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宮川香山 眞葛焼 ブログトップ
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MAKUZU BAR ㉖ 二代 眞葛香山  乾山意牽牛花 四方鉢 [宮川香山 眞葛焼]

二代 眞葛香山 

乾山意牽牛花 四方鉢      

大正時代 後期       1917~26年  

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轆轤の名手であった二代香山により大胆に造形された乾山意作品です。独特の灰色の風合いにかわいく描かれる事の多いアサガオを独特の意匠で表現しております。

牽牛花(ケンギュウカ)というのは、大切な牛を引いて行って薬草である朝顔に替えたという故事から由来します。

奈良時代には薬草として重宝されていたそうです。

別のお話として・・七夕に出てくるケンギュウも同じ牽牛から。旧暦では8月に七夕があたりましたので、その頃に花咲くアサガオは織姫と出会うことが出来たという意味にもなり、縁起の象徴の意匠でもありました。


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※売却済み。

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MAKUZU BAR ㉕ 二代 眞葛香山  乾山意蒲公英 茶碗  [宮川香山 眞葛焼]

二代 眞葛香山 

乾山意蒲公英 茶碗      

大正時代 後期       1917~26年

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香山の乾山釉は、独特の灰色の風合いがあります。

濃すぎず、薄すぎず・・・そして絵を描かせても洒脱な二代によりタンポポの絵が琳派風をモチーフに大胆に解釈されて茶碗全体に絵付けが広がります。

香山作品は、形状に合わせて全体として描かれるのが特徴であり、このお茶碗も春の息吹の力強さを全体から感じさせるお茶碗に仕上がっております。





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MAKUZU BAR ㉔ 二代 眞葛香山  酒盃 一対    丑年  [宮川香山 眞葛焼]

二代 眞葛香山 

酒盃 一対    丑年       

昭和12年           1937年

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初代では数が少なかった干支・勅題の盃ですが、二代も昭和期ではほぼ毎年製作されております。

陶器と磁器のセットになり、干支と勅題の意匠をそれぞれあしらっておりますが、それはまるで陶
器中心から磁器中心へと移行した眞葛窯の歴史を包括しているかのようです。

そして、小品ながらも香山独自の造形や釉下彩を込めているのも見どころです。

昭和十二年丁丑年




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MAKUZU BAR ㉓ 二代 眞葛香山 赤絵魚文 刺身鉢揃(のぞき添) 5客組 [宮川香山 眞葛焼]

二代 眞葛香山

赤絵魚文 刺身鉢揃(のぞき添)

           5客組

昭和時代 初期        1926~40年

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中国陶磁器の研究に長けていた香山は、初代の頃より赤絵磁器の製作も多数手がけておりました。

古赤絵の再現というよりも、香山式での鮮やかな発色と伸びやかな筆のタッチで形状に合わせて活き活きと絵付けを施してあるのが特徴です。

この作品は注文品として製作されたもので、向付に醤油皿を大小の意匠で揃いにされております。



香斎極め箱

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MAKUZU BAR ㉒ 二代 眞葛香山 青磁釉河骨に翡翠菓子鉢 [宮川香山 眞葛焼]

二代 眞葛香山

青磁釉河骨に翡翠菓子鉢

昭和時代 初期        1926~40年

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第2次世界大戦という世相の中、贅沢品である美術品を取り巻く環境も良いものではありませんでした。
初代で世界を席巻した高浮き彫りより、香山の造形作品は技法を替え人気でありましたが、時代に即した提示の方法も迫られていたと思われます。

“器”という体を取りながらも、あくまで香山らしい美意識と技術を盛り込んだ作品で、その澄んだ青磁釉に活き活きした造形で大変上品な飾り物に仕上がっております。

このサイズは稀少で、特注品であったと推測されます。



香斎極め箱 

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MAKUZU BAR ㉑ 初代 眞葛香山 倣青華元様七賢人画水指 鵬雲斎箱 [宮川香山 眞葛焼]

