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7月のベース、終了致しました。 [BASE215]

7月は、これまでにない猛暑となり・・昨年4月に移転してから、駅から徒歩頂く距離が延びたことでご不便をお掛けしておりましたことに加えて、暑さでさらに大変なことになりましたのに、ご来訪頂きました皆様方にはただただ感謝の念が絶えません。。。

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今後、ベースへのご来訪の機会を有効にして頂くべく、さらにblogの方も充実させて参りますので、まだまだ猛暑が続きますが8月からもどうぞ宜しくお願い申し上げます!

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頂き物の干菓子を七夕?的に。


明日から名古屋出張行って参ります。新入荷探してきます~(^.^)
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雲鶴青磁 茶碗 [新入荷]

中国で4世紀頃に生まれた青磁は、10~11世紀の北廂時代には完成度の高い作品が生産されるようになりました。

茶席におけるお道具としては、南宋時代の竜泉窯での砧手が、澄んだ格調の高い美術として、対して珠光青磁や人形手という雑青磁といわれるものが侘び道具として重宝されてきました。

その後、韓国へ伝播した青磁は、韓国独自の象篏青磁として別の発展を致しました。

有名なのは雲鶴狂言袴といわれるもので桃山時代より存在します。

その後、どんどん技術が変化していったのか、青磁の色は濁ってきます。

その次が灰色のものになり、三島茶碗へと続きます。

今回の作品は17世紀頃のものと推定します。

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ガラス質の濁った釉調の奥に象篏で施された雲鶴文様が見えます。

この、雲鶴はあくまで・・・雲にも鶴にも見えるということで、当時の朝鮮に於いてはそうとして描かれたものではないかもしれないとこのことです。

唐物に対して高麗物はその雑器とのすれすれの加減と、各地の文化の影響が混じり受けた感じが、日本の茶人にとって侘びと、美意識に合致したところが特徴です。

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少し歪んだ椀形です。 本来は小鉢なのかもしれません。

口に一ヶ所共直しがございます。

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高台に削げがあります。

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時代箱です。

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幅14㎝×12㎝ 高さ8.5㎝


保全や長造の雲鶴青磁写しも好きですが、たまにはこういうのも如何でしょう。



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二代 宮川香山(眞葛香山)呉祥瑞意茶入 [新入荷]

ありそうで、中々無い・・香山の替茶器です。

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当店では瀬戸釉茶入、仁清意茶入を扱ったことはありますが、このようなものは他の茶陶作家作品では有るものの、香山では珍しいのです。

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呉祥瑞意、作品は香山では初代の末期頃よりお茶碗が存在します。2代の大正末期頃まで見られる技法です。

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香山の祥瑞は、その呉須の質の高さとブルーがかった白磁部分のハーモニーが魅力です。


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共箱 甲側

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共箱 裏側

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牙蓋の替え蓋が付きます。

サイズは

幅6㎝ 高さ5.3㎝(つまみ含まず)



お席が終わりに近づき、お客様方の注意が再びお点前さんに戻ります。


最後に運び飾り付けられる替茶器は、その後席立ちする時まで滞在するお道具であり、最後に登場する目新しいお席の花となるものです。



三器よりも、全てのお客様に観ていただけるものでありますので、ここは拘りたいところですね!
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永楽和全(善五郎) 呉州赤絵写丼鉢 [新入荷]

ここのところ・・・保全・和全辺りのご縁が多いです。(^.^)

特に、和全作品については幕末時代の分が。

今回ご紹介致しますのも、和全の『善五郎』時代作品になります。

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呉州赤絵写 丼鉢

仕上がりは上々です。

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見込みには玉取獅子が染付けにて。

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サイズは幅21.5㎝ 高さ10㎝ になります。

この大きさの和全の赤絵鉢は、あまり出ません。

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共箱 甲書き

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共箱 蓋裏

1864年の作品であることが判ります。

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お値段も比較的お値頃でお納めできます。

※ご成約済です。



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2018年7月19日~21日の新入荷情報です。 [新入荷]

非常・・・に猛暑の日々が続きます・・・。

車での出張移動中も、ガラス越しにくる日差しの鋭さ・・にやられてしまいます。

高速道路の走行中の外気温で40度をマークしました。(+_+)

