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東美アートフェア2019 [眞葛香山]

東京から戻りまして…すぐに神戸に出張中です。

さすがに疲れがお腹にきたのか、昨夜から胃腸の具合が良くありません…[涙]

そんな中、東美アートフェアのWeb広報がスタートしたとの連絡が届きました[ぴかぴか(新しい)]

https://www.jiji.com/sp/article?k=000000011.000021572&g=prt

昨年に続いて、有難うございます~
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二代 眞葛香山 染付扇香合 [眞葛香山]

あといくつ寝るとお正月~という感じになって参りました。

本日ご紹介致しますのは、二代香山作による染付扇香合です。

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二代の頃になりますと、茶道文化の復興により茶道具が多く見られるようになります。

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香山作品ですから、自家製による呉州の発色もよく、形状もきちんと扇子を開いたように波打っております。

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サイズ、手取り感も良く、炭点前にも使いやすそうです。

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染付扇香合は、型物香合長者番付では西の4段9位です。

上には祥瑞の扇もありますが、この作品の色や側面の仕上がりが祥瑞にひけをとりません。

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共箱

大正後期の作品となります。

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眞葛ミュージアム イベント準備完了です[ぴかぴか(新しい)] [眞葛香山]

本日は、朝八時に出発していざ、横浜へ。

15時半に到着し、即陳列開始~

社員さんの定時である、17時半迄になんとか終えることが出来ました。

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そのあとは、館長と恒例の成功祈願のお墓参りに。

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いつ来ても感激致します。

今回はすっかり真っ暗の中でしたが、むしろ歴代香山に出て来てもらったら聞きたいことが山ほどあるので、怖くありません。^_^;

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明日・明後日と、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

あっ。。。肝心の座談会のスピーチ内容、考えてなかったです。(+_+)


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10月の眞葛ミュージアムイベントのお知らせです! [眞葛香山]

明後日からの東美正札会に向けて・・・本日、東京入りしました。

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道中は多数の県を跨いでの移動ですので、今回は晴れたり曇ったり、小雨だったり、大雨だったり・・が入り乱れること激しいことで。^_^;

無事到着しました。

東美正札会は今回も4階に出品が確定しましたが、詳細はまた明日お知らせ致します。

少し先のイベントのご紹介です。先日に少しご紹介しました眞葛ミュージアムのイベントです。

6年ぶり!です。

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発表になりました。盛りだくさんです。

(画像が見えにくい場合は眞葛博士ブログもしくは、ミュージアムHPをご参照下さい)

事前申し込みが必要なので、早めからの告知を致します。

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こちらも、6年前に続きまして2回目です。

前回は、初代から3代まで技法も様々な作品が、本当にぶっつけ本番で揃いました。直前までどうなることかとひやひやしましたが、有り難いことです。^_^;

皆様のご参加をお待ち申し上げております!

2日間、眞葛香山で楽しみましょう[ぴかぴか(新しい)]


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二代 眞葛香山 光格天皇所持仁清写松竹梅茶碗 昭和七年 [眞葛香山]

金沢美術倶楽部での金美特別展にて、当店が出品予定作品を少しご紹介致します。


二代 宮川香山(眞葛香山) 光格天皇所持仁清写松竹梅茶碗 昭和七年

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光格天皇所持の野々村仁清のお茶碗の写しです。


第一一九代天皇。閑院宮典仁親王の第六皇子。幼称祐宮、名は師仁のち兼仁。

後桃園天皇崩御の際、同天皇の養子となり、安永九年即位。博学能文で知られ、作詩、管弦に長じた。また朝儀再興に力を入れ、幕府に働きかけて古制の復活に努め、在位中に石清水社・賀茂社の臨時祭を再開した。

また実父典仁親王に太上天皇の尊号を宣下しようとして幕府の反対に遭い断念を余儀なくされた「尊号事件」は後の尊王思想に大きな影響を与えた。

天保11年(1840)崩御、69才。


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このお茶碗は香山の茶碗の中でも有名な作品のひとつです。

昭和7年(1932年)に国華の創立周年記念に依頼製作されたものです。

光格天皇所持の仁清茶碗を所持された方の子孫の意向と伝えられれます。

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通常の作品だと、仁清”意”となりますが、こちらの方はそのままの”写し”になりますので、”倣古”と箱書きされます。

二代香山はその後最晩年頃にも仁清の写しのお茶碗を製作致しますが、そちらの方は綺麗な作でまた別の趣きになり、このような古作風とはまた異なります。

この何とも言えない雰囲気を出せてるのも香山の力量を感じさせます。

当店では四年前にも扱いまして、その時はお収めするときに一抹のさみしさがありました。

また、いつか・・・と思ってましたら四年経ってました。


※ご成約済
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初代宮川香山 暁雲釉百鬼夜行図 花瓶 [眞葛香山]

皆様、お盆休みはいかがお過ごしでしょうか?

