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宮川香山 眞葛焼 ブログトップ
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二代 眞葛香山(宮川香山) 仁清意 狐嫁入絵茶碗  淡々斎箱  [宮川香山 眞葛焼]

時候のお茶碗のご紹介です。

このような図柄は、他では見られない趣き深い意匠です☆

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二代 眞葛香山

仁清意狐嫁入絵茶碗  淡々斎箱    

昭和時代 初期  ~1930年代末~




二代最晩年の逸品で、眞葛窯に遺されていた物を三代により遺作箱として世に出されました。

下絵の上に上釉を施し、さらに絵付けを行うことで2層構造による深みのある表現で”狐の嫁入り“を描いております。


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やや、胴締めとなり手取りも良く・・・図柄のほんわかした雰囲気とも合ってます。


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『きつね火が並んで、嫁入りの行列を思わせるもの』

『日が照りながら小雨が降る天気』

狐はお稲荷様のお使いのため、吉兆であり豊作が約束されると云われております。

5~7月使いとして良いでしょう。


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淡々斎の箱があります。

二代香山の頃は、優品に淡々斎の箱書きを取られるケースが見受けられます。

表千家では好み物や、生まれから書付前提の作品がありますが、裏千家の方は出入りでは無かったので、かなりの数奇者さんが香山を贔屓にされていたと推測されます。

この作品も、眞葛窯に遺されていた作り置きの逸品を書付取られる前提で手に入れられた形跡があり、千家と眞葛窯との直接のおつきあいが感じられます。


狐の嫁入り、は皆さんご存知のようで茶席ではあまり登場しないお話でもあります。

しかし、紫陽花や傘、などといったものと違う・・・・ストーリー性のある意匠でお席を愉しんで頂けたら、と思います。




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藤井香雲堂 JFK お問い合わせ先 


【メール】 fujii-01@xc4.so-net.ne.jp


【お電話】090-8578-5732


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眞葛香山(宮川香山)二代作 【 染付牡丹唐草文 汲出し】 5客揃 [宮川香山 眞葛焼]

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さて、通い盆にて”待合”へ持ち出されたるは・・・


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二代 眞葛香山 染付牡丹唐草文 汲出し 5客

昭和時代 初期 (1926~40年)




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サイズ 幅8.7㎝ 高さ5.6㎝ です。

各客により微小の誤差は御座います。


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反対側より。

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書き銘です。


牡丹を中心に、蔓草が丸みのある汲出しの形状に合わせて全面を覆うように広がっております。

マクズウェアは絵付けが形状と融合させているのも特徴のひとつです。

呉須(コバルト)は輸入に頼らず自家製を丁寧に生産し使用していたという記録があります。

その成果か、香山の染付の発色は抜群に良く、また白も薄いブルー調で併せてマクズブルーという
べき魅惑の色となっています。

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当方にて、京都真葛 六代目香斎の極め箱を仕立てました。

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二代 宮川香山

MAKUZU KOZAN Ⅱ

1859(安政6年)~1940(昭和15年)





初代と共に作品を製作。

初代香山の長兄(長平)の子である。

それが故に年齢差は17歳しかなく、その技術力は初代より確実に継承されている。

海外へのマクズウェアの紹介と、加えて国内へのフィードバックに努め、眞葛の名声を揺ぎ無いものにした。

初代没後は、自身の新たな感性も取り入れ時代の変遷に対応し、焼けない物は無いと言われる。

途絶えていた古伊賀釉の復活、千家の茶陶作製等も行い、板谷波山と共に関東陶芸界の重鎮であった。



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今回、撮影にあたって・・・自分で、お茶、飲んでみました。

『・・!』

口当たりのやさしさ、軽すぎず重すぎない重量感と、肉厚の重量配分。


今更ながら・・・さすが、香山、と思わされる小品でした。(^^;




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藤井香雲堂 JFK お問い合わせ先 


【メール】 fujii-01@xc4.so-net.ne.jp


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MAKUZU BAR ㉞ 二代 眞葛香山 仁清意鶉 香合 [宮川香山 眞葛焼]

二代 眞葛香山

仁清意鶉 香合

大正時代 後期       1917~26年


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香山の香合はラインナップが非常に多彩です。

オーソドックスなものから香山独自の奇想天外なものまで様々なものが伝世しております。

初期眞葛で世界を席巻した高浮彫り作品は、皆が注目する反面・・・個人のコレクションには大層となります。

そこで香山の造形作品のミニチュアとして愉しまれるご提案をしております。

この作品は長造の作品のような釉調で、仁清釉に錆絵での絵付け、シャープでかつ躍動感のあるフォルムと・・通常の香合とは一線を画します。

ここまでワイルドな鶉の香合というものは中々見受けられません。


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*ご成約済みです。

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MAKUZU BAR ㉝ 二代 眞葛香山 仁清意面箱 香合   惺斎 箱 [宮川香山 眞葛焼]

二代 眞葛香山

仁清意面箱 香合

           惺斎 箱

大正時代 後期       1917~26年


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面箱は“翁”の面を出される箱のことです。

能の世界での翁は特別な題材であり、そのルーツは謎に包まれております。

神聖な儀式めいたものであり演者も見る者にも緊張を強いられます。

作品のクオリティにもその心が乗り移ったかのような緊張感が感じられます。

香山の香合はラインナップが非常に多彩です。

それもそのはず、江戸時代後期の長蔵の型から始まり、初代香山が跡継ぎとして期待されていた青木木米翁などの型等を始め、京都時代に様々な型物香合などに接する機会があり、オーソドックスなものから香山独自の奇想天外なものまで様々なものが伝世しております。

