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川瀬忍 青磁無閑人 蓋置 [新入荷]

一閑人蓋置、は七種蓋置に数えらえ、お点前の際に・・・ちょっと、ひとひねり、する蓋置で有名です。

子供が井戸を覗き込んでる様のように見えることから、一閑人と呼ばれますが、元来は香炉であったのを転用したという説もあります。

もちろん、そこから蓋置に変わっていって、穴あきになるのでしょうけど。

『茶道望月集』に「惻隠の蓋置は、一閑人共云、是を棚に置時は、人形を前へ見て置、堵炉の時は人形を向へ見也、又風炉の時炉にても向点の時は、人形を前へ見て柄杓を掛る、釜の蓋を置時は、柄杓を取左へ渡し、右手にて横になして、人形の面を我左の方へ会釈置、夫へ蓋を置事能、幾度も柄杓置時は堅に取直し置、蓋は兎角横になして置也」とあります。

今日、ご紹介するのは・・・

『無閑人』です。

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作は、青磁の神髄を研究し尽くした上で、現代語として青磁を再解釈して製作されております一人者・・・川瀬忍さんです。

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なんとも、いい形状と色合いです。


『茶道筌蹄』に「青磁一閑人 元来香炉なり、仙叟箱書付には青磁香炉一閑人とあり、何れの時よりかフタ置となる」「同無閑人 人形のなきを云ふ」「赤絵の獅子 一閑人のごとく、人形の所が獅子になる也」とあります。

川瀬忍は、大磯の川瀬家に生まれ・・・祖父の初代竹春、父の2代竹春に師事しました。

その後、青磁に魅せられ研究に次ぐ研究を重ね、現在の人気作家となりました。

龍泉窯の魅惑の釉薬と、川瀬忍独特の造形センスが融合した作品は魅力的な作品が多く生まれております。

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本歌である、龍泉窯の無閑人蓋置は根津美術館に所蔵されているようです。

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※ご成約済みです。
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