お盆、ですので・・・本来はご先祖様をお迎えに行き、送るまでの期間です。

私も祖父母のお墓参りに行きました。

お盆・・・というか、夏につきものの怪談話です。

眞葛香山の珍しい作品で夏を感じて頂きましょう。(^^♪


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初代宮川香山 暁雲釉百鬼夜行図 花瓶


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巨大な?蛙が2匹・・袋になにかを詰め込んでいます。

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その先を不思議な生き物が2人・・・( ゚Д゚)

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足元にも不思議な生き物が・・・。

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これまた、化け物が大きなハンマーを振りかざしてます。こわっ。


これは『百鬼夜行』と言われる意匠です。


鬼や妖怪などが群れ歩いているとされており、「百鬼夜行に遭った」という表現などがとられることもあります。

経文を唱えることにより難を逃れた話や、読経しているうちに朝日が昇ったところで鬼たちが逃げたり、いなくなったりする話が一般的で、仏の功徳を説く説話でも。

平安時代から室町時代にかけ、おもに説話に登場しており、多くの人数が音をたてながら火をともしてくる様子、さまざまな姿かたちの鬼が歩いている様子などが描写されており、これに遭遇することが恐れられておりました。


初代の香山作品では、高浮彫時代から明治末頃までの色んな作風の中に、異世界・・・黄泉の世界に繋がるような変わった意匠の作品が稀に見受けられます。

それらがまた・・・なかなかの技術での佳作が多いのです。

この作品も明治後期に生み出された暁雲釉に、釉下彩の技術でこのような表現をしております。

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宮川香山(眞葛香山)青華千種蟠年艶手桶形水指 [眞葛香山]

香山の水指のご紹介です。

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当店では一年前に染付だけでの佳品を取扱いしましたが、今回は複色釉下彩になります。

この意匠は縦長の花入でも製作されている眞葛香山の定番のひとつになります。

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釉下彩というのは元来単色での染付になります。

明治後期より多数の色を自由に使えるように技術が発展しました。

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(反対側)

辰砂で桃を描いております。

桃は中国では病魔や災厄をよせつけない力があり、不老長寿の実として珍重されています。

蟠桃(ばんとう)という希少な桃です。

それに加え、蝙蝠(こうもり)の意匠も手付き部分にあしらっており、こちらも中国に於いて吉祥の紋様になります。

福と音が似てること、それと闇に打ち勝つことからの魔除けの象徴であることがその理由だそうです。

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この銘は初代の佳品に使用されているタイプになります。

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箱は二代の筆跡になりますが作品は初代といえます。

当店では大正中期の優品として分類しております。


宮川香山 日曜美術館にてアンコール放送。 [眞葛香山]

6月に放送されておりました、NHK Eテレの日曜美術館の”宮川香山”がアンコール放送されるそうです。


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これが陶芸?!リアルな鳥やカニが器から飛び出す!明治時代の陶芸家・宮川香山(こうざん)。その驚きに満ちた器はどのように生まれたのか?そのヒミツと魅力を徹底解剖!

開国間もない明治の初め、宮川香山は「高浮彫」と呼ばれる究極の器で世界に挑み、海外の万博などで高い評価を受ける。その器が文化を越えて人々の心をとらえたのはなぜ?その超絶技法のヒミツに迫るべく、器の一部の再現に挑戦。見えてきたのは、単なる装飾を越えた香山の奥深い世界観だった…。そして、彼が人生最後に挑んだ驚きの器とは?香山の大ファンだというピーター・バラカンさんをゲストに迎え、その魅力を熱く語りあう!


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【出演】ブロードキャスター…ピーター・バラカン,陶造形作家…塩谷良太,【司会】井浦新,伊東敏恵



10月から瀬戸市で巡回展が開催される関係でしょうね。


放送 9月4日 9:00~  NHK Eテレ


前回見逃された方は是非ご覧ください!



そして、当店が現在開催中の・・・東京日本橋 丸善書店での”香山式”もぜひご高覧ください!


