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☆ベース営業のおしらせ & 金沢美術倶楽部 正札会『若筍会』のおしらせ [BASE215]

7月『後半』の営業予定でございます。 

♢随時更新致します。

15(水)10時 × 13時~×

16(木)

17(金)昼過ぎ ✕

18(土)午前中のみ



27(月)

28(火)

29(水)✕

30(木)未定

31(金)未定


◎久々に、店外催事がございます!


『金沢美術倶楽部 若筍会』


毎年春に開催しておりました、正札展示即売会を7月に延期して開催致します。

金沢を中心とする有名美術商が新・古美術品、工芸品を展示即売致します。

今年はチャリティー入札会も併せて開催致します。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。


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※昨年の当店出品エリアの様子です。


〈会 期〉  2020年7月23日(木・祝) 9:30~17:00
             
            24日(金・祝)10:00~17:00

〈会 場〉  金沢美術倶楽部 金沢市上近江町61

〈入場料〉  無料

〈支払方法〉 現金、クレジットカード
       Admission Free. Please Pay by cash or credit card.

〈主 催〉  金沢美術青年会


 無料駐車場あり 

 *満車の場合は近隣のコインパーキングをご利用ください。
  隣に近江町ふれあい館駐車場ができました。(割引券等はございません)

※新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、中止となる場合がございます。開催の有無は金沢美術倶楽部ホームページまたは、お電話でご確認ください。

※当日は、せき・発熱等の症状がある方は入場をご遠慮ください。

※当日は、各フロア定期的に換気・消毒を行います。お客様にも、各自手洗い・消毒の徹底等ご協力よろしくお願い申し上げます。




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淡々斎 茶杓 銘 千代の栄 正玄下削 [茶道具]

先日、頼まれごとがありまして・・・岸和田市内にあります、久米田寺というところに行ってまいりました。

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天平10年(738年)に行基が池とともに作らせたと伝わります。

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重文の文書も多数保管されているようですが、私・・・子供時代にちらっと行ったかどうだかという記憶位で、初めてのようなものです。(^-^;

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梅雨の合間の晴天でした。 亀ものんびり泳いでおりました。



さて、本日の商品紹介です。


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淡々斎 茶杓 銘 千代の栄 正玄下削


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晩年書きは、気持ちの良い勢いのある字です。

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正玄共箱

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外箱です。

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共筒です。

銘 『千代の栄』


1月はもちろん、その会、や参席された方々の永代続くご繁栄を祈念して・・・いつでも、使えそうです。


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杓です。

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淡々斎形です。

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つい、やきものばかり仕入れてしまいます当店ですが、茶道具として・・・茶杓は、こだわりのものでしか入れません。

淡々斎、の晩年の茶杓、は好きなんです。

今回は、それに加えて価格も納得でしたので、新入荷です~


※ご成約済みです。



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TEL 090-8578-5732

MAIL fujii-01@xc4.so-net.ne.jp

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2020年7月6日~7日の新入荷情報です。 [新入荷]

あちこちで、豪雨による被害が甚大で・・・とても七夕という情緒どころでは無かった昨夜ですが。。。

今月に入って、梶の葉で葉蓋のお点前をされた方も、いらっしゃったことと思います。

七夕の願い事に梶の葉が用いられる理由としては、天の川を渡る船の梶となって星に願いが届くという言葉がかかっております。

梶の葉ではありませんが、似た別の葉のヤツデを使って新入荷の鉢を飾ってみました。


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それでは、7月6日~7日の新入荷です。


♢眞葛長造 御本三島写 茶碗 無地箱 《極め箱作成待ち》


♢二代 眞葛香山 極彩色大黒袋引 置物


♢永楽正全 仁清松竹梅 槌鉢 ※ご成約済み


♢淡々斎 茶杓 銘 千代の栄 正玄下削
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【打出焼 舟 向付 5客】 [食の器]

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打出焼の創始は斉藤幾太がその特有の粘りや土質の良さに着目して和田九十郎正隆や京都の陶工を招き、御庭焼の窯を築いたのが前身です。

明治42年(1909)に中川砂村指導のもと阪口庄蔵が打出春日町7(旧打出村字古敷23)の打出丘陵に登り窯を築き打出焼が始まりました。

作風は京焼系で阪口砂山(庄蔵)が手掛け、花入・菓子器・茶陶など、幅広く焼いている。

琴浦窯の和田桐山の初代が従事していたことでも知られます。

古い粟田風の味わいもあり、また文化人たちとの交流の地としても盛んで、雅な窯であったようです。

二代目が昭和40年代迄継続したが、現在では途絶しています。


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この作品は、薄造りに七宝透かしや象嵌を施した、上品な向付です。

その繊細さ故に焼成時の窯切れがありますが、上釉がきちんとかかっており強度もしっかりと仕上がっております。

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印は、ひらがなの”うちで”で、共箱も現存致します。

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サイズ 約15.5㎝×10.5㎝ 高さ5.5㎝


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※ご成約済み。




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【永楽和全 交趾 酒盃】 [幕末京焼]

