『永楽保全 Blue & White』 ①永楽保全(善一郎) 松竹梅 染付湯飲 共箱 十七代極め外箱 [幕末京焼]
皆様、お元気に?引き籠りされておられますでしょうか?
私も、10日から引き籠り生活3日目です。
画像撮影など、やりたいことは多数あるのですが、少々体調を整える意味もあって”お休み”を取りましたが、さすがに満充電状態となりますと・・・(^^;
では、久しぶりの作品紹介です。
本年度の企画展として準備しておりましたもので・・・現在の状況によりお蔵入り状態となっておりますもののひとつに、『永楽保全 Blue & White』というものがございます。
しばらくリアル展示会がございませんので、WEB上にてご紹介を始めたいと思います。
保全作品は、よい作品は茶道具が多く・・・その数の少なさもあって大変高値になってしまいます。
当方では、保全の良さをお手元でお愉しみ頂けるコレクションアイテムとして、のご提案として茶道具では無い優品のご紹介に努めてまいります。
それでも、お安くは無いのですが、まだ茶碗等よりずっとお手頃であるのは間違いないのです。
その中でも、『染付・祥瑞』に注目したシリーズ企画です。
永楽保全(善一郎) 松竹梅 染付湯飲
幅 7.5㎝ 高さ 9㎝
江戸後期の京焼3名工のひとり・・・永楽保全の湯呑です。
土モノでの高麗写しなども大変優れた保全ですが、製作活動の全期に於いて力を入れていたと思われるのが染付です。
非常に安定した呉須の発色と、手慣れた製作クオリティが特徴です。
反対側からもご覧いただきましょう。
松竹梅の図柄です。
内側に、『河濵支流』の印がございます。
この印は、紀州徳川家へ了全と保全が出仕した際に、徳川治宝(はるとみ)公より拝領した印です。
永楽の号も同じくです。
『永楽』は中国の明王朝にやきものの優品を生み出した永楽帝時代に由来するといわれ、『河濵支流』は中国に伝わる陶磁器についての最初の記述といわれる史記に、『中国の聖王といわれた舜が河濵に陶を焼いたところ、器は全て歪まなかった』という内容からだそうです。
手書きによる染付銘です。
共箱 甲
共箱 裏
ご覧のように、『善一郎』書きとなっております。
天保14年(1843)から嘉永元年(1848)頃で、さらに老中水野忠邦による天保の改革での豪奢なものの禁止がありましたので、実際には弘化2年(1845)~嘉永元年(1848)の三年間の製作と推定されております。
保全の慣熟期であり、優品の多いのも特徴です、
外箱として17代永楽の極め箱が添います。
永楽保全から即全に至るまで、永楽家は三井家との所縁が深いことも知られております。
永楽家への注文品などパトロン的な役割も果たしておりました。
三井家は江戸後期から明治への時代・・・豪商から政商、そして財閥へと変遷する時代を永楽と共に歩んでおり、永楽家から直接納まっている作品のクオリティや内容はその時代背景を反映されているのも興味深いところです。
この作品は三井家のひとつ、『西三井家』の旧蔵品であります。
湯呑、というのは当時としては大変贅沢な作品で、知己の大切な相手へ贈られる為に特注されるものでした。
現代では、お酒を愉しむ器としてでもお使い頂けますね。
もちろん、定番の使い方・・・火入として茶道具にも。
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藤井香雲堂 JFK お問い合わせ先
【メール】 fujii-01@xc4.so-net.ne.jp
【お電話】090-8578-5732
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私も、10日から引き籠り生活3日目です。
画像撮影など、やりたいことは多数あるのですが、少々体調を整える意味もあって”お休み”を取りましたが、さすがに満充電状態となりますと・・・(^^;
では、久しぶりの作品紹介です。
本年度の企画展として準備しておりましたもので・・・現在の状況によりお蔵入り状態となっておりますもののひとつに、『永楽保全 Blue & White』というものがございます。
しばらくリアル展示会がございませんので、WEB上にてご紹介を始めたいと思います。
保全作品は、よい作品は茶道具が多く・・・その数の少なさもあって大変高値になってしまいます。
当方では、保全の良さをお手元でお愉しみ頂けるコレクションアイテムとして、のご提案として茶道具では無い優品のご紹介に努めてまいります。
それでも、お安くは無いのですが、まだ茶碗等よりずっとお手頃であるのは間違いないのです。
その中でも、『染付・祥瑞』に注目したシリーズ企画です。
永楽保全(善一郎) 松竹梅 染付湯飲
幅 7.5㎝ 高さ 9㎝
江戸後期の京焼3名工のひとり・・・永楽保全の湯呑です。
土モノでの高麗写しなども大変優れた保全ですが、製作活動の全期に於いて力を入れていたと思われるのが染付です。
非常に安定した呉須の発色と、手慣れた製作クオリティが特徴です。
反対側からもご覧いただきましょう。
松竹梅の図柄です。
内側に、『河濵支流』の印がございます。
この印は、紀州徳川家へ了全と保全が出仕した際に、徳川治宝(はるとみ)公より拝領した印です。
永楽の号も同じくです。
『永楽』は中国の明王朝にやきものの優品を生み出した永楽帝時代に由来するといわれ、『河濵支流』は中国に伝わる陶磁器についての最初の記述といわれる史記に、『中国の聖王といわれた舜が河濵に陶を焼いたところ、器は全て歪まなかった』という内容からだそうです。
手書きによる染付銘です。
共箱 甲
共箱 裏
ご覧のように、『善一郎』書きとなっております。
天保14年(1843)から嘉永元年(1848)頃で、さらに老中水野忠邦による天保の改革での豪奢なものの禁止がありましたので、実際には弘化2年(1845)~嘉永元年(1848)の三年間の製作と推定されております。
保全の慣熟期であり、優品の多いのも特徴です、
外箱として17代永楽の極め箱が添います。
永楽保全から即全に至るまで、永楽家は三井家との所縁が深いことも知られております。
永楽家への注文品などパトロン的な役割も果たしておりました。
三井家は江戸後期から明治への時代・・・豪商から政商、そして財閥へと変遷する時代を永楽と共に歩んでおり、永楽家から直接納まっている作品のクオリティや内容はその時代背景を反映されているのも興味深いところです。
この作品は三井家のひとつ、『西三井家』の旧蔵品であります。
湯呑、というのは当時としては大変贅沢な作品で、知己の大切な相手へ贈られる為に特注されるものでした。
現代では、お酒を愉しむ器としてでもお使い頂けますね。
もちろん、定番の使い方・・・火入として茶道具にも。
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藤井香雲堂 JFK お問い合わせ先
【メール】 fujii-01@xc4.so-net.ne.jp
【お電話】090-8578-5732
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2020-04-13 12:35
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