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【ゆく年、くる年、きた年】 [BASE215]

【2024年1月24日 雑記 アップしました】



今年に入り、『保全』研究家の方から数冊頂いた古書の資料を基に・・・入手困難な古書の存在をピックアップし、「3冊」見事手に入れることが出来ました。

なかなかの資料です。


昨年はたまたま、短い期間に複数点のご縁が在りましたことから、『湖南焼』『河濱焼』についての研究熱が再燃しております☆


一昨年の『三井寺門跡』、昨年の『石山寺』に続きまして・・・・

「保全の足跡を感じる旅」の第3弾。


『唐崎神社』へ。


云わずと知れた、『近江八景』の内でございます。


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遠くには、『近江富士』が見えます。(本名は『三上山』だそうです)


婦人病に霊験ありとして広く信仰を集めた、『唐崎神社』からの景色です。


近江八景の内、『唐崎夜雨(からさきのやう)』として有名で、平安時代より歌に詠まれてきました。


中国の『瀟湘八景(しょうしょうはっけい)』の内、『瀟湘夜雨』に由来します。

そもそも、『瀟湘八景』は中国の『湖南』地域の情景のことを指しており、

学に深かった保全が、この辺の絡みも有って・・・・と推察したくなります。


さて、江戸時代後期には『歌川広重』の浮世絵でも有名となりますが・・・・


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『唐崎夜雨(からさきのやう)』


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描かれていたのは2代目の松で枯れてしまい・・・現在では、三代目の松はこのようになってます。

余談ですが、金沢の『兼六園』にある『唐崎の松』は、ここの名前から由来します。




琵琶湖畔の名所はどの地も・・・・澄んだ空気感、が独特の心境にさせてくれます。


保全の晩年の状況を想い、そして心境を考えると、湖南地域に住を定めた気持ちもなんとなく理解出来そうなのです。


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センチメンタルジャーニーの最後は、『みたらし団子』。

実は、この地は『みたらし団子』発祥の地なのでした!

個人的にはベスト1です☆



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☆『謹賀新年』☆


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旧年中皆々様方には、ご厚誼を賜り誠にありがとうございました。

本年も、より一層・・・「K・T・K」(好奇心・探求心・向上心)の三つの心構えを忘れず臨みたいと思います!


上は、1月1日の初詣の際に撮影しました、『岸和田城』です。


その時、お堀を『鴨』たちが大挙して泳いでくるという不思議な光景を見ました。


時に、1時10分。


歩いていて全く気付かなかったのです。


被災に遭われた皆様のご無事と、生活の安定を祈念してやみません。





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【御深井焼 藤袴写 茶碗】 六つの内 村木國次郎旧蔵



昨年は、ようやく東美アートフェアにて3年超しの企画「御深井焼」展が出来ました☆

このお茶碗を始め、多数のご興味を頂戴し感激したのでした。

今年も、なにか面白企画が出来たら良いのですが・・・なかなか、モノが揃わないかな~
                  




【新入荷情報】



〇大正後期 二代 眞葛香山 黄釉青華菊の図花瓶 香斎極め箱


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なんてことでしょう。数か月内に「黄釉」に2点目のご縁がありました。




※ご成約済みです。




〇大西清右衛門(浄心) 円相竹梅 乙御前釜 銀摘み 即中斎 箱

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なかなか、造形的にもミドコロのあるフォルムで風格があります。

浄心らしい、戦後の大西釜のテイストが良く出ております☆



〇永楽即全 御本写立鶴 茶碗 而妙斎 箱

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こちら、展観用の特別作品となります。

通常のサイズよりさらに大きく。 

御本立鶴の永樂さんの写しは、意外と即全作品しか無いようですが、小ぶりだったり・・・数を作られた梅のものだったりと、比較的・・即全の中では下位に分類される作品が多くなります。

この作品は、なかなかグッとくるものです。

箱も特別な仕立てとなっているのです。


※ご成約済みです。


〇五代 真葛香斎 倣古赤絵唐子遊び 水指 菓子鉢にも

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いい、色合いです。永楽さんの古赤絵写しと近い感じです。

伝世品としては、少ない部類に入る物です。

サイズ感も良く・・香斎さん自身により、「菓子鉢にも」と記されております。


※御成約済みです。



〇明治後期 初代 眞葛香山 依仁清意眞葛窯梅月 茶碗 村瀬玄中 箱

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希少な明治後期の香山のお茶碗です。

梅月、のこのアプローチは香山歴代を見渡しても、この時期でしか無いものです。


※御成約済みです。



〇大正後期 二代 眞葛香山 仁清意雪中竹ノ画 茶碗

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小ぶりのお茶碗です。

さらっとした作行きですが、逆に使いやすさを感じさせるものです。

眞葛窯のお家芸であります、藁灰釉の色もほんのり綺麗なのです。



※ご成約済みです。



〇大正後期 二代 眞葛香山 仁清意結文 香合 惺斎 箱

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文句なしのクオリティです!


