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初代 清風与平 青華福俵小盂(鉢) [幕末京焼]

幕末期の京焼陶工であります、清風与平の初代作品です。

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初代 清風与平 青華福俵小盂(鉢)


幅 14㎝×11.5㎝ 高さ 9㎝





初代 清風与平 享和3年(1803)生~文久元年(1861)没

加賀の出身で、京に出て二代高橋道八(仁阿弥道八)の弟子となり、文政10年頃に五条坂に開窯。

染付磁器を中心に製作。

江戸期における京焼の染付初期の技術を確立しました。その技術を見込まれ、備前岡山の虫明焼の指導にも招聘されました。

虫明焼の有名な雪笹手鉢、は初代清風作であろうという推測が指摘されております。

そこは、仁阿弥からの流れ・・・がありそうです。

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轆轤のあと、歪ませて楕円形に形成しております。

見事な磁器精製と、呉須の絵付けです。

昨年、ご紹介致しました保全作品にも負けておりません。


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内側に、勢いのある宝珠が。

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反対側にも。

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『甲子の日、之を製す』 (清風) 印


甲子の日というのは、五行思想での『木』と『水』の組み合わせになります。


意味としては、自然界の調和と良い流れの日、となり十干十二支の中でも最初に始まる日ということで、大変縁起が良いとされます。

これから良い流れを続けていきたいことがあれば、甲子の日に始めると良いというのはこういうことから由来します。

また、甲子の日は大黒天の縁日でもありますので、この俵の意匠との組み合わせとなるのです。


大黒天のお話は・・・今年に正木焼の俵の時に長々と御座いますのでそちらを。(^^;

この作品は、某国焼大コレクターの所持品で、合わせ箱にて伝世しております。

2年前にも同手を取り扱いましたが、その作品は銘は押印ではなく書き銘でございました。

お収めしましたお客様は、寒中の大福として・・『お茶碗』として席中でお使い頂きました☆


正客用の菓子器としても、懐石でも色々とお愉しみ頂けますね。


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【お電話】090-8578-5732


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