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永楽善五郎(妙全) 染付四方向付 10客 [食器]

当店は数年前より懐石用食器も取り扱っております。

ウェイトとしては・・・通常茶道具 30% 国焼茶道具 25% 眞葛香山 25% 食器 20%といった感じでしょうか。

日本橋ベースでも最初の2年は年に一度、”食の器展”を行っておりましたがそれ以降は特集をしないかわりに常時在庫があるようにしております。


では、今回のご紹介です。

当店では2セット目になります。


DSC02605.JPG


永楽善五郎14代の妙全、お悠さんの作品です。

得全が明治42年(1909年)に早世した為、妻であるお悠さんが同じ14代を引き継ぎ昭和2年

(1909年)まで家業を切り盛りしてました。

時代的な需要もあり、歴代の中でも食器の注文品を多数遺しているのも特徴です。

また、技術の高い職人も多数抱えておりましたので製作レベルのブレの少なさも感じられます。


染付角向付は、茶事や懐石料理屋さまに於きましては定番アイテムの一種です。

明治頃にバカラなど懐石道具を日本より欧州へ発注していた時期がありましたが、その頃にオラン

ダへ注文されていたものの中に、この染付角向付がありました。

もちろん、そちらの方はやや軟陶質でクリーム色に、藍色で縦縞を絵付けしたものでフォルムもや

わらかい形状です。

永楽が染付磁器としてびしっと作り上げたこちらの作品は、焼成時に収縮が起きる焼き物の中で

シャープな四角でしかもやや末広形になるよう、凛とした雰囲気で仕上がっております。

菱形は角の頂点をオフセットして手前に位置するように置くため、四角の折敷膳でも半月膳でも手

前の面に対して見た目の緊張感も生み出し、お料理にも見えない華を添えることでしょう。


10客完品、共箱です。


※ご成約済です。

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