なんということでしょう。。。。


そんな、大阪~名古屋~京都ツアーでの新入荷情報です。



雲鶴青磁 茶碗

戸山焼(楽二園) 水滴茶入

永楽和全(善五郎) 呉須赤絵写 丼鉢 ※ご成約済

加藤芳右衛門 瀬戸櫛目茶碗 ※ご成約済

杉本貞光 信楽 皿 十枚組

杉本貞光 板皿  ※ご成約済

山下甫斎 椿椀 十客 ※ご成約済

道爺 霰姥口間鍋 大西極箱

伊太利 水指 近左片木目蓋

十代中川浄益 南鐐折溜盆

二代 眞葛香山 呉祥瑞意 茶入

九代 白井半七 白梅之画 茶碗




次の『ベース215』は23日(月)、24日(火)、26日(木)、27日(金)の4日間になります。

どうぞ、宜しくお願い申し上げます!


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二代宮川香山 色染付荒磯画花瓶 [新入荷]

本日、数年がかりで準備をされておりました、香山の最新研究本が発売になりました!

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「明治の釉下彩 1 宮川香山釉下彩 ~美術となった眞葛~」

著者 関和男 氏

創樹社美術出版  5400円

明治中期から花開いた、香山の真骨頂である釉下彩作品は、世界で人気を博しましたがその全貌が見えにくかったため、肝心の日本での評価が遅れておりました。

数年前に没後100年記念で高浮彫りは世間に広く知られることとなりましたが、それはあくまで欧米に迎合した作品であり、技術は江戸時代の継承といえるもので、新時代のセンスと最新技術の美術というものではありませんでした。

香山が日本でも欧米でも抜きん出たのは釉下彩技術です。

あくなき研究を続けることで、初代の存命中はもちろん、2代、3代に至るまで技術力が落ちることが無かったのも特筆すべき点です。

本日は円熟した釉下彩技術に日本向けのセンスを盛り込んだ、二代香山の優品をご紹介したいと思います。

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色染付荒磯画花瓶 


サイズ、が大きいのです。

高さ31.5センチ 幅32.5センチ 

横幅の大きさがなかなか迫力です。

その大きなキャンバスに生き生きとした魚たちが釉下彩で描かれてます。

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水の流れもダイナミックに表現されて。

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この、奥行きや濃淡のある色彩が、釉下彩の特徴です。

描く際には色は出ておらず、各色がそれぞれ何度で色が発揮するのか全てを計算して描いて、その後上釉をかけて焼き上げて初めて各色が発色するというものなのです。

江戸時代には染め付けとよばれるもの、辰砂(釉裏紅)、鉄釉というものしか釉下彩はありませんでした。

明治中期にドイツのワグネル氏により持ち込まれた技術に、香山独自の研究を重ねることで多色の釉下彩が完成しました。

明治30年頃にはほぼ完成したと言われます。

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現代では、釉下彩は解明され、簡単に出きるようにはなりましたが、香山のような日本的なものをベースに欧米に通じる意匠、形状、精神性を持つ作品は現代では見ることは出来ません。

これぞ明治美術というものなのです。

二代宮川香山

安政6年(1859)~昭和15年(1940)

大正6年襲名

明治期、海外の博覧会へ足を運び、当時の最新技術や世界の流行を初代に伝えた。

長造の長男の長平の子であり、4男である初代香山とは17才しか年が離れておらず、初代と共に眞葛香山作品を生み出した。

大正12年には古伊賀焼の復興を指導する。

千家との繋がりで、茶道具も多数製作した。

板谷波山と関東陶芸界を席巻する。






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2018年7月8日~12日の新入荷情報です。 [新入荷]

先週の13日、14日のベースへお越し頂きました方々・・・本当に猛暑の中、誠に有難うございました。

ただでさえ、歩く距離でお手間をお掛け致しますのに、申し訳ございません。(__)

残る今月のベースは・・・

明日17日(火)、来週の23日(月)24日(火)26日(木)27日(金)

