【永楽保全(善五郎) 瀬戸薬蔓手付 茶入】 [幕末京焼]
【永楽保全(善五郎) 瀬戸薬蔓手付 茶入】
幅 8.4㎝×9.4㎝ 幅8.4㎝
重量 93.2g
製作年代 天保12(1841)~14(1843)年頃
蔓付茶器といえば、四滴茶入のひとつ・・を思い浮かべることも多いかと思います。
これは、そちらの方とは異なり・・・割り蓋となります。
常叟好として、楽焼で江戸中期頃の作品で黒楽のものが存在しますが、こちらの作品は瀬戸釉となります。
桐の蓋(当時もの)との色目の対比も良いですね。
保全の造形、はまさに「プロフェッショナル!」というコトバがピッタリだと常々感じます。
もちろん、そうでないのも存在しますが・・・概ね、手の込んだ丁寧な造形と、きれいな釉薬発色を重ね合わせた・・・まさにアルチザン(職人)的なものです。
作家性よりも、道具としての少し・・・引いた良さ、という感じでしょうか。
底の印銘部です。
反対側より。
さて、この手付茶入ですが・・・大体、この向き、が正面と思いがちです。
しかし、今回の作品で永楽印から・・・
こっちが正面でした! 釣瓶水指の向きですね。
お点前では、横にして茶杓を載せないといけませんので、90度途中で回すことになります。
保全が善五郎を襲名した、御室窯時代の作品となります。
替え茶器、としてはもちろんですが・・・おそらく、この時代では替え茶器というよりも、普通にお点前で使われた事と思います。
すっと、蓋を開けて・・・綺麗な所作を伴う事で、数奇の世界がさらに引き締まることでしょう☆
※ご成約済です。
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2021-05-18 15:16
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