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※ご成約済みです。

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MAKUZU BAR ㉜ 二代 眞葛香山 仁清意扇源氏画 香合   惺斎 箱 [宮川香山 眞葛焼]

二代 眞葛香山

仁清意扇源氏画 香合

           惺斎 箱

大正時代 後期       1917~26年


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香山の香合はラインナップが非常に多彩です。

それもそのはず、江戸時代後期の長蔵の型から始まり、初代香山が跡継ぎとして期待されていた青木木米翁などの型等を始め、京都時代に様々な型物香合などに接する機会があり、オーソドックスなものから香山独自の奇想天外なものまで様々なものが伝世しております。

この作品は形状こそ扇というよく在りそうな意匠ですが、図柄に源氏が夜にどなたかの元を訪ねようとする絵柄になっております。

源氏物語をどの章を連想するかは、お使いになられる席主次第でお愉しみは広がります。

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MAKUZU BAR ㉛ 二代 眞葛香山  七宝透 水指    惺斎 箱 [宮川香山 眞葛焼]

二代 眞葛香山 

七宝透 水指     惺斎 箱

大正15年           1926年

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大正6年(1917)に襲名した二代目は、大阪の生方宗匠の縁で、表千家家元惺斎との知遇を得ます。

他の千家道具とは異なる輝きを持つ“好み物”や“書付作品”を製作し茶道界にも眞葛焼の名を轟かせることになります。

その中でも有名な水指がこの作品で、二重構造の焼きにより見事な七宝透かしを仁清意で仕上げられており、オリジナルは“五つの内”として世に出されました。

当作品は後に特別注文により再製作された分で恐らく最後の作品になります。製作の手間などから
現代では再現が不可能とも言われます。


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MAKUZU BAR ㉚ 初代 眞葛香山 古薩摩意 香炉 [宮川香山 眞葛焼]

初代 眞葛香山

古薩摩意 香炉

大正5年頃              1916年

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古帖佐焼意とも称される作品ですが、ベースとなっている
クリーム色が仁清意より濃いのと、合わせる藍の鉄絵の絵
付の組み合わせが香山は古薩摩意とイメージしたものです。

火屋が現代の沈寿官等にも継承されているやきものの格子
細工であることと、縁取りなども薩摩風であります。

むしろ、本体の単色による水墨画のような山水図が明るめ
のボディと相まって上品な作品に仕上がっております。

実は薩摩焼の沈寿官窯と眞葛窯とは明治初期より深い関係
にあり、輸出初期には土やボディを寿官窯より供給されて
おりました。


二代筆遺作箱

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MAKUZU BAR ㉙ 二代 眞葛香山  梅之画茶碗 画 [宮川香山 眞葛焼]

二代 眞葛香山 

梅之画茶碗 画       

昭和時代 初期       1938~39年

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三代大雅堂義亮に少年時代より絵を習った初代香山も絵の素養が高く晩年に掛け軸を遺しましたが、二代も作陶に邁進したのち、晩年に絵をわずかながら描いております。

世に出ているものでは12ケ月茶碗の図が有名で、そのうち伊賀城の天井襖絵に遺っているものが知られます。

この掛け軸は梅の絵の茶碗のみを描いたもので、果たして何の意図を持って描かれたのでしょうか?
そこにはあくまで陶磁器の窯元である眞葛窯の頭領として“絵”は専門外だというスタンスを守りつつも晩年に少し楽しみたかったのであろうという真面目で堅物の二代らしさを感じさせます。


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MAKUZU BAR ㉘ 二代 眞葛香山 乾山意黒釉紅葉之絵 茶碗   鵬雲斎 箱 [宮川香山 眞葛焼]

二代 眞葛香山

乾山意黒釉紅葉之絵 茶碗

           鵬雲斎 箱

大正時代 後期       1917~26年

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香山の茶碗は仁清意、乾山意、と江戸初期よりの京焼の伝統を受け継いだ眞葛長造の作風を受け継ぎました。

その中でも”乾山意黒釉“は仁清黒と呼ばれる手法を手びねりで製作し、元来固くなりがちな意匠をやわらかみと格調を両立させた香山オリジナルの作品で、香山の茶碗の代表的なものといえます。

京都の真葛香斎家でもこの黒釉の写しに挑戦されております。

二代香山は古伊賀釉の復興にも尽力した縁から伊賀城の天井襖絵に12ケ月の茶碗図を遺しており、この紅葉の絵も見ることが出来ます。


五代香斎極め箱  

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MAKUZU BAR ㉗ 二代 眞葛香山  仁清意結文 香合  坐忘斎 箱  [宮川香山 眞葛焼]

二代 眞葛香山 

仁清意結文 香合   坐忘斎 箱    

大正時代 後期       1917~26年

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野々村仁清の真髄を継承したといえる眞葛焼の創始者の長蔵から続く香山もまた京焼の伝統をベースに自由に創意を振るう天才でありました。

二代の頃には抹茶茶道も再び興隆をみせ、眞葛焼も茶道具のラインナップが広がります。

千家との繋がりもこの頃からです。

結び文の意匠を二代の得意とした”極彩色“にて上品に絵付けされ、古清水を思わせる緑にて見所のある内側の世界も広がります。

結び文は人と人の縁を繋ぐものであり、それは茶道の精神の根幹とも通じる意匠といえます。



共箱 香斎極め外箱 

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