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【五代 清水六兵衛 黄伊羅保 茶碗】 [京焼]

東の波山、西の六兵衛・・・と言われた時代、五代六兵衛の名は戦前期の日本の陶芸界に轟いておりました。


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【五代 清水六兵衛 黄伊羅保 茶碗】


幅   15.1㎝ 

高さ   6.8㎝

高台径  5.7㎝

1913~1945年頃



端正な伊羅保茶碗です。 釉調も大きさも全て過不足なし・・・というのはなかなか見つからないものです。

伊羅保は、江戸時代初期に日本からの注文に応じて高麗に依頼された茶碗です。

今でも高麗茶碗の中では井戸茶碗を除けば、高値の部類に入るものです。

本歌からそう年月が経たない1600年代後半には、松江藩窯として倉崎権兵衛が権兵衛焼として伊羅保を製作しております。


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大切に使われてきた様子がうかがえます。

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高台回りです。

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共箱





五代清水六兵衛

1875年~ 1959年

四代目六兵衛の長男として生まれる。

1887年幸野楳嶺に師事ののち京都府立画学校修了、陶法を父に学ぶ。

1895年楳嶺没後、谷口香嶠に師事。1903年京都市立陶磁器試験場が設立され同所で科学的釉薬、製陶法を研究、1912年同志と京都遊陶園を結成し東京にて展覧会を開く。のち京都佳都美会結成。

1913年5代六兵衛を襲名し1922年フランス・サロン会員、1927年帝展審査委員、1928年マヨリカ焼き(音羽焼)焼成の功により緑綬褒章受章、1930年帝国美術院会員、1931年フランスよりエトワール・ノワール勲章授与、1937年帝国芸術院会員、1945年六和と改名、長男に6代六兵衛を譲る。


なにより、釉薬のバリエーションを生み出したことと、大正時代のモダンさも併せ持った歴代六兵衛の中でも一番面白い代かもしれません。


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BASE215 10月の特集  ~ちょっと、お茶碗展~



② 【五代 清水六兵衛 黄伊羅保 茶碗】


※ご成約済み


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