和全の、小品ですが『ちょっといいモノ』のご紹介です。

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【永楽和全 交趾 酒盃】


製作年代 1843~1866年頃

サイズ  幅5.6㎝ 高さ5~5.3㎝

共箱


和全は、父保全に倣って古作の写し物を得意としました。

交趾に関しては、和全の方がわびた色調の再現に長けていたように思います。

この作品は、明るい青交趾をベースとした、珍しい酒盃です。

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ちょこっと、傾げた感じもまた愛嬌です。

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文様をイッチン盛りにて仕上げております。

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見込み、にひっつきがあります。

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在銘部分です。


永楽和全 1823年(文政6年)~ 1896年(明治29年)5月7日)


1843年(天保14年)十二代善五郎を襲名。

1852年(嘉永5年) 仁清窯跡に御室窯を築窯。

1865年(慶応元年)確認されている最初の和全銘の作品

1866年(慶応2年)宗三郎・常次郎と共に九谷焼の指導のため山代春日山に赴く。

1870年(明治3年)九谷から京へ戻る。

1871年(明治4年)得全に善五郎の名を譲り、善一郎と名乗る。また西村姓を永樂姓に改姓。


宗三郎は先に京へ返し、4年間ほども九谷に滞在しておりました。

その際には、京にて宗三郎に永楽善五郎作品を代作させていた可能性もありますが、この作品は善五郎書きの共箱ですので、1843~1866年頃の作と思われます。

この感じの緑の交趾釉をさらに濃くしたものが、和全銘の箱のものの初期あたりの作品で確認されております。

後世の永楽の交趾作品のようなかっちりした仕上がりでない、味わい深いものは幕末~明治頃までとなります。

綺麗さと侘びさ加減の融合のお愉しみアイテムです。


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保全の酒盃と。 親子共演☆


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~季節のおとどけもの~【器たより】 [食の器]

当店も、食の器を扱い始めて・・・10年ちょっとになります。

最初は懐石食器でしたら、なんでも・・でしたが、ここ1,2年は他の柱となる取り扱いジャンルと共にさらに特化して、食器というくくりでは集めず、あくまで当店ならでは、の選択眼でのみの蒐集とさせていただいております。

で、2018年から年に数回お送りいたしております、ご紹介紙『きせつの器たより』です。

コロナ禍で、なかなか新入荷が無くお届けできないかな~と思っておりましたが、パタパタっと作品のご縁がありまして、【夏の器たより】を制作することが出来ました。(^^♪


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当店とご縁のございます、お料理屋様と懐石にご興味のある方には、週明けにお送りさせて頂きます。


当ブログをご覧の方で、ご用命の方は・・弱冠数の予備がございますので、お申し出頂ければお送りさせて頂きたく思います。



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【二代 眞葛香山 南蛮意海老耳付 花瓶】 [宮川香山 眞葛焼]

釉薬の魔術師として世界中で評価された、香山の眞葛窯でしたが・・・

さて、釉薬を使わない作品はどうなのでしょう?

初代、二代でそういう作品が存在します。



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【二代 眞葛香山 南蛮意海老耳付 花瓶】


製作年代 昭和初頭 (1926~1930)頃


サイズ  幅 22.7㎝ 高さ 19.8㎝



香山の眞葛窯としての初代は、長造です。

長造は京焼の古典を見事に江戸時代後期に自身のテイストを込めて蘇らせました。

その中で、信楽の土を使う技法があります。

仁清でも仁清信楽というものがあり、素焼きであるがゆえに・・・あくまで、轆轤と、造形のセンスのみで勝負するという、孤高の作品です。

仁清のものは、花入や水指が・・・きれいな轆轤目で縦にシャープなデザイン、輪花口をこまやかに手で形成するという上品なものでした。


この香山の作品は、『南蛮意』です。


中国王朝が,中華思想によって,四方の異民族を蛮族と考え,東夷,西戎,南蛮,北狄と呼んだことに倣い、日本でも渡来する南方からの人たちを南蛮人と呼びました。

初めは,シャム,ルソン,ジャワなどの東洋人がそう呼ばれていましたが、16世紀中頃からポルトガルやスペイン人のことも呼ぶようになります。

ここでの、南蛮意はアジア圏の方のやきもの風であるということです。

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非常に端正な形状です。轆轤の力量が際立ちます。

2代香山は轆轤挽きに関してはことのほかうるさかったと、伝わります。

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アクセントに両側の耳として、海老の造形があります。

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初代も遺作として、南蛮意作品を遺してましたが・・・形状などはワイルドです。

やさしい、まじめな感じは二代ならではです。


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海老の髭がのびやかに描かれております。

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反対側より。


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内側、は施釉され水漏れ対策がされております。

という・・・見えない部分なのに!