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8月31日(水)~9月6日(火) 9:30~20:30 丸善日本橋 3階ギャラリー

(最終日は17時閉場です)

日本橋ベース 企画展 宮川香山没後100年 香山式 始まりました [眞葛香山]

本日より、ベース四周年企画展示…香山式 in BASE スタートです。

意外にも?私がベースで香山オンリーの展示するのは初めてだったりします。

出張中の数点を除いた当店のcollectionを一同に展示しております。

数日前からの体調不良で…初日から、準備が至らぬ点だらけで…

看板忘れる、プライスカード忘れる、資料本類忘れる、工具箱忘れる、日計表忘れる、そもそも展示が間に合ってない…とメタメタの初日でしたが、皆様よくぞご来訪戴き有り難う御座いました。

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今回は、照明を落としてスポットのみ、でお届けしております。

皆様雰囲気がいつもと違いすぎて驚かれますが…

慣れると、通常からこれで良いかも?という気になりました。^^;

残り6日間で様子見ます。

しかし、御案内葉書にて…↓

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このような、ことを書いてしまったのですが、実際に東洋陶磁に寄ってから、ベースに来ようとお電話頂いてたお客さまが、東洋陶磁の物量を侮ってて…あまりに時間と体力使い果たして、こちらにたどり着かないと言うケースがありました。

真剣に観られると、二時間コース以上になりますので確かに午後からお昼済ませてゆったり両方回ろうというのは無理かもしれませんね。(+_+)

ということですので、そのようなご計画の方がいらっしゃいましたら、スケジュールご注意下さいませ。

では、明日からも皆様のご来訪お待ち申し上げております[exclamation]

宮川香山 高浮彫作品 [眞葛香山]

しばらく、催事ツアー続きで新入荷商品の撮影とご紹介が出来ませんので・・・眞葛香山について少し記事を。

日曜美術館 「“超絶”を生きた男~明治の陶芸家・宮川香山~」

再放送予定 7月3日(日)20:00~20:45

の中にて、熊の巣窟の高浮彫と、樹木の表現についてスポットが当たっておりました。


丁度、当店のコレクションの高浮彫作品がその2点を兼ね備えておりましたのでご紹介致します。

(以前にも当ブログで一度取り上げましたね。)


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早春景熊の巣窟に蕗の薹高浮彫花瓶    (京都 真葛香斎氏 箱書)


ひと昔では日本国内に於きましては”まぼろし”であった高浮き彫が、近年では展観や、ミュージアム、そしてTVや書籍等で頻繁に目にすることが出来ます。

贅沢な時代です。

明治9年~14年の間に製作されておりました、高浮き彫ですがその作風や、クオリティにはかなりの幅があります。

さらに、銘の有無などもあります。

数は多数紹介されてはいますが、まだまだ研究半ばというのが実情です。



様々な賞を世界各地で獲得しました香山ですが、高浮き彫時代に限っては以下の通りです。


1876年(明治9) フィラデルフィア万国博覧会 銅牌

1877年(明治10) 第六回京都博覧会 銀牌

         第一回内国勧業博覧会 竜紋賞牌

1878年(明治11) 第七回京都博覧会 一等褒賞

        パリ万国博覧会 金牌

1879年(明治12) シドニー万国博覧会 特絶一等賞、一等賞、小銀牌

1880年(明治13) メルボルン万国博覧会 一等賞状、三等褒状

1881年(明治14) 第二回内国勧業博覧会 有功賞牌一等



上記の事情からか、釉下彩が欧米のどちらからも里帰りするのに対しまして、高浮き彫は米国に多く存在いた感じがしております。

とはいえ、現地ディーラーや貿易商により、海外と日本で取引されてきたものの、基本的には希少作品というモノです。

この作品も米国より2014年に里帰りしました。

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なんともかわいい熊です。

眞葛窯では、生き生きとした動物を描く為にか、様々な動物が飼われており一説には熊も居たとか。

それらを毎日スケッチすることで、香山作品では高浮き彫でも絵付けでも、動物が”動”的に生きております。

熊の意匠も色々ありまして・・・そのへんも語るとキリが無いのですが、この作品の熊は高浮き彫作品の最盛期と思われます。

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先日の番組で再現を試みておりました”樹木”です。

樹をそのままリアルに作るのでなく、壺の表面に造作するのにディフォルメすることで、逆にリアルに魅せるという手法のようです。

”かせ”た感じがごつごつした表面も、私が思ってたより造るのがかなり難しいものでした。

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裏側には絵付けによる雀や、飛沫まで立体的に再現した川があります。


日本的なモノを凝縮しつつ破たんなく花瓶に詰め込むというものが高浮き彫です。

そのどれもが、立体的な部分に気を取られがちですが、常人には出来ない技術をもって、常人の発想では出来ない意匠で、純日本的なモノを世界に魅せたいという初代香山の心意気に満ち溢れてます。


高浮彫というものは、明治期に船便にて送られた際にも破損した物が多く、またその後の140年の間での破損が大半であり、無傷のモノはほぼ無いとも言われております。

米国内や日本での修理されて、現在展示されておりますので、立体部分が修理による物も多いですが、この作品は、大きな破損が修繕されているものの、装飾部分がほぼオリジナルのままというのが有難い部分であります。


7月8日~ 日本橋ベースにて、ベース4周年企画 

”眞葛香山 没後100年 香山式 KOZAN STYLE in BASE 

で展示致します。


※ご成約済です。