪月花 盃】 三ヶ組
雪 幅6.7㎝ 高さ 2.8㎝
月 幅6.8㎝ 高さ 2.7㎝
花 幅6.6㎝ 高さ 3.2㎝
嘉永元(1848)~明治16(1883)年頃
歴代六兵衛さんの中でも、個人的に好きな順番は・・・・三代、二代、初代、五代、四代でしょうか。
三代は侘びた中にも、艶やかさ・・というか洒落っ気を感じる作品が多いような気がするのです。
それは時代背景と三代さんの活動範囲から得た感性といったものが作用してるのでしょう。
略歴は最後にご紹介するとしまして・・・
【雪】
雪の華を輪花形状を磁器にて形成し、ピンクの絵付けを一部にあしらうことでより”白さ”を引き立たせております。
染付銘です。
【月】
こちらも磁器ですが、半磁器のようにも。 釉剥がし、ともいわれる無釉の部分を月として表現に使い、芒を染付で描いております。
盃、自体が満月のようにも見えますが、この円相のようなキャンバスの中に月の光を浴びた明るさ(白磁)、そこにほのかにうかぶ月の黄色(無釉の土色)、風になびく芒は青色に月の光でより黄色が輝いてる金色、が見事に収まっております。
裏側は青磁釉です。 染付銘です。
【花】
日本の花といえば・・・現代では”桜”ですが、古来は”梅”を指しております。
こちらも古染付のような味わいで敢えて梅の花の色ではなく呉州の青色にて表現しておりますが、かえって見る人の脳内にて色彩を想像させることで印象深くさせております。
こちらは、押印です。
共箱です。
こういった、時代もあり、味わいもなるものは道具としてもコレクターズアイテムとしても楽しいものです。
意匠を語らうのもよし。当時流行した”文人趣味”というものなのでしょう。
三代 清水六兵衛 (1822-1883) 江戸後期-明治時代の陶工。
文政5年9月1日生まれ。2代清水六兵衛の次男。
天保9年家業をつぎ,六兵衛様式の作品を製作。
1848年には五条坂に登り窯を手に入れ、これより窯元となる。
御所の大雪見灯籠2基を製作したり、井伊直弼の依頼で彦根藩の湖東焼にも参画しました。
明治期には、国内に軸足を置きつつも海外へも目を向け万国博覧会に出品するなど,京焼を海外にもひろめた。
明治16年6月4日死去。62歳。幼名は栗太郎。号は祥雲。
※御成約済みです。
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Journal of FUJII KOUNDO 《お問い合わせ先》
TEL 090-8578-5732
MAIL fujii-01@xc4.so-net.ne.jp
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お道具、というものはどれか1つだけであることも多いものです。
この3つを兼ね備えつつも・・・・御値頃である、というものをご紹介してまいります。
まずは、酒器から。
【三代 清水六兵衛 青華雪月花 盃】 三ヶ組
雪 幅6.7㎝ 高さ 2.8㎝
月 幅6.8㎝ 高さ 2.7㎝
花 幅6.6㎝ 高さ 3.2㎝
嘉永元(1848)~明治16(1883)年頃
歴代六兵衛さんの中でも、個人的に好きな順番は・・・・三代、二代、初代、五代、四代でしょうか。
三代は侘びた中にも、艶やかさ・・というか洒落っ気を感じる作品が多いような気がするのです。
それは時代背景と三代さんの活動範囲から得た感性といったものが作用してるのでしょう。
略歴は最後にご紹介するとしまして・・・
【雪】
雪の華を輪花形状を磁器にて形成し、ピンクの絵付けを一部にあしらうことでより”白さ”を引き立たせております。
染付銘です。
【月】
こちらも磁器ですが、半磁器のようにも。 釉剥がし、ともいわれる無釉の部分を月として表現に使い、芒を染付で描いております。
盃、自体が満月のようにも見えますが、この円相のようなキャンバスの中に月の光を浴びた明るさ(白磁)、そこにほのかにうかぶ月の黄色(無釉の土色)、風になびく芒は青色に月の光でより黄色が輝いてる金色、が見事に収まっております。
裏側は青磁釉です。 染付銘です。
【花】
日本の花といえば・・・現代では”桜”ですが、古来は”梅”を指しております。
こちらも古染付のような味わいで敢えて梅の花の色ではなく呉州の青色にて表現しておりますが、かえって見る人の脳内にて色彩を想像させることで印象深くさせております。
こちらは、押印です。
共箱です。
こういった、時代もあり、味わいもなるものは道具としてもコレクターズアイテムとしても楽しいものです。
意匠を語らうのもよし。当時流行した”文人趣味”というものなのでしょう。
三代 清水六兵衛 (1822-1883) 江戸後期-明治時代の陶工。
文政5年9月1日生まれ。2代清水六兵衛の次男。
天保9年家業をつぎ,六兵衛様式の作品を製作。
1848年には五条坂に登り窯を手に入れ、これより窯元となる。
御所の大雪見灯籠2基を製作したり、井伊直弼の依頼で彦根藩の湖東焼にも参画しました。
明治期には、国内に軸足を置きつつも海外へも目を向け万国博覧会に出品するなど,京焼を海外にもひろめた。
明治16年6月4日死去。62歳。幼名は栗太郎。号は祥雲。
※御成約済みです。
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2021-01-07 15:59
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