となります。23日には新入荷追加予定でございます。


では、7月8日~12日の新入荷情報をお届けいたします。




仁阿弥道八 仁清模茶碗 松ノ画 目録掲載品

初代 村瀬治兵衛 溜金線 銘々盆 十枚組

古染付 八角平鉢

久世久宝 刷毛目、黒釉桐竹絵 平茶碗 淡々斎箱 ※ご成約済

濱田友緒 柿釉青差赤絵耳付水指 ※ご成約済

二代長寛 溢梅蒔画 中棗 即中斎箱

宗三郎(永楽回全) 御室焼写水指 共箱 十七代外箱


この他、初代宮川香山作品が多数入りましたが、それはまた別の機会に。。。

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2018年7月のベース、明後日からです! [BASE215]

東美正札会、無事終了致しました。

この度は、お付き合い頂いてますお客様や、最近ご縁のあった方々との再会、等々・・・

皆様に助けられた正札会でした。(^.^)

ご満足頂けるお勧め作品をそれぞれお納め出来たと自負しております。

皆様方には末永くお楽しみ頂けたら幸いです。

この度は、本当に有り難うございました。

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東京ラストナイト、ビルに綺麗に写り込んだ東京タワー[ぴかぴか(新しい)]

そして、翌日は横浜で一仕事あり・・・

ついでに中華街でランチ。^_^;

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からの、静岡までお届けものを。

その後、事故渋滞などもあり・・・帰宅したのはホテルを出発してから13時間後でした。。。。(-_-;)

しかし、休んでる暇はありません!

翌日から神戸に3日間の出張中です。

明後日からのベースでは、新入荷を少しご覧いただきたく存じます。

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7月といえば、世間ではバーゲンシーズンです。

今月ベースは、ちょこっとバーゲン致します。

以前より気になられてる作品がございましたら、特別価格でのご提供が出来るかもしれません。(^.^)

13日午後よりスタートです☆


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準備完了!&六本木ヒルズ [見聞録]

東美正札会の準備が完了しました!

今回は陳列スペースが充分でなかったので、まっっったく、納得できる展示が出来ませんでした。(-_-;)

それでも、なんとか・・・フクサの使用を控えて詰め込みました。

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ちょっと、見辛いかもしれませんが、珍しいもの取り揃えておりますので、どうぞ宜しくお願い致します[ぴかぴか(新しい)]

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4階20エリアです。

2階にも雲華風炉や旦入向付、6代大樋平向付に出しております。


さて。。

夜は、森美術館で開催中の『建築の日本展』行ってきました。

盛りだくさんのボリュームで、あっという間の2時間でした。

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2015年ミラノ万博 日本舘の立体木格子です。

5.3メートルも! (設計 北川原温)

木造建築恐るべし、の技術の宝庫です。


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丹下健三自邸 1953年 を3分の1で宮大工が再現。


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待庵も再現されてました。

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原寸体験 レーザーファイバーと映像により様々な部屋を原寸大体験


様々な建築を、過去や未来、日本人から、外国人から見る日本建築の一大総解説・・そして現代に受け継がれているものなど、クラシカルとモダンの融合が面白かったです。


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展望室から見下ろす?東京タワーは、雨曇りの中でもきれいに浮かび上がってました。(^.^)

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10月の眞葛ミュージアムイベントのお知らせです! [眞葛香山]

明後日からの東美正札会に向けて・・・本日、東京入りしました。

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道中は多数の県を跨いでの移動ですので、今回は晴れたり曇ったり、小雨だったり、大雨だったり・・が入り乱れること激しいことで。^_^;

無事到着しました。

東美正札会は今回も4階に出品が確定しましたが、詳細はまた明日お知らせ致します。

少し先のイベントのご紹介です。先日に少しご紹介しました眞葛ミュージアムのイベントです。

6年ぶり!です。

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発表になりました。盛りだくさんです。

(画像が見えにくい場合は眞葛博士ブログもしくは、ミュージアムHPをご参照下さい)

事前申し込みが必要なので、早めからの告知を致します。

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こちらも、6年前に続きまして2回目です。

前回は、初代から3代まで技法も様々な作品が、本当にぶっつけ本番で揃いました。直前までどうなることかとひやひやしましたが、有り難いことです。^_^;

皆様のご参加をお待ち申し上げております!

2日間、眞葛香山で楽しみましょう[ぴかぴか(新しい)]


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