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辻石斎 誰ヶ袖蒔絵大棗 鵬雲斎書付 [新入荷]

誰ヶ袖

どの方のお着物でしょうか?

誰ヶ袖というのは”色よりも香こそあはれと思ほゆれ誰が袖ふれし宿の梅ぞも”という古今和歌集にも出てきます。

(意味)
色よりも香りの方がしみじみと趣深く思える。この宿の梅はいったい誰が袖をふれて、その移り香を残し伝えたのであろうか。

巻第一 春歌上

梅の芳香と移り香との関係を詠んでいる。
良い香りを、どのような高貴な人の移り香かと想定しています。


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今回ご紹介のお棗は誰ヶ袖蒔絵です。

近代では誰ヶ袖の意匠は表千家や裏千家にて色々と御好みもございます。

この棗では”桜”をモチーフにした意匠となっております。

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非常に上質な蒔絵で繊細に桜が咲き誇る風情を誰ヶ袖で描いてます。

作は辻石斎です。

石川県山中の名家で、初代は挽師でありましたが二代目が、千家道具の製作や有名な魯山人との共作になります日月碗などでその名を轟かせました。

その後、技術レベルは衰えることなく引き継がれ、現在では五代目は活躍しております。

この作品は四代目の作でしょう。

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黒地とのコントラストが良いですね!

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内側は梨子地で、鵬雲斎の書付です。

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落ち着いた金の色調が、侘びた道具とも、近代のすっきりした道具とも調和いたしますので、愉しんでお使いいただきたく存じます。(^^♪

※売却済み
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