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初代 眞葛香山(都鳥)倣仁清意都鳥 香合 [眞葛香山]

『都鳥』香合です。

茶道具としては、大正時代の墨田川焼での都鳥香合が知られます。

東京の方では、町中・・・の河で親しまれる鳥であったようです。


今回ご紹介するのは同時期に、横浜で作られた香山の作品です。


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初代 眞葛香山 倣仁清意都鳥 香合

大正初期

幅 3.5㎝×5.3㎝  高さ 3.4㎝


さて、ミヤコドリ・・・実際はどのような鳥でしょうか?


Haematopus_ostralegus_He.jpg


あれ?


似ても似つかない・・・しかもかわいいい、感じとはちと、違います。(^-^;

その謎を追ってみました。


伊勢物語の中では・・・・

「白き鳥の嘴と脚と赤き、しぎの大きさなる、水の上に遊びつつ魚を食ふ。」

と都鳥のことを記されております。


その内容から・・・

miyakodori-1.jpg

『ゆりかもめ』


どうやら、『ゆりかもめ』のことを『都鳥』と指していたようなのです。



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なるほど。


1965年(55年前)に東京都が、『都鳥=都の鳥』いうことから、ユリカモメが『東京都の鳥』に指定されていました。

お台場にも、モノレール、ありますね。


ややこしや。

それはともかく、香合としての都鳥はとても人気があります。


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ふっくら、愛らしく。

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ゆりかもめ、ですね~

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内側の作風は、長造からのお家芸である削り込みです。

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初代の香合では最終期にのみ使用された、変わり印です。

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共箱は眞葛窯から出た状態のままです。

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面白いのは、箱の底に『大正5年に赤穂の高仲氏が所蔵』ということが記されております。

大正5年は・・・初代香山、虎之助の亡くなられた年です。



8年前に初めてお墓参りしたときの写真が出てきました。

2012年5月4日お墓参り (3)-1.jpg


それはそれは、大きく立派な墓石でした。

2012年5月4日お墓参り (1)-1.jpg

横浜を見下ろす高台に、そびえたつそのお墓の中には、父 長造と兄 長平のお骨も納められていたのです。


お墓に、香山さんに想いを伝えているその時・・・

2012年5月4日お墓参り (2)-1.jpg

一羽の鳥が舞い降りたのでした・・。



※ご成約済みです。

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