【仁阿弥道八 蛮磁水注(南蛮水指) 一閑蓋】 [幕末京焼]
出張と、催事で作品のご紹介がお久しぶりになりました。
たのしみにアクセス頂いてる皆様、申し訳ございません。(._.)
今回は、仁阿弥道八作品のお値打ち品のご紹介です。
南蛮焼と呼ばれるものは・・・中国南部・琉球・ベトナム・タイなど東南アジアの広い範囲で焼かれた焼き物で、素朴な風合いの焼き締めが特徴のものです。
16世紀頃より、元は生活用品であった壺等を見立てて水指や建水として使ったことから侘び茶人の間で人気を博したようで、それは千家茶道の発祥前からのことになります。
渡来品の流通が少なくなったことからの需要の高まり、からでしょうか・・江戸後期には南蛮の写しの茶陶の製作が行われました。
そんな中で、南蛮写水指の優品を生み出したのが、三重の亀山から粟田口へ移り修行の末に開窯をした初代高橋道八です。
マルチな才能を魅せた二代目に対して、実直な作行にて南蛮水指と楽茶碗の手練れな作行が注目されます。
それを受け継いだ仁阿弥も、南蛮水指の製作を行いました。
作風や、釉調も初代そのままに・・・南蛮の伝世品の優品の調子をうまく再現しております。
【仁阿弥道八 蛮磁水注(南蛮水指)】
幅 16.3㎝
高さ 15㎝
口径 12.5㎝
時代 文政9(1826)年~天保13(1842)年頃
なかなか、の時代感を出しております。
このざっくり加減は、出来そうで難しいものです。
反対側より。
内側
底側
しっかり濡らして、使うのが土ものの水指です。 大切に使い込まれております。
「道八」の書き銘もしっかりと。
仁阿弥の名を名乗っている時代の作品ですが、この時代でも道八銘との組み合わせをしております。
蓋は塗蓋があつらわれております。
伝世している古南蛮水指も、口の狭い壺は”はんねら蓋”という素焼きによる摘み付きの蓋を作り合わせて使用され、口の広い壺は塗蓋を作り使われてきました。
きちんと、水指の口の若干の歪みに合わせて形成しております。
13代の飛来一閑の作です。
明治末から大正期に活躍しました。
今回、お値打ち価格でのご紹介となりますファクターとなるのがこちらです。
箱が、ヤケによる汚損があります。
「蛮磁 水注」
(仁阿弥) 印 「道八」
薄くなっておりますがきちんと判別出来ます。
蓋裏に四代目三浦竹泉の箱書がございます。
二代(父)、もしくは三代(叔父)が大変この作品の出来栄えを称賛していた旨が記されております。
ひょっとしたら、三浦家旧蔵かもしれませんね。
三浦家は道八家が二代目の時に五条へ移ってきた頃からの盟友になります。
こちらは、2015年のサントリー美術館での展観に展示されていた芋頭形の仁阿弥作品です。
後の代の道八では、このような風合いは再現出来ておりません。
小間で抜群に映えるのはもちろんですが、広間での運びでも。
無傷での伝世品です。箱の状態と南蛮写し故の水のしみ込み加減等はご了承下さいませ。
通常の三分の一ほどのお値打ち価格です☆
※ご成約済み
=======================================================
Journal of FUJII KOUNDO 《お問い合わせ先》
TEL 090-8578-5732
MAIL fujii-01@xc4.so-net.ne.jp
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たのしみにアクセス頂いてる皆様、申し訳ございません。(._.)
今回は、仁阿弥道八作品のお値打ち品のご紹介です。
南蛮焼と呼ばれるものは・・・中国南部・琉球・ベトナム・タイなど東南アジアの広い範囲で焼かれた焼き物で、素朴な風合いの焼き締めが特徴のものです。
16世紀頃より、元は生活用品であった壺等を見立てて水指や建水として使ったことから侘び茶人の間で人気を博したようで、それは千家茶道の発祥前からのことになります。
渡来品の流通が少なくなったことからの需要の高まり、からでしょうか・・江戸後期には南蛮の写しの茶陶の製作が行われました。
そんな中で、南蛮写水指の優品を生み出したのが、三重の亀山から粟田口へ移り修行の末に開窯をした初代高橋道八です。
マルチな才能を魅せた二代目に対して、実直な作行にて南蛮水指と楽茶碗の手練れな作行が注目されます。
それを受け継いだ仁阿弥も、南蛮水指の製作を行いました。
作風や、釉調も初代そのままに・・・南蛮の伝世品の優品の調子をうまく再現しております。
【仁阿弥道八 蛮磁水注(南蛮水指)】
幅 16.3㎝
高さ 15㎝
口径 12.5㎝
時代 文政9(1826)年~天保13(1842)年頃
なかなか、の時代感を出しております。
このざっくり加減は、出来そうで難しいものです。
反対側より。
内側
底側
しっかり濡らして、使うのが土ものの水指です。 大切に使い込まれております。
「道八」の書き銘もしっかりと。
仁阿弥の名を名乗っている時代の作品ですが、この時代でも道八銘との組み合わせをしております。
蓋は塗蓋があつらわれております。
伝世している古南蛮水指も、口の狭い壺は”はんねら蓋”という素焼きによる摘み付きの蓋を作り合わせて使用され、口の広い壺は塗蓋を作り使われてきました。
きちんと、水指の口の若干の歪みに合わせて形成しております。
13代の飛来一閑の作です。
明治末から大正期に活躍しました。
今回、お値打ち価格でのご紹介となりますファクターとなるのがこちらです。
箱が、ヤケによる汚損があります。
「蛮磁 水注」
(仁阿弥) 印 「道八」
薄くなっておりますがきちんと判別出来ます。
蓋裏に四代目三浦竹泉の箱書がございます。
二代(父)、もしくは三代(叔父)が大変この作品の出来栄えを称賛していた旨が記されております。
ひょっとしたら、三浦家旧蔵かもしれませんね。
三浦家は道八家が二代目の時に五条へ移ってきた頃からの盟友になります。
こちらは、2015年のサントリー美術館での展観に展示されていた芋頭形の仁阿弥作品です。
後の代の道八では、このような風合いは再現出来ておりません。
小間で抜群に映えるのはもちろんですが、広間での運びでも。
無傷での伝世品です。箱の状態と南蛮写し故の水のしみ込み加減等はご了承下さいませ。
通常の三分の一ほどのお値打ち価格です☆
※ご成約済み
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Journal of FUJII KOUNDO 《お問い合わせ先》
TEL 090-8578-5732
MAIL fujii-01@xc4.so-net.ne.jp
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2021-03-01 10:32
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