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四代 清水六兵衛 御本 平茶碗 [茶道具]

六兵衛さんの優品が3点入りましたので、ご紹介してまいります。

まずは、四代作品を。

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四代 清水六兵衛 御本 平茶碗

明治時代

幅 14.9㎝×12.7㎝  高さ 5㎝


なかなか、ありそうで無い・・・御本の平茶碗です。

しっかりした轆轤挽きからの、箆削りは丁寧、かつダイナミックで見応えあります。

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飲み口の方へずらしてみましょう。

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高台側です。

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四代の印です。


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四代目 清水六兵衛は三代の長男として嘉永元年(一八四八年)に生れ、若い頃より日本画をしっかりと学びました。

明治16年(1883年)に四代目を襲名。

その頃は、伝統的な京焼といえども・・・過去も名声だけではやっていけない時期になっており、万国博覧会への出展や、欧米化が進む国内の需要に応える新しい基軸の作品の製作が求められておりました。

四代は後の五代となる次男と共に新しい陶磁器図案研究会である『遊陶園』や神坂雪佳を中心とした琳派意匠の研究会・『佳都美会』への参加し、新時代へ対応しました。

また、富岡鐵斎との交流も深かったです。

新しい時代に向けた作品にも挑戦しつつ、先代迄の作風を受け継いだ、伝統的なものも多く作ります。

この作品は、御本の色合いも良く発色し、側面も立っていることから平茶碗としては使いやすいかと存じます。

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共箱


四代六兵衛は明治35年(1902年)以来病身となり、大正2年(1913年)に家督を譲り隠居、六居と号しました。そして大正9年(1920年)没します。

五代は四代と共に新時代を切り開く礎を築き、六兵衛家の名を最大まで高めることとなるのです。






 ※ご成約済です。

 




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【お電話】090-8578-5732


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