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【永楽保全 安南写 小茶碗 寿ノ字有】 惺斎 箱 妙全極め [幕末京焼]

保全さんの作品の中で、体感的に染付の次に多いのが安南のような気がします。

しかし、その作行には大きな幅があり、製作時期によっても差異があるようです。

その中で、おもしろい!ええ味やん!いうものを選ってご紹介しております。



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【永楽保全 安南写 小茶碗 寿ノ字有】


幅   10.3㎝

高さ  7.6㎝

高台径 5.7㎝

時代  嘉永元年~7年頃


惺斎 箱 

箱底面に妙全極め有



ベトナム地方より16世紀~渡来したやきものを、総称して”安南焼”と呼ばれております。

近年、色々と研究が進んでおります高麗茶盌に比べて、まだまだ不明な部分が多いのが安南焼です。

元は見立て品と云われますが、茶陶としての作為の見られる作品もあることから、途中からは注文品であることも指摘されております。


このお茶碗も、注文品である茶陶として生まれた安南を写しおります。


便宜上、『小茶碗』と私は称しましたが・・・惺斎の箱には茶碗とされております。


少しアップしてみましょう。


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この作品は保全時代と推測されますが、善五郎時代の安南に対して、染付の完成度も高くなっております。

釉薬の色はまったく同じです。


また、保全さんの安南では軟陶的な釉薬をベースにしたシリーズもあるのですが、個人的にはそっちは造りがざっくりとしすぎてる気が致します。


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『寿の字』です。


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とても、使いやすい口造りです。


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反対側からの景色です。


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高台ならびに、『印』部分です。

保全の後期安南焼は、かっちりした作行が多いのですが・・・通常サイズよりやや小ぶりなこの作品になると、逆に凝縮されて非常にハイセンスに仕上がっております。



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惺斎の箱書です。


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書付の際に極めとして、妙全の識がついております。 


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利休形より大きめの大棗と併せてみました。


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いわゆる、小茶碗より大きいのです。


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手の収まりも良く☆


作品は、少しちいさく。

お勧め度は、かなり高めに。

お値段は、やや安めに。

・・・・お届けしております。(^-^;




今月より夏の催事に向けて・・・『ちっちゃいもの☆倶楽部』展開中です。


※ご成約済みです。


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