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【永楽正全 黄交趾 百合鉢】 [茶道具]

しばらく、普通の(?)展示会がございませんので・・・さらっとした、作品紹介もちょこちょこ続けて参りたいと思います。


今回の作品は、『色がいい!』、掘り出し品です。



正全 百合鉢 (4)-1.JPG


【永楽正全 黄交趾 百合鉢】


幅    20.7cm×18cm

高さ   8cm

高台径  8.9cm

制作年代 大正~昭和初期頃



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百合、はかなり古い時期から日本に伝わったという話で、古事記や万葉集にも登場するようですが、江戸時代にシーボルトが生きた花としては持ち込んだのが最初と伝わります。


明治期には百合の球根が投機的な人気として、高騰し熱狂的な様相だったそうです。


さて、百合は百合でも黄色の百合・・・


黄色の百合.jpg


黄色の百合の花言葉は『陽気』



百合は、開花は『5~8月』ですが、植栽は『10~11月』で間もなくです。


この作品は、見事な開花の様相を、『器』に再現しておりますが、開花をイメージして植栽する時期にお使いいただく、というのもご提案するものです。


正全 百合鉢 (5)-1.JPG


大きすぎず、小さすぎないサイズは、今の時代の『主の菓子器』に合います。

もちろん、茶事での『預け鉢』にも最適なのです。


正全 百合鉢 (7)-1.JPG



正全は、得全亡き後・・・妙全を支えて永楽家を守った名工です。

ですので、妙全時代の作品の多くは正全によるものと言っても過言では有りません。


正全は15代目の永樂で、1880(明治13)年に14代 得全の妻である妙全の甥として生まれました。

建仁寺の黙雷宗淵より「正全」の号を受け、1932年(昭和7年)53歳で亡くなるまで・・・『正全』として活躍したのは、わずか5年間なのです。




この、即全時代などとは違い・・落ち着いた深みのある『黄交趾』は、当時ならではのものですね。



正全 百合鉢 (1)-1.JPG


正全 百合鉢 (2)-1.JPG


共箱 甲

正全 百合鉢 (3)-1.JPG


共箱 裏



造形デザインといい、色といい、申し分ない作品です。

しかし、昨今・・・手頃な価格となってしまっておりますのは、遺憾ではありますが、逆にお愉しみ頂けるチャンスなのは間違いないのです☆


正全 百合鉢 (6)-1.JPG



※ご成約済みです。



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