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初代徳田八十吉 古九谷欽慕 結熨斗皿 10客 [新入荷]

かねてより、一度は扱いたいと思っておりました、初代八十吉の食器です。

5客だったり、価格が手に負えなかったりなどなど。。。でご縁が無かったのですが、ようやく手に入りました☆


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初代徳田八十吉 古九谷欽慕 結熨斗皿 10客


初代徳田八十吉は古九谷・吉田屋の再現に生涯尽力し、またそれを成し遂げた九谷焼の最高峰の作家として知られます。

釉薬の発色方法などの技術が上がりすぎ、逆に古作を上回らないように抑えたとも伝わります。

その古の作品への敬愛の思いが品名にも入っております。

このような思いは2代・3代も言葉を替え、続けられております。

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昭和28年、上絵付の技法が文化財保護法により国の無形文化財に認定されました。

この作品は、その際に出品された作品(5枚組)と同じものを注文により10枚組で製作されたものです。

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初代徳田八十吉(1873年11月20日 - 1956年2月20日)


明治6年 石川県能美郡小松大文字町(現小松市)の染物屋に生まれる

明治23年 義兄松本佐平(佐瓶)に師事、陶芸の道に進む

大正11年 東宮殿下御成婚の折、石川県より花瓶製作献上する

昭和3年 御大典の折、小松町(現小松市)より万歳楽置物製作献上する

昭和28年 文部省より無形文化財の指定を受ける



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緊張感のあるシャープなフォルムの中に、熨斗を結んだというやわらかさのある意匠、そして八十吉の真骨頂である九谷の5色を見事に発色させております。


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共箱 表

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共箱 裏


初代八十吉は82才3ケ月で亡くなられたそうです。

この作品は、最晩年の作品であることが箱書きより伺えます。

無形文化財に認定された翌年の第1回出展作品を、再び、おそらく人生最後の3か月の間に製作されたというこの作品に込められた想いのようなものを、感じずにはいられない逸品です。



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