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岩木裕軒 八千代棚    昭和8年 淡々斎好み  [WEB BASE(商品紹介)]

珍しい出物です。


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淡々斎好みの八千代棚です。 お稽古用はともかく・・・書付の八千代棚は、淡々斎当時に一定数が出たのみで、後年は作られておらず、一緒に好まれた渦の水指は三代の蘇山に代替わりしても製作されておりますが、肝心の八千代棚は・・・まず、見つけられません。

稀にあったとしても、ひどいシミがあるのが通常です。

この八千代棚の蓋裏は薄いシミはあるものの、概ね綺麗に伝世しております。

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八千代棚は、桐材紅溜塗の四方箱で、倹飩(けんどん)の前戸は鳥の子張りに金砂子が霞に撒いてあり、縁は桐木地、銀の七宝座の摘みが付き、箱の両側の上部に七宝透しがある箪笥です。

八千代棚は、が好んだ棚で 利休好みの旅箪笥をもとにして好まれたものです。

本歌には淡々斎の嘉代子夫人の筆で『古今和歌集』の「我が君は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで」の小色紙が張ってあることろからこの名があります。

側面の七宝透しの内側に桐木地の板が嵌っていて、これを引き出して芝点を行う場合に用いることもします。

炉・風炉ともに用います。

※ご成約済
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