初代 眞葛香山

倣青華元様七賢人画水指 鵬雲斎箱

明治37~45年頃   1904~1912年

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初代香山の珍しい水指です。当時は抹茶が衰退しており、二代に比して茶道具が少ないという事情もあります。

時代背景から文人趣味が反映されており、七賢人となっておりますが、中国で有名な八仙人を描いております。

マクズブルーと相まって興味深い作品に仕上がっています。
絵柄ごとに盛り上がる形状と枠組でアクセントを付けつつも全体的なデザインとしても一体感を持って完成させているセンスも秀逸です。

裏千家の先代家元であります、鵬雲斎大宗匠による箱書が添っております。


共箱 香斎極め箱    

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MAKUZU BAR ⑳ 二代 眞葛香山 仁清意狐嫁入絵茶碗  淡々斎箱 [宮川香山 眞葛焼]

二代 眞葛香山

仁清意狐嫁入絵茶碗  淡々斎箱    

昭和時代 初期          1930年代末

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二代最晩年の逸品で、眞葛窯に遺されていた物を三代により遺作箱として世に出されました。

下絵の上に上釉を施し、さらに絵付けを行うことで2層構造による深みのある表現で”狐の嫁入り“を描いております。

『きつね火が並んで、嫁入りの行列を思わせるもの』

『日が照りながら小雨が降る天気』

狐はお稲荷様のお使いのため、吉兆であり豊作が約束されると云われております。

5~7月使いとして良いでしょう。



三代筆二代遺作箱 

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MAKUZU BAR ⑲ 二代 眞葛香山 色染付桜波之画 小花瓶  [宮川香山 眞葛焼]

二代 眞葛香山

色染付桜波之画 小花瓶    

大正時代 後期         1917~26年

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高浮き彫りの人気に陰りを感じた初代香山は、次の手をうつべく家督を二代へ譲り、自身は中国清朝陶磁器や釉薬の研究に没頭します。

多大な苦労の末に国内最先端技術である“釉下彩”の活用法を確立し、世界にさきがけて作品を発表。欧米の万国博覧会等で再び脚光をあびることになりました。
“色染付”というのは当時の“釉下彩”の呼び方です。

当作品は初代の最晩年頃に見受けられる形状で、日本的な絵付けをモダンに取り込むのが特徴です。
緑色、をこのような意匠のメインに使うのは香山ならではのセンスで、桜の花を散りばめ波の躍動感と共にはかない桜の季節の情感を表現している逸品です。

二代と分類しておりますが、初代製作の可能性も残る作品です。

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MAKUZU BAR ⑱ 初代 眞葛香山 依交趾元様意 急瓶 [宮川香山 眞葛焼]

初代 眞葛香山

依交趾元様意 急瓶

明治時代末~大正時代初期  1896~1916年

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香山は中国や南方、高麗から日本とあらゆるやきものの
技法を自由に使いこなしました。

“依交趾元様”というのは元時代の中国南方焼を基に写したということを指します。

複雑な意匠を薄造りで仕上げる為、本体を縦に二分した型を以て形成しております。

色合いも古作風にやや濁りのある発色を再現して味わい深く仕上げています。

箱には”帝室技芸員“印があり、明治29年(1896)に宮内省より認定された後の作品で展観用の作品に多い。



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MAKUZU BAR ⑰ 二代 眞葛香山 乾山意黒釉梅画 茶碗 [宮川香山 眞葛焼]

二代 眞葛香山

乾山意黒釉梅画 茶碗

大正時代 後期       1917~26年

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香山の茶碗は仁清意、乾山意、と江戸初期よりの京焼の伝統を受け継いだ眞葛長造の作風を受け継ぎました。

その中でも”乾山意黒釉“は仁清黒と呼ばれる手法を手びねりで製作し、元来固くなりがちな意匠をやわらかみと格調を両立させた香山オリジナルの作品で、香山の茶碗の代表的なものといえます。

京都の真葛香斎家でもこの黒釉の写しに挑戦されております。

香山の乾山意作品には、”眞葛“印の他に乾山へのオマージュ的に手書きの”香山“枠組銘を併せることがスタンダードです。


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