※御成約済みです。


〇嘉永5(1852)年頃 三代 清水六兵衛 萩写 寿文字 大綱和尚筆八十翁 即中斎 箱

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以前は見かけたものですが、近年では流通が少なくなりました。

六兵衛による「萩」へのアプローチが興味深いところです。

三代六兵衛さんの印は、実は大綱和尚が授けたものなのです。

今回はパッケージングもスカッとしておりましたので手に入れました。


※御成約済みです。


〇江戸時代後期 平澤九朗 織部分銅 手鉢

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サイズ感、と造形がなかなかの手鉢です。



※ご成約済みです。


〇江戸時代後期 眞葛長造 仁清写眞葛窯 向付 【5客】

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珍しい作品です。長造の後期のものになります。


※ご成約済みです。



〇濱田庄司 鐵砂 角鉢

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なんといいましょうか・・・サイズ感、と角の造形の良さに惹かれました!

お菓子、三つ盛りでお出ししたい☆


※ご成約済みです。


〇安政年間 堺 田久阿蘭陀焼 四方入角鶏画 香合 即中斎 箱

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当店ではおなじみの(?)、堺オランダです。

今回は珍しく、即中斎の箱なのです。


※ご成約済みです。



〇六代 清水六兵衛 イラボ 梅香合

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『禄晴』の秀逸な作品です! 伝統京焼から、様々な新表現釉薬技法を新たに生み出した六代さんなのです。






〇加藤芳右衛門 黒織部 茶碗

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個展用作品とおぼしき、佳品なのです。


※ご成約済みです。


〇1994~2004年頃 松林猶香庵(十四代) 朝日焼鹿背 茶碗

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十四代の隠居後の丁寧に作られた作品です。こちらも個展用ですね。

※ご成約済みです。



〇天保3(1832)~明治初期頃 森 千秋(陽楓軒) 有節萬古焼 数印急須 共箱

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古萬古焼の弄山没後から、半世紀後・・・森有節・千秋の兄弟により萬古焼の復興が為されました。

千秋は開発担当であり、その技術力は特筆に値するものが。

この数印は、有節萬古のあらゆる印を使い、さらに七宝透かしやら・・・そして、”内側”に”龍”が彫られているのです!


※御成約済みです。


〇明治12(1879)~大正9(1920)年 辻鉦次郎(凌古堂) 夜寒焼丸三宝 蓋置 惺斎 箱

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『千秋万歳』の文字があります。1月の季語であり、長寿を祝う言葉でもあるのです。


※御成約済みです。


【2024年1月のスケジュールです】


9日~11日 オークション出張 名古屋

12日 ベース  11時 ご予約有 
13日 ベース  13時 ご予約有 15時 ご予約有

15日 ベース
16日 ベース 
17日 ベース 10時ご予約有  
18日 ベース  午前 × 

19日 オークション 大阪美術倶楽部
20日 オークション 名古屋美術倶楽部
21日 オークション 京都美術倶楽部

22日 ベース
23日 ベース
24日 ベース 
25日 ベース △
26日 ベース

30・31日 オークション出張 東京美術俱楽部


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2024年のベース始めは・・・スッキリと!



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ちょっと、立礼的なお迎えにて☆



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お花が無いのは、愛嬌です。利休の故事に倣って・・ということにして下さい。(笑)



<催事予告>

◎2月23日~25日 大美アートギャラリー(大阪美術倶楽部)

 第3回目となります。美術商のショーケース的なイベントです。


◎3月23日・24日 大美正札会(大阪美術俱楽部)

 年2回の予定でしたが・・・3回になったようです。次週の催事の都合上、食の器中心の展示になる予 
 定です。


◎3月29日~31日 十翔会(大阪美術倶楽部)

昨年、臨時参加頂いた金沢の2社をレギュラーでお迎えいたしまして、今年より定期「年3回」とし    て十翔会が生まれ変わります!

元は5月・11月の定例開催に加えまして、2回程の不定期特別開催であったのを整理いたしまして、「3月」「7月」「11月」の4か月おきの固定開催となります。

それぞれ、「最終土日」の日程でございます。




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【BASE 215】 大阪市浪速区日本橋東2-1-5 大阪南美術会館内


当店の出張営業所です。現在では『岸和田本店』よりこちらを中心に活動しております。

当ブログにてスケジュールをご確認の上、上記より事前に『ご来訪のご連絡』を頂戴致したく存じます。



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