良くご覧ください。 

窯変釉をきっちりと。

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そとが無釉なのに、覗き込むと・・・窯変釉で、釉薬もすごいねんで、とアピっております。

二代香山、窯変についても一家言遺しております。

『窯変、窯変と昨今言ってる輩が多いが、そのほとんどは偶然の産物に頼ったものばかり。窯変というものは自身でコントロールしてこそ、の窯変である。』

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下部の方は、炎の緋色が見どころとなっております。

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底面に瓢箪印(大)があります。

これは初代から使われております。


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薄造りで素焼きな為、石はぜが微小あるのは愛嬌です。


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蛍光灯、白熱灯、自然光・・・それぞれの下で違う顔を見せるのも、この作品の特徴です。


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二代は、初代の名代として欧米に渡ったのですが、作品も一緒に渡っており、ヴィクトリア&アルバート博物館やアシュモリアン美術館など海外の多くの美術館に所蔵されています。


明治期は高浮き掘り、や釉下彩による日本の絵付けが『ジャパン』でありましたが、こういう作品こそ『日本的』であるともいえましょう。



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【初代 眞葛香山 菊形 水指】 惺斎 箱 [宮川香山 眞葛焼]

初代香山は、明治29年(1896)に帝室技芸員に任命されます。

陶芸では三代清風与平に続いて2人目の快挙でした。

結局・・その後、昭和初期の板谷波山まで合わせて陶芸界では5人しか任命はありませんでした。

明治23年に始まった、『帝室技芸員』は宮内庁により任命され、当時は定員が20名でありました。

その技術力はもちろん、人格に至るまで総合評価され・・国からの資金提供を受ける代わりに、様々な国家プロジェクトにも参画し、皇室関係者への献上品や注文品の製作も行います。

今回、ご紹介する作品はそのうちのひとつとおぼしき、珍しいものです。


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【初代 眞葛香山 菊形 水指】 惺斎 箱


時代 明治末期~大正初期頃

サイズ 幅26.8㎝ 高さ10.3㎝(塗蓋つまみまで含むと12.5㎝)



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惺斎箱となる、香山作品は二代にものとなることが大半です。

二代が大正後期に、表千家と知遇を経、家元である惺斎の好みもの製作や、書付作品を制作するようになったからです。

最初から千家を介するものは、共箱が無く書付のみとなります。

この作品は珍しいことに・・・初代の作品です。

元は”盛器”であったものです。


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この堂々とした立派な意匠、品格と造形の力がさすがの香山です。


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真上から見ると、菊の葉が”16”有ります。


菊紋の中でも本項の十六葉八重表菊のように、花の部分を中心に図案化したものを、菊花紋章・菊花紋・菊の御紋などと呼びます。

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観賞用としての菊は奈良時代に中国大陸に伝えられ、平安時代には、薬草や鑑賞目的で日本の文化の中に定着しており・・文様として装束などに用いられておりました。

鎌倉時代、院政を敷いていた後鳥羽上皇が菊の文様を自らの印として使用しております。

その後、後深草天皇以降も菊の文様を継承し・・・いつの頃からか菊花紋章、とくに十六葉八重表菊紋が皇室の紋章として慣例化しました。


この作品は、その形状と側面の絵付けから・・・皇室関係に献上を目的とした作品であったと思われます。

(16葉の文様は当時皇室以外の使用は禁じられております

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銘のパターンから、明治37年あたりが近いと推測できますが、このような書き銘は磁器の染付作品の大きなサイズによくみられるものです。

そのことからも、かなりの特注品であったことがうかがえます。

箱書きが大正後期の二代時代でありますが、製作年代は上限を明治37年から下限は大正5年までと限定出来ます。

明治天皇崩御後、大正天皇の即位による御大典の記念による製作品であった可能性が一番濃厚です。

製作依頼した(もしくは譲られた)皇室関係の方が所持するにあたって・・・これまた特別製の重厚な塗蓋を添え、表千家の箱書きを依頼し・・・盛器であった作品を水指としての用に見立てられたのでしょう。

わずか10年位で皇室関係の作品が一般人に渡ることは考えにくく、茶道を嗜まれた最初の所有者自身による意志であったことは間違いありません。


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当時、高コストをかけて製作された塗蓋ですが、100年経過しておりほんのわずかですが表面に亀裂が生じてます。しかし使用には問題無くこの先数十年は大丈夫でしょう。

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長板にしつらえてみると、この薩摩釉と意匠の高貴さを映えることでしょう。

平水指では無いので、平たく見えても低くはありませんので、炉の時期でもお使いいただけます。


菊ということから9月の重陽でも良いですし、もちろん祝日の行事ごとにも。


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初代香山による、この陶胎での薩摩釉にこの金彩を合わせた朱釉、深いブルーと緑を使う絵付けは古代文様ともいわれます。

日本の歴史をひもといて、古の天皇の物語に思いを馳せての取り合わせも一興かもしれません。


※ご成約済みです。


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ベース営業のおしらせです☆ [BASE215]

今日から・・7月です。

今月前半の、営業”予定”です。

1日(水)
2日(木)
3日(金)
4日(土)午前中予約アリ

8日(水)
9日(木)
10日(金)

中旬、以降はまたお知らせ致します☆


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