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眞葛長造 三島写 馬上杯 (盃) 共箱 香斎極外箱 [新入荷]

江戸時代末期の京焼三大名工といえば、『青木木米・永楽保全・仁阿弥道八』が昔から知られております。

しかし、古来より数奇者や道具屋などで珍重され、評価されてきながら・・・アカデミックな場においては整理・紹介がなされなかったのが『眞葛長造』です。

その作品は、目にする機会が少なく・・・また、古くより贋作が横行したこともあって、茶人や美術関係者ですらきちんと理解されず・評価が進んでおりませんでした。

昭和の最後となる昭和63年に毎日新聞社発行の京都の真葛香斎による本と、平成12年に茶道資料館での眞葛長造展において、ようやく優品や作品のバリエーションが一堂に会し、関係者を始め各方面に長造のすごさが伝わりました。

仁清写しにおける、その味わいの表現方法や随一で、保全が金襴手や祥瑞等で秀でた半面、仁清写しではすこし固く・明るすぎた感じがあったのに対して長造は独自のセンスでずばぬけておりました。

このことで、今では幕末三大名工は、木米は少し時代が前であったことと、木米は煎茶拠りであったのもあり、今では保全・仁阿弥・長造という言い方が適切かと思われます。

さて、そんな長造ですが高麗系の作品も非常に巧いのです。

今回の盃は、その形状も含めて・・・長造では珍しい作品になります。

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眞葛長造 三島写 馬上杯 (盃) 共箱 香斎極外箱


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印は釉薬に埋もれて見えません。(^^;

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共箱

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極め外箱


眞葛長造

1797(寛政9年)~1860(万延元年)

若くして青木木米の弟子として作陶生活に入る。後、眞葛ヶ原に開窯。

卓越した製作技術を持ち、独特の成形センスと、藁灰釉を筆頭にした上品で味わいのある釉薬を自在に操り、仁清の意を本歌以上に雅味のある作品を生み出した。

明治期、世界に名を轟かせた宮川香山(眞葛香山)は長造の子である。

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