SSブログ

宇治川蒔絵 平棗 淡々斎箱 [新入荷]

春といえば桜などが思い浮かびますが、案外・・・桜の開花時期というのは短いものです。

そこで、春のお棗でなにかひねりの効いたお道具は何かないでしょうか?というご所望へのご提案です。(^.^)

DSC_9334-1.jpg

宇治川蒔絵 平棗 淡々斎箱

幅9.3㎝ 高さ6㎝


DSC_9335-1.jpg

鉛と使って柴舟をあしらい、河の流れも蒔絵で表されております。


側面は螺鈿も仕込まれております。

金紛溜地が、派手過ぎず・・・侘びた茶味あふれる仕上がりになってますね。



第二 春歌下 五十首歌奉りし時 寂蓮法師    暮れて行く  春のみなとは知らねども 霞に落つる宇治の            しば舟


読み:くれてゆくはるのみなとはしらねどもかすみにおつるうじのしばふね 

意訳:暮れてゆく春の行き着く先はしらないけれど、
   霞の中に落ちて行くように下る宇治の柴を積んだ舟の行き先はわかります。

作者:寂蓮 (藤原定長)伝 1139~1202 

   醍醐寺阿闍利俊海の子叔父の俊成の養子となり、新古今和歌集の撰者となったが完成を待た   ずに没する。


DSC_9336-1.jpg

内側は時代蒔絵によくみられる散しです。これは梨子地のバリエーションといえます。

淡々斎の花押もございます。


DSC_9334-1.jpg


金紛をしきつめたものに、鉛を使った高蒔絵で意匠を取るのは、江戸期の時代蒔絵によく見受けらる手法です。 その意匠は琳派の影響を高く受けておりますのも特徴です。

この作品は、その時代の作品を元に、昭和中期に特別注文製作された棗となります。

DSC_9333-1.jpg

1950年代の淡々斎晩年の書付箱です。

DSC_9334-1.jpg


上記の歌を元に、春使いもさることながら・・・・秋の情景にも合いそうです。


お値打ち価格です。


※ご成約済です。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。